雲間の朝日に想うこと


< 何を悩んでいたのですか >


貴女の悩みは常に、
自分の目の前に有る事のみで構成される。

俺がどの様な状態であろうと、
俺がどの様な想いであろうと、
決して変わる事がない。



貴女の悩みは常に、
自分の目の前に在る物のみで構成される。

俺の悩みが何であろうと、
俺の悩みが貴女へどう向かおうと、
決して関心が無い。









貴女がそう答えた時に、
既に結論は出ていたのだ。

貴女がそう答えた時に、
既に話は終わっていたのだ。




 「ついて行くから。」



雄が悩みを口にする時は、
どんな時なのか。
俺が悩みを話す時は、
どんな時だったか。

俺の想いなど、
俺の行為など、
貴女の中には既に存在しない物なのだ。




















目の前に突如現れた機会に、
俺はやっと結論を出した。

貴女はその事など忘れていたかの様に、
目の前の出来事で目一杯だったから。



 「心配じゃないの?」
 「気にならないの?」



思わず口に出した言葉は、
俺の心に追い討ちをかける貴女を、
加速させるだけだと分かっていたのに。







 「心配だよ。」

 「私は小坊主に負担かけてないかな。」
 「私は小坊主に頼って良いのかな。」
 「私は小坊主に・・・」












貴女を主格とする言葉の羅列。

数々の心配は、
決して俺を中心としない想い。









それで良かったのかも知れない。


例え何度身体を重ねようと、
性の異なる雄と雌は、
相容れない違いを消せないのだから。

例え何度想いを重ねようと、
性の異なる雄と雌は、
物事へ繋がる道筋の軌跡が違うんだから。









それで良かったのかも知れない。

俺の道は俺の道であって、
共に歩んでも、
貴女の道では無いのだから。


2003年02月10日(月)


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2002年02月10日(日) 何を望んでいるのですか





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小坊主
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