< 中を透かして見られるのですか >
少しだけ冷静な頭で、 少しだけ冷静な言葉で、 話せなかった想いを伝える。
ゆっくりと。 ゆっくりと。
あの時貴女は、 気付かなかった訳では無い。
「私は小坊主の・・・」
貴女の心配は、 確かに貴女中心の想いだけれど、 真っ直ぐと、 俺へ伸びて来る想い。
あの時貴女は、 気付かなかった訳では無い。
「どうしたの?」
貴女の言葉は、 確かに核心を突いた物では無かったけれど、 俺の様子を、 敏感に感じ取っていた。
何かが有ると、 何かが起きると、 何故か必ず反応する。
例え的外れでも、 例え頓珍漢でも、 何故か必ず反応する。
貴女の受容体は、 人より格段に優れているから。
貴女の選ぶ行動は、 人より格段に劣っているかも知れないけれど。
「何でもないよ。」
そう答えたのは、 俺の意志。
貴女に想いを伝えなかったのは、 俺の意志。
全てを開放して見せなかったのは、 俺の意志。
貴女は既に、 感じ取っているのだろう。
俺の行為から、 俺の言葉から、 感じ取っているのだろう。
言葉では何とでも言える理由。 貴女を信頼し切れていない事実。
今朝は来ない、 今朝は届くはずが無いと、 確信しながらも。
何度も問い合わせを繰り返す。
定時のメールが届かないと、 馬鹿みたいに歯車が噛み合わない。 |
2003年02月12日(水)
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