ヒルカニヤの虎



 バックギヤには入らない

そういや前回書き忘れていましたが、肉糞華劇団のエンディング「レイニーデイ」(だったかな?)をベンジーばりの声質で歌いあげていたのは肉糞亭鰐淵ことレイザーラモンRGだった。RG無敵すぎる。

同僚に「京橋花月にオールナイトでブラマヨ観に行くよ」と言うと「いいなぁ!」となるのに、「baseにオールナイトで銀シャリ橋本観に行くよ」と言うと「ええかげんにしとき!」となる。なにこの理不尽。アラサー関西人にはbase=女子高生がミーハーで行く劇場、という偏見があります。確かにbase黄金期以前は女子高生ばっかりだったけど、笑い飯・千鳥以降のbaseは硬派なんだよ…。


■京橋花月オールナイト‘マヨブラジオのマヨブライブ’ 2010/08/27/Fri_11:30-@京橋花月

ブラマヨ・チュートのまる金TV→マヨブラ流→マヨブラジオ、と進化しつづける金曜深夜のお楽しみ。よみうり夏のスペシャル枠で生放送されるのに行ってきた。だってオールナイトが好きだから。同日ほぼ同時間からシアターBRAVAでジャルジャルや笑い飯、千鳥もオールナイトをやってて、断腸の思いでした。数少ない大阪のオールナイトがかぶるなんて!

京橋花月の収録は2本撮りで、1本目が録画(来週放映用)、2本目が生放送でした。帰宅して生放送の録画を見ていたら、ちゃっかりうっすら客席で映りこんでいた。

番組分は2本とも放映されるのでいいとして、真の目当ては3時過ぎから始発5時までのイベント。もちろん放映されないお得版。自宅まで自転車10分な私はいつ劇場からリリースされてもいいのですが、もちろん最後までガッツリ見てきました。
ブラマヨとフット後藤、川田アナは生放送終了後帰ってしまい、中山功太MCでレギュラー陣が居残り、前説のファミリーレストランとプルートボブ・ミルクボーイの筋肉組が加わっての企画です。開始前に30分ほど休憩が入ったのですが、エスカレーター脇の地面に倒れ込んでまで眠りを貪っている娘さんがいてびびった。行き倒れるほど眠たいか!?そういやイベント途中に寝落ちしてる人もいたなあ。私はきのうまでPMSで傾眠がひどかったので、5時まで余裕でギラギラでした。
夏の終わりの吉本ニュースは大好物の楽屋話。
・プルートボブのボブは世界的なパンツブランドのパンツモデルに本職をシフトしつつある
・リットン藤原の口癖「女子高生の小便どんぶり一杯飲みたいわ〜」突き抜けた変態
・孤高のスカを突き進む藤原さんにさらに両刀疑惑まで
・13年目にしてバイトを始めたファミリーレストラン原田
・スピリチュアルに傾いている大助花子の大助師匠、後輩に「面白い話してくださいよ」とせがまれて「UFOの話と俺が火だるまになった話どっちがええ?」火だるまになった話聞きたい
・おなじみギャロップ毛利列伝
・功太による野爆くーちゃんちょっとイイ話:昔ある番組の打ち上げで、ディレクターに「なんであんなおもろない編集したんですか?あんなんやったら使ってもらわん方がええですわ」と静かに直訴していたくーちゃん。それを見ていた功太が自分にはとてもできないと言うと、くーちゃん「言わんかったら自分らが損するやろ。それに今さら金儲けようとも思わんしな」と。かっこええー


楽しかった!フットの後藤のおっちゃんが大好きだと自覚した深夜。登場したとき飛び上がるほど喜びました。
しかしテレビ観覧なんて何年振りだろか(金とられてるけど)。前説の声出し懐かしい〜。最後に観覧行ったのはたしか関テレ「ナンボDEなんぼ」で、あのときの前説はブレイクする前のレギュラーだった。レギュラーに向かって白玉赤玉を投げているところをカメラにおもいきり抜かれてしまい、さぼったバイト先のパートさん全員に事務所のテレビで目撃されるという痛恨のミスをやらかしたのもいい思い出です。あのときもブラマヨ出てたけど、そんなに面白くなかった。化けたなあ。


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・MBS漫才アワード優勝がスマイル。スマイル昔ほど無理じゃないけど、スーパーマラドーナいってほしかった!マラドーナ時代からスーマラを贔屓しています。GAGと銀シャリが1回戦で落ちたのも痛かったなあ。チャドマレーンが実はわりとツボ。

・オンライン木曜のフットボールのオークションアワー、冒頭のトークとラストのワラスタだけでもDVD化してほしい。何とかならんか。後藤の言語感覚とのんちゃんの佇まいに感嘆しきり。iPhoneとiPadを大●と小●に置き換える後藤にのんちゃん「メディアが違うやん」メディアて。実弾もよかった(京橋花月のマヨブラジオのマヨブライブでも言っていた)。今週のオークションアワーはまさかのライス関町ゲスト。な、なんで!?大抜擢の関町は同期を列挙するときに囲碁将棋と畑中しんちゃんを飛ばしていた。関町め〜。山田カントリー、天狗、爆笑コメディアンズあたりはやむないけど、さよならダンスとヨコハマナンバーの期の扱いがわからない。フットの大阪14期は本当にだれも残ってないよね。
しずるに続きライセンスのサインをファンに仲介させられそうな後藤のおっちゃんですが、ライセンスはサイン書くのかしら。そういえば先週ひさしぶりにライセンスオンラインを見たら、顔面に湿布を貼りたおして誰だかわからない2人がいてびっくりしました。べつに男前芸人に対するアンチテーゼではなく、日焼けしていたようです。
最後に福田とフットで「!マジっすか?」の泥酔劇場の話をしていて、ちょっと涙目になる。2組とも東京で一旗あげたね。

・アメトーークにラゴリ。ノブコブ徳井の一連のうんこ我慢話が大好きなのに、あれを話さないなんて!ラゴリのライバルユニット・シュール5はアメトーーク出ないのかなあ。知名度ならしずる→ポイズン→カリカ→かたつむり→ライス→犬の心でラゴリとそんなに遜色ないと思いますが、ポップさと絵ヅラで冷静にありえない。けど出たら腸捻転起こすと思う、うれしすぎて。

2010年08月27日(金)



 ただ単純に好きなだけさ

■肉糞華劇団テクテクツアー‘コサジ一杯の鳥の中身in大阪’2010/08/25/Wed_19:30-@京橋花月

「不況ってうそなんじゃないの?」と疑うほど京橋花月に客が入っていました。男客多し。
大阪の客はBコースとガリチュウ福ちゃん(泥の2期)になじみがないのかしら。ちょっとアウェイな(というか「これ誰?」な)空気が漂っていて悔しかったです。安定感あるし演技力あるし、おもしろいのに〜。あいかわらずBコース羽生先生に釘付けだった私。裏口で出待ちしてたのはカナリアファンかな。

えっと、劇の内容はキ●ガイでした。
ひとことで終わってしまうのもどうかと思うのですが、何せストーリーはあってなきがごとしというか、あるけどそこそこ気が狂ってるので文章化できない。とりあえずは男同士の肛門性交を軸に話が展開していました。ひーひー笑ったけどな。パソコンの起動音が4年越しに生で聞けてうれしい(野爆TVのころの野性爆弾川島はやはり改めてものすごかったと思う)。
部分によっては絶妙に気持ち悪くうすら寒く、暴力的におもしろいのになぜかつなぎ部分であくびがとまらないパラノイア。こんなものに金を払って見に来る客の気がしれない!※ほめています。
ああそうだ、25日はピースがゲストのつもりで行ったのに、なぜか肉糞亭キャンサーこと千原ジュニアがゲストで、椅子からずり落ちるくらい落胆しました。…まあまあ暑いのに東京のタレントさんがよう大阪まで来てくれはって(※100%の悪意)。予想通り芸人とは思えない醜態と発声をさらけだしてたけど、いやほんまに芸人ちゃうであんなもん。どうせニケツのオールナイトのために温存してたんでしょ。先輩2人を相手にしたカナリア安達のほうが俄然がんばっていた。なんという舞台向きの美声。でもあの髪型はどこからつっこんでいいかわからない。
※私は「すんげー!Best10」ドストライク世代なので当時は千原Jr.大好きだったんですけど、今はほんとどうしちゃったんだろ、と首をかしげています。

終演後、うしろの男性客が「わからん!」と唸っていたのが最大公約数の感想と思われる。私はくーちゃんをハナから理解しようと思わない。


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16日のABC放映「りんご&たむけんpresentsよしもと夏の自由研究〜base芸人が調べてきました〜」でうっかり涙した。近年のテレビ番組ではずば抜けて感動的だったわ。

・寝ている人が必ず起きる最強のにおいとは?
・セミは木ではなく人の体で羽化するのか?
・暑い夏の大阪を涼しくしよう!(※なんばに打ち水をして最高気温まで温度を上昇させない実験)

くだらなくも小さいことだけど、一生懸命小さいことをやってるからこそすばらしかった。base芸人への愛が泥沼った確かな手応え。
あいにく録画してなかったので、どこかに上がることを期待しています。

これまで極右の東京ageage勢びいきを自負してきましたが、やっぱ安い早いうまい西のライブに通ってるとケツが重たくなってきた。もう単独だけでいいかなあ、ageageとシチサンとトークは配信されてるし。今年下半期は東京遠征をひかえて引き続き大阪を攻めようと思います。わりと純粋にお笑いを楽しんでいる今。やっぱお笑いっておもしろい!三十にして立つ。
明日はマヨブラジオのマヨライブ。京橋花月オールナイトいってきまーす。


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中川家の特大寄席がなくなったので行ってきた瀬戸内国際芸術祭と、1年ぶりに義姉の田舎の香川の海。
犬島よかった!豊島では横尾忠則を華麗にスルーして漁港のネコにかまけていました。そしてあいかわらず「うどんバカ一代」のうどんがうますぎて笑う。
芸術祭の島やネコの写真撮りまくったんですけど、この日記は旅行記とか載せる感じでもないので、どっかにまた違う形で載せよう。

2010年08月25日(水)



 景色が変わらなくなるなら

このお盆は仕事にも学業にも追われることなく、各種遠征もなく、古い友達に会ったり赤子をいじったり里帰りしたり同窓会に行ったりお笑い見たり、のんびりだらだら。NGKも無限大ホールもbaseも自転車で行けてしまうことに気づいた盆休み。
13〜15日はほとんど酒浸り。最終日ぐらいはと断酒&休日出勤です。


■和牛トークライブ‘ワッとしてギュッと!’2010/08/15/Sun_21:00-@baseよしもと

月1回の和牛トークライブ、2度目。
お盆で客の入りがあまりよくなく、客席は半分ほど。最近客が少ないとプレッシャーで押しつぶされそうになるよ...(例:京橋花月の1Hライブ)。だから大阪の若手はみんな東京いっちゃうんだよ...。
あ、そうだbaseよしもとの年輪刻みまくった座席カバーが新品になってた!
しかしあまりにザツな張り替え具合なので、新調した意味があったのか甚だ疑問である。

まだ書いてない7月分は和牛と同期の天竺鼠がゲストで、ものすごくおもしろかった。また思い出して書こう。藤崎マーケットやかまいたち、天竺鼠、ビタミンSなど全国レベルの逸材を輩出する花の大阪26期ではちょっと地味な印象の和牛。でも地味にできる子たちなんです。たしか銀シャリのbaseベイベー「ゲテモノ早食いダービー」における水田の反則料理技で興味をもったのだけど、ちょっと深入りしてみたらツッコミの川西のすさまじい善人オーラから目が離せなくなった。後輩から「おじいちゃん」呼ばわりされる川西賢志郎(26)。たしかに仕切り系の大阪芸人としてはありえないほど腹黒さが感じられないのですが、ホンジャマカの恵俊彰なみに目が死んでいる矛盾。あ、水田の上品なボケはふつうに好きです。愛媛っぽい。
来週21日の東京ソロライブタイトルが「乳しぼり漫才」な和牛、彼らだけなぜか何の冠もつかないため(ふつうは‘●●東京初単独ライブ’みたいな煽りがついてる)ケータイよしもとのライブランキングで注目度が急上昇中。
でも乳はしぼらないらしい。

8月はダブルアートとプリマ旦那というNSC30期生2組がトークゲスト。
前半が各コンビの紹介トーク、「お茶の時間」で水田のお手製料理を堪能したあとは心理テストで深層心理を知ろう!コーナー。
キャラが散らかりまくっているダブルアートは京橋花月でみて「ビジュアルの割にネタがベタ」という印象しかなかったのですが、Wartというハードコアパンクバンドをやっていた...という話でやっとテレビ露出とつながりました。ABCグランプリだか何だかで「顔のパーツが鼻に寄っている」フリがおいしかった太っちょ池田と、パンチパーマに赤いタートルネックの田口。とにかく濃ゆい。神戸のインディーズパンクシーンではすごいバンドだったらしく、解散ライブのDVDが出ているほど。上映してくれたけど、涙の解散ライブのMCが7割がた芸人のベシャリでした。なるべくして芸人になったと思う。
対するプリマ旦那は正統派のスーツ漫才師、去年のM-1準決まで進んだ若き実力派。同期のダブルアートが飛び道具すぎてライバル心と苦手意識を持っている。しかし野村が「クラムチャウダー」「ループタイ」というキラーワードを地味にぶっ込んだり、河野がどこまでもおいしくいじられていたりして、長く残りそうなバランスのいいコンビ。野村が「早く隠居したい」「(SEXに対して)金と時間もったいない」などの厭世観まるだしで妙におもろかった。若いのに。彼らはダブルアートのような逸話&紹介Vがないので、友達とやってたアマチュアバンド「空きっ腹に酒」のベース=野村、高校時代のクラス演劇「舞姫」現代版主役=河野の個人ビデオを上映。個人的すぎていろいろ爆笑した。お茶の時間のコロッケだいすき河野のいじられ方もすばらしかったし、プリマ旦那いいよいいよー。

来月のチケットもとってしまったので、このライブは常連になるかもな...と悪い予感がしています。だって来月はウーマンラッシュアワーがゲストなんだよ。先週のフットオンラインでもゲストに出てたけど、後藤との「アワー」縄張り争い&掛け合いでノリにノッてた。パラダイスの安定感ともあいまって恐ろしい勢いです。来月は公にできないブログ炎上ネタに期待する。
あとは勝手に確変と呼んでいる29期もゲスト出演期待中。コマンダンテはもうゲストで出ちゃったのかなあ。ちなみに解散ラッシュの28期は崖っぷち、24期は「そして誰もいなくなった」と呼んでいます(※24期のエハラやイシハザ、若井おさむは大阪を嫌っていたのだろうか)(別枠でいなくなったのは小笠原まさや)



22日の中川家特大寄席が中止になってしまったので、20-22日で瀬戸内国際芸術祭行ってくる。島!船!海!うどん!花火!

2010年08月15日(日)



 この街にはいないかも

KOC、犬落ちてカリカ準決進出。
あーおなか痛くなってきたー(緊張で)

ものすごい豪華出演陣だったのに、アノ京橋花月が満席立ち見状態だったのに、そんなに心に響かなくて書き起こしていなかったT-1グランプリ。
いちばんの収穫はベリーベリー上田あらためピン芸人上田歩武の姿を目視できたことであった。


■T−1グランプリ〜最強たとえ王決定戦〜2010/08/11/Wed_19:30-@京橋花月

主催は小籔千豊と笑い飯。小藪が審判、笑い飯は参戦組。
そのほかフットボールアワー、土肥ポン太、シャンプーハット、ヤナギブソン、千鳥ノブ、とろサーモン村田、中山功太、ダイアン西澤、上田歩武、モンスターエンジン西森、藤崎マーケットが参戦。
バッファロー吾郎木村と浅越ゴエが実況・解説です。

4人ずつの勝ちあがりトーナメント。
モノボケに近いのですが、お題となるブツをなにかにたとえる形式。
よいたとえだと「TTTTTTTT!!」、普通だと「TTT!」、イマイチだと「T!」と審判(録音)が叫ぶ。たとえてない答えには「No T!」←ただの感想だったりツッコミだったりする場合。

マニアックなライブなのに会場は親子連れ率が高かった。
お茶の間じゃないんだから、1問ずつ顔突き合わせておもしろかったワードを繰り返したりしないで…。ほほえましいんですけどね。
いずれにせよ私のツボに入る人たちが順調に落とされていったので、トーナメントが進むにつれ白眼になっていきました。ジャッジとの価値観の相違って大問題だと思うの。小藪だけじゃなく作家さんも審査してるんだろうけどさあ。
「No T!!」が連呼されていたシャンプーハット2人の回答こそ得難かったのに。笑い飯哲夫の答えはうまいけど笑えないんだよー。個人的に藤崎マーケット藤原時の回答の優しさにほっこりしました。
せめて決勝がフットボールアワーのコンビ対決だったらよかったのに。残念だった。いろいろ残念でもったいないライブだった。

2010年08月11日(水)



 腹いっぱい夢を抱いて眠れ

東京2日め。
朝6時半ごろカリカオールからホテルに帰って、3時間爆睡。
起きてお昼までルミネの本屋をうろつき、ポイズン吉田さんのブログにうまいと書いてあったシアターモリエール前の中華料理屋「達磨」に行ってみました。うまかったけど、もう朝ご飯だか昼ご飯だか。

帰りをぷらっとこだまで時間指定してしまい、ケツを気にしてやや集中できなかったクロスバー直撃。残念だった。順番と名前は若干間違ってるかもしれない。
クロ直の場合は内容書いたってあの衝撃はほとんど伝わらないので、コントリストのみ。
みんなー!クロスバー直撃おもしろいよー!


■クロスバー直撃東京初単独ライブ‘ベストオブクロスバー1926〜2010’ 2010/08/07/Sat_14:00-@シアターモリエール


GO!GO!ひろみvsシシ神さま
OPV:Boo Bee MAGIC
犬と少年
ちくわ
アダムの復讐
井戸のない村
ショートコント集
 映画館の注意
 洋画あるある
 壺
 異種格闘技
 世にも微妙な物語
 オルゴール
 時給9000円のバイト
鏡の世界

ブリッジ
グリー
鼻マリオ
ダメージジーンズ
ピタゴラスイッチ
世界ハプニング映像集

OPV:上京V
アンコール


最初のGO!GO!ひろみvsシシ神さま→犬と少年(※浮浪者コント)の流れで、あまりの泥臭さに赤面してしまった大阪人です。オールザッツで失笑をかったGO!GO!をまさか新宿でみることになるとは...。なんだろう、身内が恥ずかしい感覚に似ている。
でも東京であんなに男性客が多い若手ライブは初めてみました。やっぱり東西関係なく男ウケがはんぱないクロスバー直撃。満席ではなかったですが、どのコントも爆発的にウケてたし、テレビ等で放映されたいくつかのコントではタイトル時点で歓声があがっていた。東京にああいうタイプの笑いないもんなあ。みんな「井戸のない村」好きなんだね。私はピタゴラスイッチで不覚にも泣きかけたりしました。
あ、ちがう「オルゴール」はウケてなかったんだ。大阪であまりにもウケないので客が悪いと思っていた2人ですが、今回の東京で「客ではなく自分たちが悪い」と思い知ったらしい。あんな狭いネタに大阪も東京もあるか!(※オルゴールとは:幽々白書のOPだかEDだかで幽助が霊ガンを撃ち(霊ガンはレモンで対応)、背中合わせの戸愚弟といっしょにくるくる回転するシーンを忠実に再現したショートネタ)
ブリッジの「グリー」、ショートネタの「映画館の注意」「洋画あるある」「異種格闘技」は6月の大阪ソロライブと同じだったかな。でも相変わらず純度の高いおもしろさ。ムリヤリのアンコール含めてちょうど1時間半、4時の品川新幹線に間に合わすべく閉演と同時に飛び出したので、ホールの階段で倒れているコマンダンテを素無視して通り過ぎてしまいました。コマンダンテ安田がショートコント「壷」のヘビに腕を食われていたのだが。

2010年08月08日(日)



 そのうち陽が照りつけて

8月6日はバナナマンを見てから新宿へ移動。
ホテルで0時近くまでバナナマン単独のメモ書いて、そこから今年初のカリカオールです。ラム、ウオッカ、テキーラとスピリッツをちゃんぽんで飲みすぎて2部以降の記憶が曖昧。
DIAMOND SNAPで精魂つきたので、できるだけ軽めに。


■カリカオールナイトトークライブ‘曲がり角の向こう側’
 2010/08/06/Fri_24:30-@ロフトプラスワン

半年ぶりのロフトプラスワンは椅子とテーブルの配置が若干変更されてました。あとソフトバンクの電波が入るようになってて、0時を過ぎたころから誕生日おめでとうメールがちらほら。ありがとう今ロフトプラスワンにいるよ!朝まで飲むよ!と自虐的に返信してるうち1部開始。


ライブスタンドポロシャツで登場した林ちゃん、スーツのシャツをすべて洗濯してしまったらしい。ものすごい違和感です。
ルミネのオールナイトにレギュラーメンバーをほぼ持ってかれた今回のカリカトーク。1部開始時にはかたつむり林しか楽屋にいない状態で、ああ三須さんのホモスペシャル聞きたかったなあ!ルミネで林ちゃんに会った太一くんは行けないことを謝ってくれたけど、何言ってるかわからず誠意だけが伝わってきたらしい。家城さんがピースの又吉に来てくれるよう頼んだら「編集者に追われています」という文豪のような理由で断られた。ダメもとで頼んだしずる村上はやっぱり無理で、オコチャにすら断られる始末。林ちゃん「世も末だね」。Bコースのナベが来たがっていたのに、丁重に断った家城さん(笑)。アゲアゲ勢が忙しい、という話から林ちゃんがひまな2期がうける扱いのひどさを嘆いていた。あとBコース羽生先生の超人的睡眠サイクル(36時間ぐらいぶっつづけで活動し、その後16時間寝るの繰り返し)、家城さんの海行きの話、林ちゃん帰省時の甥っこにマークされた話など。
1部で一番おもしろかったのはキングオブコントにおける家城さんのいきすぎた戦略と、林ちゃんの「もっと手前でいいんだよ!」という悲痛な叫びです。家城さんは3回戦か準決でネクハゲを投入しようとしてたけど、2回戦で世間とのネタのズレを実感したらしい。家「で、キングオブコントではネクハゲうけないんじゃないかなって」林「うけるわけないじゃんあんなの!」林ちゃんは「俺がボケたら初見の人は‘えっそっちがボケるの!?’ってなるでしょ!」と全力で拒否。遊んでる顔面を武器として使おうとしない家城さんの「身体の内と外がブリンってひっくり返る芸」の話がおもろかった。舞台にホルモンの肉塊が転がっている状態。あと家城さんは去年の単独でやった「ズボンに食われる男」の林ちゃんを見るのが大好きらしく、これもキングオブコントにぶっこもうとしていた。あとハム人間。ゴールデンの生放送でモザイク入っちゃう。
ここでネクハゲの詳細な生い立ちが明かされる。ネクハゲは林ちゃんが首にネクタイの束を巻いている異様なキャラですが、あれは妖怪なんだそうです。名前も「ネクタイのなまはげ」の略らしい。もともとサラリーマンだったまじめなネクハゲは、自分と社会をつないでるのはネクタイだと思っていた。リストラされたくない、枠からはみ出たらダメだ、もっと社会との絆を強くしなきゃ、という思いが募って、ある日ネクハゲは2本のネクタイを締めます。そして不安からネクタイは3本、4本と増えていき、何百本とネクタイをぶら下げたネクハゲはいつしか妖怪に。そしてサラリーマンでもないのにネクタイを締めてる奴を殺したいと思うようになります。で、夜な夜な「ネクタイ締めてる奴はいねえか〜」と人を襲う........というバックボーンから生まれる笑いを家城さんはキングオブコントで伝えたかった。林ちゃん「長いわ!」。ネクハゲが好きすぎて全国展開を目論んでいる家城さん、携帯ストラップや音声モノ、明太ネクハゲなどご当地モノグッズを検討中。グッズ出たら買うよ!出ないだろうけど!
「あなたが面白ければいいんですよ」と正論をいう林ちゃんに対し、「あなたがズボンに食われてるのを見て熱くなりたいんですよ」と家城さん。家「俺がズボンに食われればいいのか」林「それでも4分には長すぎると思うけどね」家「じゃあズボンに吐き出されてるとこから始めればいいの?」林「ダメダメダメダメ!もうやだぁ〜!」うーん(笑)じゃあネクハゲより強烈なキャラができたらやってくれるのか?という家城さんに「どうしてさらに先に行こうとするの!?もっと手前だよ!!」手前というのは「どうも〜カリカで〜す」みたいなこと。そんな土地は家城さんの頭の中にはない。
そんな家城さんが決勝でぶち込みたいのは「ネクハゲvs顔から毒の出る男」(※絶対にやらないと林ちゃんが断言したので書いてますが、もしやったらもろにネタバレなので、カリカの決勝を楽しみにしてる方は以下読まないことをお薦めします)。顔から毒が出る、と医者に宣告された家城さんは死のうと思う。自分では死ねないから、殺してくれる人をさがしてネクハゲに辿り着く。でも家城さんはネクタイをしていないのでネクハゲは殺してくれない。家城さんがネクタイを締めることで、やっとネクハゲvs顔から毒の出る男の戦いが始まる。でも戦ううちに興奮した家城さんの顔面から毒が出て、家城さんは殺してほしかった人を殺してしまう.......という実にカリカらしいネタです。なんか日野日出志みたいね。聞き終えた林ちゃん「それは1時間半のコントです」カリカ賞レース向いてねえ〜〜。

あかん1部で力つきた。2部3部はもう端折る。
えっと、2部は特別ゲストふくろとじの2人が面白かったです。ケンちゃんは何だかものすごいポテンシャルだった。てつみちは話自体おもしろいのに、いろいろハングリーすぎて見ててしんどいな、と。お笑いだからさー、やっぱりそれだけじゃだめだと思うよ。せっかくおもしろいのに。あとたしかナベも来てたような。
3部は本気で覚えてません。ルミネオールナイトが終わった関町や菊地さん等のレギュラー陣が詰めかけていたはず。太一くんのシベリアンハスキー眉を確認できて、よかった。


2010年08月07日(土)



 またあたし泣いている

灰色の近況
・竜馬におまかせ!が終わってしまった
・KOC2回戦でライスが姿を消して絶句...
・「中川家の特大寄席」中止・払い戻し
・うぬぼれ刑事の初回とモテキの第2回を録り逃し

本当に幸いなことに、毎年8/7の誕生日にはバナナマンを見ています。
三十路につっこむ今年とて例外ではない。
でも今年は6日の夜がバナナマンで、7日は0:00からカリカオール。
30歳の誕生日をロフトプラスワンで迎えることになるとは...。

そんなわけでいつもの無粋な備忘録@東京。
まずは大本命のバナナマンですが、これ1回で終わるかなあ。
カリカの魔王コント以来、どうもうまく端折れなくなってしまった。
DVD待ちの人はネタばれ注意!


■‘DIAMOND SNAP’2010/08/06/Fri_19:00-@俳優座

あたしの夏がきた!
2010年のバナナマンは、瞬間と約束。
変わらないでいることは難しくて、そしてたぶん何の価値もない。
変わり続けるバナナマンを追い続けることができる至福。
今年もありがとう心から。またこれで次の夏まで生かされていくんだ。



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コントリスト
・wonderful moment
‐オープニング
・dumb cluck
‐ブリッジ1:地域性
・a guard
‐ブリッジ2:フィンガーピアノ
・good and evil
‐ブリッジ3:冷蔵庫のあまりものでつくるおかず
・すぐ立つ
‐ブリッジ4:爆竹の導火線を爆発する前に切れるか?
・Are you satisfied now?
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・wonderful moment
明転すると背景にNYの摩天楼。
そこを左から右へ、右から左へ、歓声をあげながら猛然と走りぬける日村さん「イエーイ!」。全然追いつけず振り回されてちょっと呆れ気味の設楽さん。かれらはNYにやってきたおのぼりさん2人組。日村さんがテンション高く、設楽さんは低い。shocking moveやHappy Birthdayの関係性です。デジカメで記念撮影を主張する日村さん「下からの俺舐めで背景ニューヨーク!」すごい画だ。さらにジャンプしての撮影、日村さん音だけでまったく飛べてない(笑)助走したらしたで設楽さんを通過しちゃう。「上に飛べばいいから」てことで妙に設楽さんに近い位置でスタンバる日村さん。「なんか怖えんだけど!」びびる設楽さんの予感どおり、前方に跳躍して設楽さんもろともコケる(笑)「ほらぁ、すげえ怖えよぉ〜!」NYの路上でなにをやっておるのか。
今度は設楽さんを撮影してやる日村さん、所在なく棒立ちの設楽さんに「おじさんか!」はにかみつつピースする設楽さんに「おばさんか!」そしてまうます際立つテンションの違いに日村さんの指導「調子に乗った感じ」。てことで歌舞いてみせる。歌舞伎ポーズをなかなか撮ってくれない設楽さん、後ろに映りこんじゃう車がどくのをじっと待ってた(笑)徐々に歌舞伎ポーズに飽きてきた設楽さんに「もう笑ってないもん!笑ってない思い出が残るなんてイヤなの!」「じゃあずっと見てて、面白くなってきたら撮って」という日村さん。ゆうに10秒経過してこらえきれず笑いだした設楽さん、シャッターを切る。日村「それだよ!」設楽「なんかわかった、楽しくなってきた」最後は2人で。そこらへんの外人さんに撮影をお願いしてデジカメを渡し、テンションの差を埋めるため打ち合わせる2人。さて撮ってもらおうと向き直ったら、くだんの外人さんがいない。設楽「…………カメラとられた?」日村「盗られた!ファック!」

‐オープニング
うああんSAKEROCKじゃなかった!物足りない...
映像はかわらずかっこよく、カメラとダイヤで。

・dumb cluck
明転すると、丁稚姿の日村さん=タメ吉。落語の出囃子とともに「『ざんぎり頭を叩いてみれば文明開化の音がする』と申しますが...」と落語家風に語りだす。時代は江戸から明治に変わったのに「あほのタメ吉」は何も変わっていない。日村さんのあほの演技がね、やっぱりとてもいいんです。タメ吉は何年経っても丁稚のままだし、自分の背中が見たくてくるくるまわってるうちきもちわるくなって吐いた。「あほがまともなことを考えるとあほになる」というタメ吉、でもあほなりに好きな人がいる。お店の旦那さんの娘さん。夕暮れまで辻に立っていて、誰からも話しかけられなかったら想いを告げる、という賭けをします。
日村さんが袖にハケて、次の登場したのはダブルのスーツで蝶ネクタイを結んだいでたちの設楽さん。彼はついにタイムマシンを作りだした天才科学者。子どものころから「あほのオサム」と呼ばれてきた。オサム博士の名字は「阿呆野」というのです。そのせいで不良に呼び出され、裸ででんぐり返しをさせられたりした屈辱。このときの不良の声真似はPUNKSの彼で、会場大喜び。オサム君は「先祖に『阿呆野』という名字をつけされなければいい」と考える。そして研究のすえタイムマシンを発明し、オサム博士は平民苗字許可令〜平民苗字必称義務令が発令された時代へ――。
タメ吉の立っている辻に送られてきたオサム博士。「あの、すみません」と話しかけられて泣きそうなタメ吉、かわいそうだ(笑)!「あぁあ、あぁあ!話しかけられちまったぁ〜〜!」しかし切り替えは早いタメ吉、あなたはタメ吉さん?と尋ねられ「そうです、私がタメ吉です(※変なおじさんのノリで)」これ2回くらい言ってたな。
オサム博士のひいおじいさんはタメ吉だったのです。「阿呆野」姓をつけさせたくないオサム博士、かきくどくもそもそもタメ吉は理解できず。名字の法令について説明しても「あほのタメ吉」でわかりやすくていいじゃないか、というタメ吉。そんなことしたら子孫が苦労するでしょう?とオサム博士に言われても、自分が結婚なんかできるわけないと笑っている。業をにやしたオサム博士、「あなたは結婚して子孫を残します、私はタイムスリップで未来からやってきたあなたのひまごです」と告げます。しかしタメ吉はあほなので時間の概念を理解できない。オサム博士「タイムストリップ」→タメ吉「タイトストリップ?」このくだり笑ったわ〜執拗すぎた。未来・現在・過去を説明されて動きだけ真似るタメ吉。おもむろにタメ吉が「それはつまりこういうことかい?」とタイムスリップについて。「馬の小便をお茶と間違って飲んでも、飲まれた馬にとったら知ったこっちゃない」オサム博士「ハァ!?」ここ意味わからなすぎて爆笑した。
未来から家族写真を持ってきたオサム博士、タメ吉に見せようとするも、写真が消えかかっている!「これは未来が変わって存在が消えかかってるパターンだ!」オサム博士はバックトゥザフューチャーを見たようです(笑)なぜ消えかかっているのか?実はタメ吉が結婚するはずだったのは旦那の娘さん。それをオサム博士に話しかけられたせいで想いを告げず、結婚もせず、子孫も生まれないという事態に。でも今ここにいる自分は消えていなくて…というお決まりのタイムパラドクスに陥るオサム博士「考えろ考えろ考えろ!」タメ吉「考えるな考えるな考えるな!」
冒頭の出囃子がながれ、「え〜というわけでございまして、あほが考えるとあほになるということで。おあとがよろしいようで」
この一番大事なサゲの部分をわたくしごっそり忘れてしまっております。あれ、ほんとに何だったっけ?
なんかちょっと尻切れトンボな感じがしたんですよね...。

‐ブリッジ1:地域性
♪デーブデーブ百貫デーブ、という歌からはじまる2人の会話。「白い」がやたら出てくる設楽さんの歌、カエルやキュウリが「青い」日村さんの歌。どっちも大阪とは全然違うわ〜。♪インドの山奥、ではじまるレインボーマンの歌も。これは日村さんバージョンの♪インドの山奥電報うったらっきょが転がり〜〜♪という短すぎる歌が不思議な余韻でクソおもろかった。♪いちにいさんまるしいたけ、の歌。「でっこんばっこん」という謎の擬音が出てくる日村さん、なぜか百貫デブの歌にループしてしまう設楽さん(笑)なんでこんな他愛ないことがおもろいのかしら。

・a guard
テレビ局駐車場のガードマンの先輩(日村さん)と後輩宮田(設楽さん)。車が混んできてうまく誘導できずてんぱってくる宮田、補助に入ってくれる先輩「宮田!おい宮田!」。ますますてんぱる宮田、突如「辞めます!」「ええ!?いや、やれよ宮田!」「やだぁ!」半泣きの宮田くんはなぜか踊りだす(笑)手首くるくるさせるオシャレなダンスをおぼつかない感じで踊りながら「本当はダンサーになりたかったんだ!」「えぇえ!?」再び(笑)。しかし先輩はとりあえず車を誘導しなくてはならないので、視界のすみで踊りつづける宮田を確認しつつも車を整備、そして無事収束。「な、できるんだよこんなの」と言ってくれる先輩に「やっぱ俺できないです、本当はダンサーになりたかったんです、踊ったことないけど」。先輩「うん、そんな感じしたな」宮田「俺はどうしたらいいんだー!」
そんなパニック状態なのに、さっき誘導した黒いワゴンの後部座席に上戸彩が座っていたことを目視していた宮田。「おまえすげえな!」とほめる先輩に「もしも上戸彩が彼女だったら?」妄想をふる宮田。にやにやして、でもすぐ「びえええん」と泣きだす先輩、何もない自分には上戸彩を楽しませることができないという。そこで提案される楽しませ方(遊びたっぷりフリースタイル)↓
1.先輩の上腕をさわると「マー」と鳴く:とてもしつこい宮田君。徐々にブレてくる先輩。
2.背中を叩いたほうが勝ちゲーム:上戸役の宮田君のすさまじい追い込みと至近距離でのメンチ(笑)役割を替えても同じ展開になってしまう2人。
3.「やって」と言われたことをすぐやる:「カミナリ」「ゲボゲボの男」「ツータッタ」などの無理難題。ツータッタのステップが気に入って長めにやる先輩(笑)
一度暗転して明転、2人して怒られている。最後に上腕を押されて「マー」。

‐ブリッジ2:フィンガーピアノ
iPhoneアプリのフィンガーピアノで別れの歌に挑戦する2人。初心者なのにやたら器用に弾ける設楽さんと、序盤で躓く日村さん。「おもしろい!なにこれおもしろい!」ハマる設楽さん。

・good and evil
椅子に座っているスーツの2人。椅子は白黒で、白には「善」、黒には「悪」と書かれています。座る椅子によって2人は性格がころころ変わる。バナナマンの演技力の妙。日村さん(悪)が「由美子に電話して昨日の晩は一緒にいたって言ってくれよ」というところから始まる。この由美子をめぐる恋愛と2人のあいだの友情がストーリーの軸ですが、めまぐるしい「善」と「悪」の切り替えがキモなので、要点だけ。
 ・「この豚マンジュウ!」でたー
 ・実は貴族ではなく農家の出だった日村さん、急に訛る
 ・日村さんから設楽さんへの罵声「ゴボウ!」...ゴボウ?
 ・珍しく日村さんにボコられ振り回される設楽さん(なんだかラーメンズの「蒲田の行進曲」を思い出す)
 ・設楽さんから巻き上げた10億の使い道を考えるうちに「善」の椅子に座ってしまった日村さん、世界中の恵まれない子に使いたい、つくった米を食わせて農業を教える(※超訛り)
2人ともが善の椅子に座ることで和解し、親友同士としてお別れしようとする2人。しかし日村さんが「悪」の椅子に座ってしまい、冒頭の「由美子に電話して昨日の晩は一緒にいたって言ってくれよ」のやりとりに戻る。
今年のバナナマンのオチは、ちょっと今までと違うかも。

‐ブリッジ3:冷蔵庫のあまりものでつくるおかず
ナイキの靴、エヴァに続く第三段は恐竜の世界。もはや笑いとかそういうのではない、執念。そこかしこにニイルセンの狂気をみる(このシリーズってニイルセンがつくってるんですよね?)

・すぐ立つ
ヒム子だ!これはめずらしい、女役じゃなくておかま役です。オカマは初めてかな?カフェ的なところで人を待っているヒム子。そこに「よぅ」とやってくる設楽さん。2人は旧知の友達のようで、会話のつかみで「フルーツポンチ」の逆を言わされるヒム子。ヒム子の口癖はやっぱり「お会計して〜〜」(@ゴッドタン)です。「おまえ〜」とつっこむたび立ち上がるヒム子、そんなヒム子に相談が。実は明美と結婚しようと思う、という設楽さんに、「ウソお前固めんの?固めんの!?身!身!身!」←この畳みかけおもろかった。でも2人を心から祝福するヒム子。設楽さんはプロポーズのしかたや指輪の渡しかたがわからないので、女心を知るヒム子に聞きにきたわけです。ヒム子はおかまだから結婚できないので、なんだかいいなあとうらやむ。でもヒム子には夢があって、海外でジュエリーデザイナーになりたい。だからヒム子がいつか設楽さん達の子どもに指輪をつくってあげるってさ。しみじみ。で、結婚はサプライズがいいよね!ということでヒム子が妄想を喋り散らかす間、居眠っている設楽さん。怒って起こされた設楽さん「じゃあさ、はい」とテーブルに指輪ケースを置く。「サプライズがいいんだろ?」とやたら男前な設楽さん。しかしヒム子にプロポーズしたわけではなかった。設楽さんは結婚を機に地元に帰って家業のうどん屋を継ぐので、もうヒム子には会えなくなる。がんばってジュエリーデザイナーになれよ、と立ち去る設楽さん。ヒム子大泣き。もらった指輪を嵌めようとして、もちろん指太すぎて全然嵌まらない(笑)「これ小っせ!」(超おっさん声)

‐ブリッジ4:爆竹の導火線を爆発前に切れるか
スタンガンや目隠しオムライス、コーラ飲みに次ぐ実験系。これはやってることがおもろいというより、日村さんのたたずまいとズレていく主旨がおもろい(笑)最後はテーマが「爆発する爆竹を目の前にして微動だにせずにいられるか?に変わっていました。本当に微動だにしない日村さん、すごい。

・Are you satisfied now?
いつものプチミステリ系。
明転、日村さんが座って釣り針を垂れている。完全なる「あほ」の顔で、虚空をみつめながら微動だにせず。おもむろにポケットからおむすびをとりだし、もぐもぐもぐもぐ。水筒からお茶を飲んで、虚空をみつめながらまたもぐもぐ。この間がもうすっっごい長くてねえ、客席はゲラゲラ笑ってるのですが、日村さんもこらえきれず笑い出してしまい、顔を隠すために俯いてました。おお珍しい。
そこに自転車で通りかかる駐在さん(設楽さん)「おい、パンメン!」呼びかけるも日村さん無反応。「無視すんなよパンメン!」呼ばれた日村さんいわく、「パンメンって呼ぶのは仲間だけだ。君は同級生だけど仲間じゃない」なんだか理屈くさいパンメン。2人はもと同級生なんだけど、設楽さんはクラスの1軍で日村さんは2軍だった。そういえばなんでパンメンって呼ばれてたの?と尋ねる設楽さん「パンと麺が好きだったから?」パンも麺も好きだけどごはんが一番好きなパンメン。炭水化物好き。そんなパンメンに昼間っから釣り糸垂れてるんじゃないよ、と諭す設楽さん。「そんなこと君に言われたくないね!」反抗的なパンメン、どうしてもこの川の鯉を釣りたいらしい。そんなんじゃ結婚もできねえぞ、と諭されて「僕にだっていい人がいる」というパンメン。設楽さん「カラス?」やたらカラスに懐かれてる(パンメンの家業がまんじゅう屋で、売れ残りをカラスが漁るから)けど相手は人間の女性、なんと給料3ヵ月ぶんのダイヤの指輪を!ポケットから出そうとしておむすびが出てきたのはご愛嬌。いくつおむすび持ってるの?「誰に?誰だよ?」と相手をしつこく尋ねる設楽さん「じゃあ俺が名前挙げてくから、お前は何も言わなくていい」パンメン「いやだ!顔に出る恐れがある!」あんのじょう最初に挙げた「マコさん」で顔に出まくってバレる。マコさんは数ヶ月前に東京から来た人で、パンメンに友達になってくださいと言ってくれた女性。それだけで、実は付き合ってもいないし告白すらしていない。なのにマコ饅頭までつくった(笑)そんな人に指輪を渡そうとしているパンメンが鯉を釣ろうとしているのは、むかし2軍の奴がこの川で鯉を釣り、1軍の女と付き合ったという大事件があったから。鯉を釣って告白するんだ!でも非常にも「もうここでは鯉は釣れないよ」と告げる設楽さんにいらつくパンメン、「遊んでないでパトロールしろよ!」。設楽さんすーっと裾にはけ、戻ってきて舞台を一周して「オッケイ♪」パトロール終了。
これ見てよ、と1枚の写真を差し出す設楽さん。その写真には中学生男子2人が映っていて、1人は頭にパンツをかぶっている(笑)。ケラケラ笑う日村さんに、見てほしいのはその隣だという駐在さん。彼はササキマコトといって2人の同級生。実はササキマコトは東京で宝石詐欺をしていて、捕まる前に行方をくらましてしまった。もぬけのからになった部屋には女性用の下着が。設楽「その写真、隣でパンツかぶってるのお前だぜ?」パンメン「えええ!?」そのあだ名は「パンツ仮面」からきているのでは?という話に。徐々に過去を憶い出しはじめるパンメン。中学時代、2軍はパンツをかぶる会を結成していたのだが、女と話さないという鉄の掟があったうえ、パンツを被りたい派のパンメンと履きたい派のマコト君が対立し、会は解散することに。そんなマコト君は高校に入る前に転校してしまう。パンメンへの別れの言葉が「お前といる時間が好きだった」。なんだかおかしくないコレ?
これに対する設楽さんの推理はこう。マコト君は都会に出て宝石詐欺師になり、逃亡する先に故郷を選んだ。しかもパンメンはもうマコト君に会っている。そしてマコトはパンメンを好きだったんじゃないだろうか。数ヶ月前に東京からきた女性=マコさんはマコト君じゃないのか?マコト君がパンツをかぶるんじゃなく履きたかったのも、最後に「楽しかった」じゃなくて「好きだった」と言ったのも、女との付き合いを鉄の掟で許さなかったのも、自宅に女性下着があったのも、マコさんがパンメンに近づいたのも、全部説明がつくではないか。絶望した日村さん、ダイヤの指輪を川に投げ捨ててしまいます。あらら。
パンメンの「ちくしょう!」で暗転、EDロールが流れる。おや、辛いまま終わるのかい?と思ったらもちろんそんなことはなくて、明転。
呆然としているパンメンのもとに設楽さんが駆け込んできます。
犯人がタイで身柄を拘束されたとの報が警視庁から入ったとのこと。そう、結局マコさんは全然別人だった(笑)1ミリも合っちゃいなかった設楽さんの推理。あわてて川に入って指輪を必死にさがすパンメン、けっきょく指輪は出てこないけど鯉をみつけます。それは奇跡が生まれる鯉。設楽さんに取ってもらった網ですくって、鯉を手に入れたパンメン。そこから先はわからない。暗転。

・EDトーク
公演を重ねてだんだんうまくなってきたというバナナマンの2人。「プロだからね俺たち」自画自賛してたけど、プロは最初っからずっとうまいと思う(笑)ただ慣れてきたせいか、いくつかハプニングが。最後のミステリコントで写真を手帳に挟み忘れていた設楽さん、パトロールのくだりですーっと袖にはけたのは写真を取りに戻ってたんだそうです。台本にない動きに慌て、間が持たないのでおむすびもう1個食おうかと思った日村さん(笑)。あとおむすびつながりで、冒頭のシーンで笑っちゃってごめんなさいと。客席の何人かとばっちり目が合って、「俺がずーっとおむすび食ってるの見てるんだこの人たち」と思うとおかしくてしかたなかったらしい。
あとは例によって売れてないグッズの販促など。ありがとうございました!で、幕。


浅いようで深く、単純なようで凝っていて、男でないようで男で、優しくないようで優しい。その機微を瞬間で切りとるスナップの数々。
今年も本当にありがとう。また来ます。



2010年08月06日(金)
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