< 何故冬が浮かぶのでしょうか >
一気に色付き、 化粧を始めた杜を見ながら、 白い息を感じる。
秋の到来。
河原で芋を煮ながら。
貴女の住む地では、 楓を観る催しが盛んである事に、 想いを廻らす。
貴女の元には。
「雪虫が飛んでいたよ!」
秋を飛び越した長い冬が、 冬の使者を供に、 既に贈られて来た後なんだよね。
季節の変化に、 此処迄想いを託すのは。
この國に生を得た故の、 定めかも知れないけれど。
何故だろう。
貴女と初めて逢ったのも、 貴女を初めて抱いたのも、 そして貴女が、 法の柵を振り解いたのも。
貴女との強い想い出が。
雪の季節として、 俺の記憶に刻まれている。
---------- References Aug.05 2002, 「今日は何の日ですか」 Jul.01 2002, 「近いですか」 Oct.13 2001, 「貴女の心はどこにありますか」 |
2003年10月10日(金)
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