出てくるのが女子高生、というのでちょっぴり危惧していたが、 意外にすんなりと読めた。 たぶんそれは、女の子たちが自分で語るのではなく、それを冷静に 分析する目線がすこしワタシを安心させるせいだろう。 なぜ「危惧」なのか・・・文中にあるこの年ごろの「空白、からっぽな」 時代を、一体自分がどうすごしていたか、それこそ空白で思い出すこと すら出来ないことが、ワタシをその時代から遠ざけるのだ。 そんなことを、思っていたのだっけ・・・? しかし、彼女たちを取り巻く親、家族、友だち、先生の目を通すことで それらは微妙に繋がりをもって問いかけてくる。
「生きている人間は笑わなくっちゃ駄目なんです」 その言葉は決して軽くはないが、救いの言葉でもある。 |
2001年06月19日(火) |
|