雲間の朝日に想うこと


< 二人が一番近付く方法は何ですか >


そこまでムキになって否定しなくても、
考えている事ぐらいわかっている。

そこまでムキになって否定しなくても、
一生懸命な事ぐらいわかっている。



 「ちゃんと考えてる事わかって欲しかったから!」



そう前置きをして、
宿題の答えを提出する貴女。



 「部屋でベタベタするは駄目だよ」
 「ちゃんと考えてね」



確かに俺はそう前置きをして、
宿題を出した。










けれども、
俺が禁じた答えを貴女が選んでも良いんだ。

貴女が考えに考えて選んだのなら、
俺が禁じた答えを貴女が選んでも良いんだ。




 「別に部屋でベタベタしても良いよ」
 「時間的にも厳しいでしょ」



貴女の中でほとんど固まっていた答えに、
揺さぶりをかけてみた。


素直に答えを保留して、
素直に答えを考え始める貴女。









ほらね。

二人が想い描いた事は、
二人が望んでいる事は、
やっぱり同じ。



側に居られないから、
側に居たいんだ。

お互いの身体に最接近したいんだ。


2002年11月22日(金)


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