雲間の朝日に想うこと


< 想いを遮るのが想いでしょうか >


刹那に、
前触れも無く、
単純に、
其れが起こった故か。

其れを受け取り、
意味や、
意義や、
裏や、
選択肢を、
複雑に組み合わせた故か。




正に呆気にとられた表情で、
奴は問の音を発し。

正に呆気にとられた表情で、
俺は其の答えを返す。



 「こういう場合。」
 「やっぱり帰るよな?」

 「たぶん。」
 「帰った方が良いんだと想う。」









人一倍強がりの、
彼女だから。

自分の辛抱に負けまいと、
殊更強く辛抱し、
自身を駆り立てるのだ。








自分の言葉に泣き、
泣く自分を支えようと語気を強めて、
更に涙を溢れさせて。


 「絶対帰って来ちゃ駄目!」


浮かぶ言葉を、
只勢いの侭、
意味の繋がらぬ順序で口にする時は。



今直ぐ飛んで帰って、
良く頑張ったと、
頭を撫でてあげるべき時。














彼女の頑張りを、
全うさせてやる事には、
ならないけれど。

全うさせてやらなくても、
きっと良いんだよ。






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References
 Nov.29 2003, 「其の価値を忘れて居ませんか」


2003年12月19日(金)


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History
2002年12月19日(木) 何時か天罰が下りますか





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