かたほうだけのパンプス
敦子



 アップル梨(な死)

アップルのスティーブン・ジョブスが亡くなった。
私が、今のカタチのパソコンにはじめて触れたのは、アップルのマックだった。現在は、ウインドウズを採用しているSONYのVAIOを使用しているが、それは夫が買ってくれたからであって、自分で購入するとしたらきっとマックを買っていたと思う。

アップルのマックは、ビルゲイツがウインドウズを発表する以前からアイコン置きの窓開け方式、同時にいくつものソフトを起動させるというような巧妙なことをやっていた。実はそういう意味ではパイオニアなんじゃないかなー。

私は以前、デザイン広告会社で新聞折り込み広告を手書きで書くPOPライターをしていた。
そのデザイン会社が採用していたパソコンがアップルのマッキントシュという機種で「イラストレーター」というソフトで折り込みチラシを制作していた。会社では、請負の仕事を全マック化しようとしていた。そのとき、会社の方針に異議を唱える手書きの仕事がやりたくて入ってきた手書きライターが次々に辞めていった。
その頃、私はマックの指導を受け始めていたが、彼女らの突然の辞職により私のマック指導は中止になった。
複雑だった。
私も手書きの仕事がしたくて会社に入ったのに会社は手書きの全マック化にすることに躍起になっていたのだ。仕方なく、私もマックを覚えることにしたのだったが、彼女らの辞職により私はこんなかたちでマックと決別するに至った。その後、私の居場所もなくなってきて、会社に残る意義を見つけられず、ナーバスになりちょっと体調を壊し退社した。

さっき、スティーブン・ジョブスのある大学の卒業式に向けた講演の動画を見た。
そのなかで彼はこんなことを言っていた。
彼は、大学を実は中退したのだが、学席がなくなってからも学校に通って聴講していた。そのとき学校内で多くを目にしたそれは・・・
数々の「カリグラフィー」等による掲示物だったこと。

美しい文字の配列に何かを感じた。その感じたことがアップルのパソコンの制作に生かされたという。現在のアップルのパソコンは、美しい手書き文字の配列を目にしていなかったらなかったということ。

そして、不都合と感じること、失敗ということもけっして無駄ではないから自らを信じて疑わず好きなことをやり続けてほしいと・・・。

今日は、色々世の中であって、でも私自身は何もなくめまぐるしい世の中の喧騒に追いついていない。
朝から、ウォール街のデモについてのラジオのポッドキャストを聴き、この現象は、日本もイコールなのではと思いながらも日本は原発問題に躍起になっていて、失業問題や経済の問題は今はメインの課題になっていない。いや、ほんとうは最重要課題なのだが、原発にスポットを当ててそらしているに過ぎないのかも・・・。

このウォール街のデモは世界中に飛び火しそうらしい。
全世界中で仕事に就けいない若者が急増しているそうだ。世界恐慌になるかもという懸念も本格化すかも?

もういくら書いても紙面が足りない(紙じゃないからスペース)から今日はこれまで。



2011年10月06日(木)



 勝負下着

昨日は、「子宮ガン検診」の日だった。でも当日までコロッと忘れていた。というよりも検診の日がこの日だっていうことを認識してなかった。
近所にある健康管理センターへ行った。昔でいう保健所です。保健所と呼ばないのは、行政の管轄やらなんかが微妙に違うからなのか?と疑問に持ちながらも、施設で働くスタッフには聞かず、この疑問を今日も持ち越したまま、検査を終え帰路につきました。

子宮ガンは、母方の祖母が40代のころになり、子宮を全摘出したんだそう。だからちょっと心配したほうがいいのかも〜と思いながらも受診。

脳卒中になり左半身にマヒがある私は、杖をついて健康管理センターへ。顔は若いのに動きが老人的もしくは、ロボットのような私。私よりもあきらかにとっても年上の女性の方が、身動きが軽やかでささっとしていて、私は、動きは鈍くてしかも杖をついているのでなんか肩身がせまい気分・・・。

タイトルの勝負下着のことだが、普通、勝負下着とは、異性との性的関係の際に見てくれがいいという意味合いのことを「勝負下着」という呼び方をするが、私の場合はチガウなー。

勝負は、対異性ではなく、対同性との間で勝負をみる。それは、お風呂屋さん、昔なら、プールやトレーニングジムでの更衣室。入院中、旅行など自宅以外で下着姿にならなくてはいけないときに発生するコトなのだ。
で、昨日は、その勝負の日だった。それは、子宮のガン検診というのは、下着(パンツ)を脱ぎ、寝て股を広げる診察台にノリ、医師がちょっと手を突っ込んだり、器具で奥を見ることなのだ。
この診察は、はじめてのときはたいへんショッキングだった。痛かったし、今だにこんな原始的な検査方法なのかということに。
この検診に関して注意事項のひとつにスカート着用、もしくはスカート持参とあることをお勧めしますとあり。
それは、検診バスに乗り込み受診のためにみな下着・・・パンツだけを脱ぎ、診察台にノリます。
その際、スカート着用の方がスムースに診察がいくのではという検査スタッフによる配慮なのだと思う。それでこの前後で下着が他の人の目に触れるのです。私は、そのときの一瞬のためにタンスの奥に大切にキープしておいたTheおニューの下着をつけて検診に行ったのです。
そう、ここでのこれが私の勝負なのです。勝負といっても勝ち負けということではなく、勝負どころにとりあえず参戦するために・・・というよりも参戦してしまうために間に合わせるのです。

私は、最近好きな女性におしゃれな下着を世に提唱した鴨居羊子さんがいます。彼女は、女性のおしゃれな下着のパンツ「スキャンティ」を世に送り出した人ですが、彼女は、人にみられるからどうのこうのというよりも自分の見えない部分で楽しめる、自己満足的なことから女性下着がビジネスから文化という大枠に広がっていったのですが、私の下着に対する思いはこういうことに繋がっているのではないでしょうか。



2011年10月05日(水)
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