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あみの秘密日記
水城あみ
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2007年08月30日(木)
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狂った果実
もうすっかり旬が過ぎてしまったトウモロコシを
母・美奈子が焼き狂っている。
しかも2本ぽっち。
この2本ぽっちの焼きトウモロコシを一体誰が食べるのか。
私は、朝っぱらから悩み苦しんでいると、
母・美奈子がこんな事を言うのです。
あみ 「うん、食べる。でもいいの?」
ホント?
信じていいの?
お母さんが、お父さんと別れたら
私、お母さんについてく
何があっても離れない。
そう決めたから。
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そう考えたら、食べない訳にはいかない。
もう2度と来ない16の夏。
後悔だけはしたくない。
私は、2本の焼きトウモロコシを同時進行で、
食べ狂いました。
ライバルなんて、何処にもいないと言うのに、
食べ乱れ狂いました。
そして、思ったのです。
もう一度、焼きトウモロコシを食べなおしたいと。
だって、そんなに乱れ狂う必要が、どこにあったのだろうかと。
味なんか分かんなかったモン。(熱くて)
母・美奈子は、2本とも私が食べていいと言ったのに、
誰かに取られる心配なんてないから、もっと味わって食べれば良かったのに、
もう2度と16の夏は来ないと言うのに、
今年最後の焼きトウモロコシとの思い出を何も作らないで
食べ狂ってしまった自分を殴り縮み上げたい。
今年一番、縮み上げたくてしょうがない。
焼きトウモロコシに対して、言葉も見つからない。
ホント、情けなくて吐き出したいよ。
だから私は祈った。
神様、どーか焼きトウモロコシを食べる前の私に戻してください。
どーせなら、夏休みの初日に戻してくれる事を希望します。
2007年08月28日(火)
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すっぱい純情
未央は、淡々とした口調ですべてを語った。
未央 「平岡君の殿様が、私の中に入った瞬間、
私は綺麗になれると思ったの。
そう、魔法のようにね。」
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まぁ、アレだね。
未央が、自分の身体で証明してくれたね。
愛のはぁはぁは、する前とした後同じだって話。
だけど、愛のはぁはぁをしたら、綺麗になれるって誰が言ったのかって話。
そして、それを信じてホントにやっちゃった女がいたって物語。
ただそれだけのはぁはぁ。
そして、本日の日記はつまんない。
2007年08月24日(金)
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俺様は幽霊 1
それは、午前2時頃の出来事だった。
私の枕元に、ひとりの若い男性の影が。。。。
もしかして私は、この男性のお人形(全く動かず、されるがまま)にされてしまうの?
それとも本格的な、恋の奴隷(激しく攻められ感じ乱れ狂ってのたうち回る)にされてしまうの?
どっち?
だけど、私が選んでいいの?
どっちを選んでいいのか、自分で決められない精神状態。
だって、どんな性格の男性なのかとか、顔は私好みなのかとか
全然見えないから超・やるないんだモン。
だけど、どっちにしても男性の顔を見ない事には、何も始まらないので、
私は、今年一番の勇気を出して、男性の顔を見る事を決意したのです。
ちーす!!
俺様。
あみ 「俺様?」
俺様 「お前のばぁさんのお兄ちゃん。」
あみ 「でも、おじぃちゃんじゃないね?若く見えるんですけど。」
俺様 「25歳の時、サイパンで戦死したんだよ。」
こりゃ大変じゃないですか!?
何が大変かと言うと、この俺様が超・男前って事。
何かもうすぐにでも、抱かれ死にたい感じ?
むしろ、こっちから抱き殺したい感じ?
要するに、めちゃめちゃ乱れ狂いたいと思っちゃう心でいっぱいになる感情?
分かります?
奥様分かります?
あみ 「はぁはぁ。」
俺様 「お前、俺に感じたな?」
あっ!ばれた。
どーしよう、この服の下の胸板。。。
見てぇ〜はぁはぁ。
あみ 「私に何を求めてるの? まさか、私の身体?」
俺様 「別に、じゃまた来るよ2時頃に。」
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何か、昔にいたっぽい名前だったね。
だけど、これって夢だと思う?
どっち?
2007年08月21日(火)
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とらブルじぃ様
そろそろ亀子と虫子が退学しないかなと、
超・思い乱れ狂いのたうち回っている今日この頃。
アポなしで、じぃ様の家へ遊びに行ったのです。
じぃ様とばぁ様は、テレビを見ていた。
見ていた番組は、老人の体操番組。
体操じぃさん 「ほら、簡単。一日5分だけでいいんですよ。」
じぃ様 「こりゃ、簡単だな。これなら俺にでも出来る。」
ばぁ様 「何たって一日5分でいいんだから、じぃ様にも続けられるじゃないの?」
じぃ様 「何か続けられそうな気がするぞ。
こーやって、こーだろ!?
ほへぇ〜〜簡単、簡単。」
あっ!
あみ 「どーしたの?じぃ様大丈夫?」
じぃ様 「おっ?何でもないけど、いい感じに腰が痛い。」
体操じぃさん 「無理しちゃダメですよ。自分のペースでやりましょう。
最初は、1分か2分でもいいんですよ。ホントは10分だけど。」
じぃ様 「な〜んだよこのじじぃ!!
何でもっと早く、自分のペースでやれって言わなかったんだよ。
ちょっと無理しちゃったじゃんよ。ふざけんなよ!
元気で赤飯食ってた昼頃の俺に戻せよ。コノヤロウ!!」
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こーやって、寝たきり老人が誕生するんだな。
2007年08月17日(金)
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涙の太陽
佃煮にしたいくらい子供だらけのプールの中で、
私たちは、乱れ泳ぎ狂っていたのです。
芽衣 「あみ、ちょっと休まない?」
あみ 「うん。」
雲ひとつない乾いた青空の下で、
思いがけない真っ白な時が流れた。
私の身体は、今年一番動かない。
目の前の芽衣が、とんでもない事になっている。
これは一体全体、どーしたのだ。
芽衣は、この事を知っているのだろうか。
いや知らないだろう。
知っていたら、この場所にいられないハズ。
こーやって、平気な顔で笑っていると言う事は、
絶対にまだ知らない。
教えてあげなくちゃ。
私が、教えてあげなくちゃ。
誰にも気づかれないように、
そっと芽衣に、教えてあげなくちゃ。
でも、どーやって教えたらいいの?
まだ高2なので、教え方を習ってないよ。
習うのは高3じゃんね。
どーしよう。
ホントどーしよう。
地味にどーしよう。
祐太 「芽衣、水着の横っちょから1本、何か出てるよ。」
芽衣 「あっ!?ホントだ!!」
言っちゃった。
私より先に言っちゃった。
男の祐太が、いとも簡単に言っちゃった。
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誰か彼女に豆乳パイナップルローションを!!
2007年08月14日(火)
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メロンちゃんの恋
自宅で緊張して寝ていると、クラスメートのこぶたメロンちゃんから
こんなメールが来たのです。
メロン 「私、二階堂君と交わった夢を見たの。
もしかしたら、夢じゃなくて現実かもって思っちゃってるんだけど、
どっち?
だけど私の花園に、何か刺さった違和感がないから、まだ処女かも。
ただの夢だったのかなぁ〜って、今残念に思ってるの。
どーせ私の事なんて二階堂君は、好きじゃないしと思うしね。
だけど、こんな夢を私が見たと言う事は、二階堂君も私の事好きなのかなぁ?
どっち?
何が何だか、良く分からないけど。、
二階堂君は、メロンちゃんの事好きじゃないと思う。
だけど、嫌いでもないと思う。
要するに、何とも思っていないと思う。
てか、メロンちゃんの存在すら知らないと思う。(同じクラスなのに)
しかし私は美化委員なので、メロンちゃんにちゃんと返事をしてあげなければいけない訳で。
メロンちゃんの心を傷つけないように。
登校拒否なんて事に、ならないように。
ましてや、自殺など絶対にしないように。
超・気を使い乱れ狂わなければならない訳で。
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メロンちゃんから、次のメールは来なかった。
超・安心したの巻。
2007年08月11日(土)
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恋する夏の日
楽しい計画が、今日の青空みたいに
心の中いっぱいに広がっていく。
大澤 「水城、ここ気持ちいいか?」
あみ 「うん、気持ちいい。」
大澤 「じゃ、ここはどーだ?」
あみ 「そこ、最高だよ。」
大澤 「じゃそろそろチョメチョメするぞ。」
あみ 「えっもう? 早くない?
でも、まっいっか?じゃ、どーぞ。」
私の心臓は、オバQ音頭のようにキュキュキュのキュ!!
触れ合う肌が同じ温度になって、
重ねる吐息が熱くなる。
大澤く〜ん!!
あはぁ〜ん!!
あっ!大澤君の殿様、にーはお!!!
な〜んて事しちゃうのよ。
もうね、朝から超・興奮しまくり。
勝負下着は、超・スケスケのエロス。
何かね、何もはいてないみたい。
エロ過ぎて、何だかごわいの。
身体中には、ベイビー・パウダーをパタパタ叩き乱れ狂った。
まぁ、これで準備OKってもんよ!
何も心配なんて、なくなくない!?
だって、マニュアル通りだもの。
あとは、トイレに行ってから家を出れば完璧だぁはぁ〜。
早速、トイレに行っておパンツをおろしたら。。。。
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お前様、あんにょはせよ!?
2007年08月07日(火)
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美しき野獣
私の友達、沢木芽衣はとっても美人。
本人も自分は美人だと思ってるクサイ。
だって、ブスを徹底的に馬鹿にしくさるもの。
よりによってジャスコのトイレに入っている時、
芽衣の秘密を、私は知ってしまったのです。
一気に身体中の血が頭を逆流したかと思いきや、
心臓の音が暴れ太鼓を叩いているみたいに、ドンドンドン。
ねぇ、分かります?
どんだけ驚いたか。
分かります?
どんだけ驚いたか説明したいけど、
めんどくさいので今日はやめますけど、分かります?
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急に興奮したせいで、とてつもなくししゃもが食べたくてしょうがない。
ちょっと、気持ちが悪かったり良かったり。
こんなエロティズムは初めて。
これはきっと、腹毛と地球温暖化との関係に違いない。
脇と手足はつるつるなのに、何この腹毛?
モジャモジャ。
チョメチョメ的に、モジャモジャ。
芽衣 「あれ?あみ、どーしたの?」
あみ 「私、何も見てないよ。」
芽衣 「何が?」
もしかして、私に腹毛を見られたの気付いてない?
あみ 「別に何でもないよ。へへ。」
芽衣 「あのさ、ウィンナー食べない?」
あみ 「あれ?これ生じゃない?」
芽衣 「そーなの?気が付かなかったけど、
でも大丈夫だよきっと、だって今ジャスコで買ったばっかだモン。」
あなた、何言ってんの?
大丈夫な訳ないでしょ!?
私は、あなたと違って本格的な日本人なのよ。
ジャスコのウィンナーは、ケチャップより辛子醤油だって。
2007年08月03日(金)
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男友達
背の高いスラリとした身体。
ふんわりと柔らかく、ちょっと長めの髪。
キリッとした形の良い眉と、
目尻のちょっぴりつり上がったきれ長の瞳が、
とても印象的な男の子。
鮎川祐太。
高2で同じクラスになってから出来た男友達。
祐太は、とある劇団に所属しており時々テレビドラマに
登場するちょっとした有名人。
何たって、山ぴーが出演していたプロポーズ大作戦の野球部員の役で
2秒ほど映っていたのですから、たいしたもんなんです。
祐太 「ねぇねぇ聞いて、今度僕、オペラの劇に出る事になったんだ。」
オペラ!?
あらやだ、その声で!?
あみ 「祐太、オペラ歌えるなんて凄いね。」
イヤン私ってば今祐太が、オペラの劇でオペラを歌わないなんて
聞こえちゃったみたい。
そんな事絶対にあり得ないよ。
きっと私の聞き間違い。
あみ 「祐太、オペラ歌えるなんて凄いね。」
祐太 「だから僕は、オペラを歌わないんだってばよ。」
あみ 「何で歌わないの?」
祐太 「僕はね、オペラを歌わない人の役だからだよ。
あみ 「歌わない人の役なの?」
祐太 「そーなの。おまけに口もきけないんだ。」
あみ 「じゃ、台詞ないの?」
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やっぱり。
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