過去の自分と比較して。
今の自分は、 少しだけでも前進して居ると、 そう信じるから。
同じ言葉から、 違う意図を察知出来ると、 想うけれど。
其の言葉から、 既に記憶付けの作業を終えて了った、 事象故に。
記憶の読み出しには。
当時感知した意図と、 当時認知した想いが、 必ず付帯するとでも言いたいのか。
「大きい子より小さい子を選ぶのかな?」
あの時贈られた言葉の、 意味と表層と追い駆けたから。
許せぬ想いが、 幾度も去来する。
想いで包めるのは、 想いで許容出来るのは、 二人の間に産まれる想いのみ。
俺だけでは無く、 第三者に刃を向けかねない、 此の言葉に。
貴女の人間性を批判して、 俺は詰ったけれど。
この言葉が産まれた土壌は、 決して貴女だけが耕した物では無く、 俺も共に耕した土地なのだ。
「大きい子より小さい子を選ぶのかな?」
貴女を不安にして、 貴女を嫉妬させて、 貴女を惑わした、 此の土壌に。
目を向ければ正解だったんだ。
第三者に向けた刃を、 直ぐ一対一に掏り替えれば、 良かったのだ。
其の違いに気付いて尚。
此の憤りは何だ?
何故の憤りだ?
想いに整理を付けようなどと、 想わねば良かった。
---------- References Apr.11 2003, 「歓べないのですか」 May.09 2003, 「仲間の輪はもう縒れませんか」 Jun.12 2003, 「想いの乖離を感じ取れますか」 |