雲間の朝日に想うこと


< 痕跡に負けぬ力が届きますか >


少し揺らいだ想いの狭間に、
漂う香り。

何らかの切っ掛けで、
既に連絡すらも取り合わぬ相手の近況へ、
針が向く。





今。
現在。

自身の傍で自身を包む存在に、
何度も何度も、
身を委ねようとして。


 「何度も思ったの。」
 「結婚しようって。」
 「必要としてくれる事が嬉しかったの。」


束縛から解き離れる事を、
望んでいても。








本気の想いを、
互いの想いに投げ付け、
互いの意志に叩き付けて。

其の結果、
想いの岩が砕けようと。


其処に残した痕跡は、
真に値する物だからなのか。















 「違う人への気持ちがある。」
 「その事の方が大事なの。」


アイツの抜け殻は、
香りの先は。

未だ俺と言う亡霊を追い続けて居ると、
書き記す。











もう何もしてあげられないけれど。




こんな時、
只『幸あれ』と願えば。


痕跡に負けぬ力を、
何時かアイツに届けてやれるのだろうか。





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References
 Apr.19 2003, 「本当は何が詰まった文ですか」


2003年11月04日(火)


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History
2001年11月04日(日) 上手くいってますか





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