雲間の朝日に想うこと


< 期待を封じて過ごさせていますか >


催促混じりだとしても、
打診程度の言葉は貴女に通じない。

貴女は既に其の日を想い、
当日の出来事へ旅立ってしまうから。


 「何時頃からなの?」

 「来週雑誌が出るのよね♪」
 「どこに行こうかなぁ♪」




早めに欲しい情報である事を、
貴女に伝えなければ。

一歩一歩歩みを進めて、
初めて実現する事だと通じないから。


噛み合わぬ想いを感じつつ、
再度言葉を付け加える。


其れも事細かに。


 「予約取らなきゃ行けないんだから。」
 「早く情報が欲しいの。」

 「そっか・・・」









二人で紅葉を見に行こうと、
想い続けて。

今年こそは実現しようと、
二人で想い続けて。


少しずつ先が、
見え始めて来たけれど。










強いて来た犠牲が、
貴女の奥底に大きな傷跡を残して居る事。








 「もし都合が付かず来られなくなっても。」
 「前みたいに泣いて困らせる様な事しないから。」


貴女から届いた最後の文字で、
其の事実を告げられた。


2003年09月21日(日)


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