眠る金

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雪の日

●2012年01月24日(火)

いやいや、今日はちょいとした苦行をくぐり抜けた。

首都圏は前日からの雪で、当然交通機関の遅れなど容易に予想できたので早めに家を出た。
まず駅までの道が消防車の大群で閉鎖されていて(ボヤが原因だったらしい)、迂回しつつ駅にたどり着き、電車に乗り込んでほっとしたところ、キャパシティを大幅に超える人数を遅れ気味の電車にぎゅうぎゅう詰め込んでくる。

10人くらいの体重を支えて、アクロバットのような姿勢を30分くらい保つのはなかなか骨である。

私の隣にいるお兄さんが、乗り込んでくる大群にぐぐっと圧迫されてそのまま私の身体に全体重と共に委ねてくる。
で、あり得ない姿勢でつり革に捕まってぷるぷるしながらの30分間である。
ああ、骨が折れなかったのが幸いである。
こんな寒い日なのに、全身汗だく、って一体どういうことだろう。

正面に座っていたおじさんをだいぶ圧迫してしまったので、降り際にすみませんでした、と謝ったところ、いやいや、いいんですよという視線を送られた。

もう仕事する気力なんてないよ、と思いつつ幾つか大きな爆弾を片付けた。

帰り際に、安い食料品店で、きたあかりと玉葱とスナップえんどうを手に入れたので、ウインナーと冷凍していたあさりと一緒に、バター醤油で煮た。
きたあかりうまい。あさりもうまい。ほくほく。

明日、味が染みたところをお弁当にいれてやるよ。

今日はもう寝ます。 (つ∀-)オヤスミー


角を曲がるといつも消え失せてしまう言葉だけど

●2012年01月23日(月)

外は雪が積もっている。

夜は雪になるだろう、という予報だったから、仕事をものすごい勢いでなぎ倒して、冷たい雨の中帰った。
家についた後、すぐに雨は雪になったようで、窓の外を覗いてみたら、1時間かそこらで隣の空き地は真っ白になっている。
ああ、明日の朝は早起きしなけりゃあ。電車、そうとう遅れるだろうなあ。


先日の誕生日の次の日は、父の命日。もう3年も経つのか。早いもんだ。
朝、職場に向かう電車にのるところで、母からの「今日が山。帰ってきて」メールを読んだ。
その頃は毎週末のように実家に帰って父を見舞っていたし、前日同僚に「父の件で仕事にご迷惑をかけるかも」とメールをしたところで、覚悟はしていたように思えたけども、やはり確率が100分の1だろうが10分の1だろうが2分の1だろうが、その時になれば世界は一変するものである。

職場に向かい、最低限の引継ぎをして、同僚に急かされて実家に戻る新幹線に乗った。
職場で引き継ぎをしている間は「大丈夫ですよぅ〜」といつもの通りのノリで笑っていたのに、職場を出て乗り換え駅の四ツ谷で親戚に電話をかけた時には、嗚咽でまともに話もできないくらいだったのが我ながら不思議である。

すっかり忘れていたのに、ふと、そんなことを思い出した。
忘れているのも道理で、つい最近書き始めたここ以外で、日常、父の死に触れることなどなかったからね。

父が亡くなってしばらくは怒涛の忙しさに飲まれていた母は、それまでの看病疲れと相俟ってがっくり力を落としていた様子だったが、それでも、徐々に実家の墓参りや、自分の好きなライブに行くために、東京に出てくるようになった。
そういう時には、私もお供しつつ楽しませてもらっている。

21日の土曜日は、母と一緒にASKAの武道館ライブに行ってきた。
最近主に行くのはCHAGEのライブばかりで、ASKAの歌を聞くのは数年ぶりである。

冷たい雨の中、機材トラブルとかで開場が大幅に遅れ、会場誘導もよろしくなく、心底凍えた後のライブだった。武道館の中も広く、寒い。持っている使い捨てカイロを総動員した。
年末苦しんだばかりなのに、またここで風邪をひくわけにいかないのである。

ライブが良かったのは、せめてもの救いだ……ASKAによる「また会う日まで」「あの鐘を鳴らすのはあなた」なんてのも、滅多に生では聞けないだろう。

往年の名曲、月が近づけば少しはましだろう


今回のライブでもやってくれた。よかった。


ライブを満喫した帰りの道も、武道館から九段下駅までのあの短い距離が、数万人が傘をさしながらののろのろ行進なのでなかなか進まない。ああ、さぶかった。

帰り道で軽い食事を求めていて、渋谷でしみじみと家庭料理を食べられる店を見つけた。これは収穫。

誕生日プレゼントは曲げわっぱと焼き鳥でした

●2012年01月19日(木)

でっかいつくね

もうずっとずっと、焼き鳥が食べたくて食べたくて、身悶えしていた。
で、今日は誕生日なので、旨いと噂のお店で思うさま食べてきた。これが自分への誕生日プレゼントか? まあいいけど。
レバテキが美味しかったし、つくね、でっかかったなあ。

同僚さんに素敵なケーキもご馳走してもらったし、幸せ。

正月に、友達から誕生日プレゼントに買ってもらった、曲げわっぱのお弁当箱が活躍している。

曲げわっぱのお弁当にはずっと憧れてきたが、お弁当箱としては目の玉が飛び出るほど高い。(例えばこんな感じのもの

しかし初売のお店を巡っている時、若干お安めの曲げわっぱを見つけたので、迷わず、これがいい、と買ってもらった。

(予算的には、もっと高級な曲げわっぱでもいけたけども、あんまり高すぎると、弁当ポーチごと忘れるという事態に陥った時のショックが大きいので……)

で、仕事が始まってから早速曲げわっぱは活躍している。
最近、何故かごはんとおかずが別の、2段のお弁当箱ばかり売っているが、私はやはりおかずもごはんも一緒に詰めたお弁当箱がいい。ごはんに、おかずの味が微妙に染みているところがいいんじゃないか。
ということで、わっぱの中にごはんと煮物、ゆでたまごか玉子焼きなどをぎっちり詰めていく。

弁当を作る時も鞄から取り出す時も、嬉しくて顔が思わずにやける。
たとえ、中身の原価が100円未満でも、素敵に感じるから不思議だ。

#文豪にTwitterやらせたら まとめ

いやー。笑った笑った。

今日は一日、笑っていようと思ったし、そのとおりに過ごせてよかったよかった。


おもひで

●2012年01月18日(水)

今日はのんびり家で過ごそう、という日に限って、夕方になって厄介な案件が次々舞い込む不思議。

複雑なそれらをバッタバッタと瞬殺していくわたくしカコ(・∀・)イイ!!と自画自賛でもしなければやりきれない。うー。今日は鶏肉とアボカドを焼こうと思っていたのに。

鶏肉をどうしても食べたかったのでコンビニで鶏の唐揚を買う。
それと、2日味を染ませたあさり大根がうまい。
豚軟骨をまた仕込みたいのだが、なかなかスーパーにない。

今日は、今日中に日記を更新しておきたかった。

あさり大根はおととい作ったのだけど、昨日はTwitterで友達から夕食の誘いがかかったので、急遽ロイヤルホストで会食と相成った。
極度の引っ込み事案の私でさえ、時々こういう突発イベントが発生するのだからTwitterすごい。

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先程もまた、福島で震度3の地震があった。
ここのところ、またじわじわ地震が増えている。

今月中に、東日本に大きな地震がくるという噂がそこここから聞こえてくる。

先週、昼食で入った店中にauの携帯電話の地震速報が広がった時も、お客さんは皆微妙な笑みを浮かべて顔を見合わせつつ、やがてきた横揺れの中、「おお」「揺れているね」などと囁きながらそれでさ、などと雑談に戻っている。

こういう空気はすっかり慣れっこだが、微妙な笑みで終わるくらいですんでくれればよい。
そして大地震はくる時には防ぎようがないのだから、せいぜい出来る範囲で備えておくくらいしかない。

ここからはオチも何もない、くだらない思い出話である。

10年ほど昔、何度か福島県の双葉町にいったことがある。
当時の友人がそこにいたからだ。
常磐線双葉駅前の、個人商店が立ち並ぶのんびりとした風情をよく覚えている。家までの距離がなければ、海産物をたくさん買い込んでおきたかった。

そして、一転して友人の住むアパートの周りの、真新しい一軒家やアパートの多い住宅街。

あの、商店がぽつぽつと立ち並ぶ駅前も住宅街も、現在は福島原発事故の警戒区域内に位置するので、当然立入禁止になっている。

友人は東京電力の子会社に勤めていた。
会社に対して思うところや、自身の考えを提言することもあったようだ。

その後、いろいろあって付き合いはなくなったのだが。


当時の私は、なんとも愚昧にして極めて無知であったので(今の自分も大して進歩していない)、その光景の背後にあるものを何も読み取れていなかった。

ただ、ゆらりふらりと楽しく歩いたあの場所が「近寄ってはいけない場所」と指定されてしまったことに、震災直後、随分、ショックを受けた。
今でも。

おもちレス 豚軟骨充

●2012年01月15日(日)

気がついたら1月も半ばになっていた。大変大変。(個人的に)

前回の日記から数十分後。2年ぶりのいつもの正月。
日付が変わると同時に実家に友達が集結、近所の神社に初詣に行き、その後カラオケで朝まで本気で歌いまくり。
昼まで寝ておせちとワインでまったり、のはずが、年末の風邪が悪化してお酒はNG、おせちと母が丁寧に作ったお雑煮をいつもの通り餅なしでうまうまと食べて、風邪薬をごくり。

汁につかったもちが苦手なので、後できなこか砂糖醤油でおもちを食べよう、と思っていたけど、友達と会っていたり、母と外食を楽しんだりしているうちにすっかり機会を逃してしまった。

気づいたら去年も今年もおもちを食べてなかった。
下手したら3年くらい食べてないんじゃないか。
別におもちは嫌いなわけじゃないのに、ご飯を食べていたら大体幸せになるので、ついつい食べ損ねてしまっていた。

おもち、といえば思い出すのが『リトル・フォレスト』(五十嵐大介)だ。

第1巻の最後を飾るのは正月のお話。ここでずらりと主人公の食卓に並ぶのは、近所からのおすそ分けのおせちと、様々なおもちメニュー。

納豆もちはもちろん旨そうなのに加え、じゅうねもち、えびもち、しょうがもち、ふすべもち……食べたことのないおもちが、食べきれるのか!?というくらい。

ここでポイントなのは、やっぱりつきたてのおもち、ということだよなぁ。
えびもちはえびまで近所の川でとってきたもの。うう、真似できない。

以前は実家でもつきたてのおもちを買っていて、それは焼かなくてもついつい手が伸びる美味しさだったのだが、最近は家族も食が細くなっているので、大きな板状のつきたてもちは買わなくなっているみたい。

いろいろ想像しつつ、結局今に至るまでおもちは食べていない。ひとり暮らしだと大きなおもちパックを買うのもどうも躊躇われて。
最近は豆乳を使ったメニュー(特に豆乳パスタ)にはまっているし、相変わらず圧力鍋を使った煮込み料理にご満悦である。

以前作った時はいまいちの出来で、圧力鍋を買ったら一度リベンジしたかった豚軟骨の煮込み。
ある日、スーパーで何故か豚軟骨がずらり並んでいたので、早速購入、ゆでたまごと一緒に煮込んだところ、今度は骨がどこに!?というくらい柔らか、ぷるぷるの煮込みが出来上がった。ゆでたまごも理想の出来。
煮汁がたっぷりあるので、軟骨がなくなった今でも、新たなゆでたまごを作って冷蔵庫でだしに漬け込んでいる。いつもの味たまごと違って、だしがゼリー状になっているので漬け込みやすい。
冷えて白く固まったラードは冷凍保存。
また作ろう。ふっふー。

あと、最近荏胡麻油を野菜にかけて食べている。正月の食べ過ぎが響いているので。
(じゅうねもちって荏胡麻のおもちだよな。そう言えば)

そうかと思えば、昔ながらのカレースタンドに初めて入り、390円のカレーにしみじみしたり。
しばらく、カレースタンドのメニューをいろいろ試してみようかな。

ほろほろさんまの豆乳パスタ イマサのカレー

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まあ、要は今年も相変わらず食べることばかりだなあ、ということです。
ちょっとした心境の変化もありつつ。





そんな中で頭の中に流れていた曲。
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