ヒルカニヤの虎



 大人になりましょうよ


この時代にブログではなくエンピツをしてみむとす。
映画と芸能の自サイトぶっ潰してからはや1年、
アウトプットへの渇望はなはだしくて手を出しました。
はてなでもよかったけど実は昔からエンピツ憧れだったんだ。
日々の泡を吐きます。クラムボンは笑ったよ、とな。

音楽、映画、本、お笑い、テレビ、酒、煙草、
それらがつくる空間を共有する人たち。
それだけあれば人生は悪くない。そういう人の日記です。

5月は徹底してバナナマン強化月間。6月になってもまだまだ見ちゃう。土日は必ずバナナマンのDVDを「処女」から「kurukuru bird」まで通しで見てやります。来るべき夏の単独ライブのためにじわじわとテンションをあげていくわけ。
昨年末から2〜3月まではこれをラーメンズでやってました。もちろん単独公演「TEXT」のためにね。
秋にはスライダースのスライドショー大阪に行くのでこれも夏以降に強化していきます。押忍。

巷では「大日本人」公開、ダイナマイト関西もこの土日に開催されたというのに腰が重い。「大日本人」どうしよう、ほんのすこしでも義務感がある時点で観たら駄目なんじゃないのか。最近めっきり笑いが東寄りです。シティボーイズはいとうさん出ないからチケットとらなかったけど。
…とか書いてたらMacのラーメンズCM新バージョン放映しとる!イエス!



2007年06月03日(日)



 バックシートで僕はいつも酔っぱらってる

タイトルは帰り道にiPodから流れたフレーズからランダムに。
今日は「フリーダムのピチカート・ファイヴ」からミニ・クーパーでした。とても短くて贅沢な音の集まり。
春から夏、そして秋から冬にかけて季節が移るときはpizzicato fiveがここ数年の鉄板である。
最近新しい音楽が聴けてないなあ。

月曜の朝っぱらから俗事のため不愉快で腸が煮えくり返り、よしよし落ち着け俺と脳内で赤えんぴつ(@バナナマン)を上映したらなんぼかマシになる。
うん、私の住むこの世界はまだくだらなくないぞ。

帰りに同僚と飲み屋で一杯。お酒のあんまり強くない人と飲むときは潔くウィスキーロックから入る。そしてだらだらとお笑いと昔の漫画の話。
私のパタリロ並みに一休さんでパッションを炸裂させる同僚。
将軍様に「着物を着ず、裸でもなく、馬にも牛車にも乗らず、自分で歩かずに来い」とかいう無理難題を出されて、一休さんがとんちで出した答えが「全裸にふんどしだけで地引網にくるまって、暴れ馬に網で引かれてズタボロになりながら将軍様のところに着く」だったと力説される。
そんなマニアックな一休さんあってたまるかと思いますが、帰ってきて実際に調べたらありました。
そんなアニメ放送していいのか。
都大路でプレイしていいのか。

2007年06月04日(月)



 その言葉で体が宙に浮いてこまるの

録画して観た「笑いの超新星」(関西だけ?)のお笑い虎の門、ケンコバの千原靖史楽屋ピンマイク事件がおもろかった。
おかげでひさびさにCHARA聞きたくなってチャリで走りながら聞きましたとさ。

今日はすべて振り切って10時に帰る。
リンカーン見れるやとテレビつける。ゴールデンだー。
参○目薬のCM、BGMが渋さ知らズ。痺れる。
リンカーンは浜ちょんがヅラでがんばってた。
このひとはお笑いとして筋が通ってて男前だなあ。
松っつんといつか大阪で漫才やらんかな。もう無理かな。
ここ数年でわたしは松本人志を「好々爺」と呼ぶようになった。
舞城王太郎の短編の、「本当に天才だった頃の松本人志」というフレーズを思い出す。あれなんていう短編だったかしら。

そのあと地上波くりぃむナントカの録画したやつ。
バナナマン出たらとりあえず録る。チュートとタカトシと一緒。
バッターボックスで自分でボケて突っ込む芸人殺しの企画。やー、あれはあれで観てられない。
いや日村さんみごとに打率10割でしたけど。日村は俎のうえで追い詰められても面白い、設楽は自分の構築物のなかでこそ活きるから辛い。そんでまた設楽さん作るのすごいうまいからさ。精緻で肩の力がだらっと抜けてて、でも衝動的でどこか悲しい人と人の「間」を掬い取らせたら本当に唸る。ちょっと東海林さだおみたいな。だからこそでも、深夜のテレビ画面の隅っこ、わかりやすくテレビ用の笑いとりながらなお小さなコントを紡ぐ彼らはいとおしくもどかしい。

でも「kurukuruird」のたまねぎのくだりで設楽さん「これはインディーズのトップだと。俺はメジャーで勝負しなきゃいけない」っつってた。テレビ出て芸人芸人してライブもやって、それがバナナマンの選択だったならとてもいいと思うし、心底応援したくなっちゃう。
ああ、夏はぜったい生で観てやる待ってろ。
明日はインディーズのトップを観るぞと自分メモ。

2007年06月05日(火)



 摩天楼にぶら下がって誰か飛ぶのを待つ

同僚と酒飲んでゆらゆら帰り道、プレイリスト「90年代」から。
サニーデイサービスのサニーデイサービスよりPINK MOON。
年老いてしまった女の子は何を見つけたのか?
最近こうゆう系に弱いです。
この前「皆笑った」で涙ぐんじまった。

んー手元にあるのになかなか見れない。
なにってあれですよBS放映のラーメンズTEXT。
今年上半期のわたしの心の支え。
うちBSないんで同僚から借りたビデオ録画テープなんですけど、いざデッキに入れてあの音楽始まるとうわわわとなって止めちゃう。いくじなし!
先々週同僚んちのテレビで観たし、いやむしろ生で観たし新神戸で北海道で。
なのになんだろうこの初々しさ。

※ここから「TEXT」みてないかたはご注意で。

昨日の日記でちらりと書いたマイナーのトップ、ラーメンズ。
君の席やgenicoを経て道は分かれた。
彼らが、というか小林が選んでそうなったんだろな。
でもそこからの道はえらい苦闘だとBOX-2以降を観て思うですよ。
だからこそ観にいくんだ。

気合入れて再生ボタン押したらビデオのカウンタ進んでていきなりミュージカル条例でした。あえなく撃沈。
そのまま銀河鉄道に乗って、牛乳屋まで。

私は初TEXTを新神戸で見た後、知り合いに「ATOM以来の、ATOMに匹敵するスケールの傑作です」と伝えました。
あの後何度か観て考えた今、ATOMとは色々違うし単純に「傑作」というのとも違うけど、スケールではATOMに近いと思う。「ATOMより」のラストは青い空にアトムの飛行機雲がみえる。黒服の二人がいる黒い箱のなかは快晴で、お散歩日和だ。あの空間の拡がりは素晴らしかった。
「銀河鉄道」(便宜上ね)はどこかわからない場所で、現実と違う次元の空間がどこまでも拡がっていく。心象風景かな、でも久々に閉塞してなかった。
classic→STUDY→ALICEは共通して空間が閉じてて、むしろどんどん苦しく狭くなっていって、それが辛かった。
いろんな突き抜け方があるんだね。
椿→鯨→雀の閉じ方は羊膜の中なので心地よかです。

* * *

しかし睡眠導入DVDはバナナマン赤えんぴつ。
ラーメンズの日本語学校は買わないけど、
赤えんぴつはCD出たら即買いだ。


2007年06月06日(水)



 死ぬ前にたった一度だけでいい

思いきり笑ってみたい。てなわけで今日の帰りは「戦争に反対する唯一の手段は」のキリンジ「陽のあたる大通り」。アレンジ傑作。
キリンジものすご好きですが、このアレンジで再確認した。
でも今日はダウンタウンDXにバナナマンなので猛スピードです。
…ちょっと設楽さん異常に痩せてねえか大丈夫か。忙しいの?ライブ練習痩せ?
トークはやっぱりいつもの感じで。
そんなに巻いたらだめよ自分たちのテンポでやらないと!とやきもきする。関西のしゃべりは待ってくれないもんなあ。ちくしょうライブ行きたーい。

続いてビーバップハイヒール。今日は深海特集ですよ。
私は深海萌えなので世に出てるDVDは全部持っております。
この世界は基本的に映像が少なく、テレビに出る映像は超有名どころのお馴染みばかり。でも観ちゃう。

さあて赤えんぴつみよう。

2007年06月07日(木)



 泣きじゃくってブスな顔

兄から大日本人みたよメールがくる。
嗚呼兄さんやっぱりか。では見届けに行かねばなるまいよ。

毎日毎日お笑い漬けで昨日は結局アメトーーク(日村でてた)、ガキの使い、それからバナナDVD「good hi!」を観ながら夜中3時過ぎに寝る。
赤えんぴつはいいなあぁ(うわごと)
日常生活において特記すべきことはなし。うつしよはゆめ、よるのゆめこそまこと、と乱歩ちゃん。

さて2つ質問をいただきました。

毎日1度は出てくる頻出ワード「赤えんぴつ」とは、
バナナマンのライブでよく上演される歌ものコントのことです。
2人はマイナーな四畳半フォークデュオでライブをやってる。
おーちゃん(設楽)がボーカル、ひーとん(日村)がギター。
パターンは毎回ほぼ同じで、
・歌は本気
・ひーとんがおーちゃんを座ってるパイプ椅子ごとなぎ倒す
・ケンカ
・ひーとん泣く
・たまにおーちゃんも泣く
・仲なおり(お互いに指で相手の体をトントンとノックする)
・やっぱり歌は本気
……こいつらなんて痛々しくていとおしいのか!!(叫)
これを公衆の面前でやってるかと思うともう。
おーちゃんはチューリップハットにブーツカット、下駄にてろてろの長袖シャツで振り絞るように歌う。ひーとんは赤いバンダナ(変な髪形)、赤いタンクトップでギターをかき鳴らします。
歌う歌はもはやフォークとはいえないノンジャンルだけど、どれも魂入ってていいんだ。
そして何よりたたずまいがとてもいい。
舞台は海底みたいな青いライトで、座ってる二人が赤く滲む。
大好きだちくしょうおぅぉぅ。

 * * *

ヒルカニヤの虎というのは、うーんと、「なんだかよくわからないもの」です。
梶井基次郎の「のんきな患者」で結核の主人公が「俺はヒルカニヤの虎だぞ」と心に念じる場面があるんですが、彼自身「ヒルカニヤの虎」なるものがなんなのかわかってない。
勢いだけの言葉だと思っていただければ。
たしか熊楠「十二支考」にヒルカニヤとインドに虎がいてすんごい速く走るんだよ的なことが書いてありますが、でも私のなかでは「よくわからないもの」の象徴です。
書いた人間もよくわかってないし、読んだ人間もよくわかんねえな、といういいかげんさでゴー。

2007年06月08日(金)



 あなたにお似合いピタリとくる人探してあげる

今日は会社のあと編集の専門学校時代の友達と。
飲みにいくのかと思ったら古い町屋を改造したオーガニックカフェでノンアルコールでした。えええー。
すごいひさしぶりにリアルに結婚や将来の話などする。
そしてひさしぶりに小島麻由美を聞く帰り道。
しかし帰ってきたのが九時半、うろたえて近場の居酒屋に入りかけるわけですが、いやいやたまにはしらふの夜もよかろうと近場のツタヤへ。
最近ずっとディスカスだったので店内を練り歩く。新顔としてシュバンクマイエルとシティボーイズと「バタリアン5」を指差し確認。レンタル落ち「首領への道」を断腸の思いであきらめる。
しかしなぜJAPANESE TRADITIONがあるのにラーメンズ本公演がないのだ。バナナマンもありませんでしたよ。君の席とエポックはあったけど。
寸止め海峡(仮)に指を伸ばしかけて、やめる。
ポラリスもカーネーションもなかった。

とりあえずシティボーイズ「鍵のないトイレ」(私はいとうせいこうが大好きなのでBOX1はもっていません)、あと忙しすぎていけなかった「プルートで朝食を」、ずっと買い忘れていたくるり「NIKKI」。
今夜は張り切っちゃうぞ、とレジにいってカード出す。が。
……みんなのカードと私のカード違くねえ?
今のツタヤカードって紺と黄のぱんつみたいなデザインになってんですね。かわいくない。
半年ツタヤ行ってなかったから更新期限過ぎて全情報きえてた。新規入会を命じられて呆然ですよ。こんなことじゃだめだ。



2007年06月09日(土)
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