朝、教室に入ると、箱崎さんが私の席で
泣きじゃくってるじゃないですか。
こりは一体全体、どゆ事!?
当然、聞くじゃないですか。
自然の成り行きで、聞きじゃくるじゃないですか。
何で、私の席に座ってるんだって事ですよ。
いっぱい席がある中で、何で私の席なんだって事ですよ。
もしかしたら私、選ばれちゃった?
箱崎さんの、お気に入りになっちゃった?
あみ 「何、泣いてんの?」
箱崎 「ごぉー!!ごぉー!!」
きんもっー!!!
あわわわわわわっ!!!!
私に触んないで くださる?
何もしないって、約束してくださる?
あみ 「ねぇ 箱崎さんだよね?」
箱崎 「うん。」 コクンコクン。
むにゅっ!!!
あにすんの?
そりはいや〜〜ん!!!
ホント、止めてくださいよ。
箱崎さんは、自分の涙を 私の手で拭きやがったのです。
あれほど、何もしないって約束してくださったのに、どう言うおつもりですの?
私は、考えました。
そして、心配しました。
何故、箱崎さんがこんな醜い顔で 泣いているのかと言う事を。
もしかしたら、大切な所にアレが刺さっちゃって、痛くて痛くて痛くて痛くて、
泣いてるのかも 知んないぢゃん。
それとか男子に、「お前ってホントのび太みたいな顔してんな。」と言われて
マジばれたマジ似てるかもそんな気がしてたんだよね ずっと前からさぁ〜。とか思って、
泣いてるのかも 知んないぢゃん。
だからそれなりにとっても、心配な訳なのですよ。
箱崎さんには、私はあなたの事がとっても心配なのよ的なフリを
する事によって、箱崎さんの心は 春の雪のように解けていく訳じゃないですか。
そして箱崎さんは、私に感謝して涙が止まらなくなる訳で、
私に感謝の印として、何か物凄いものを あげたくなる訳で、
箱崎さんのお父さんが、チョコレート会社の社長さんだという事は、
別に私は、気にしてない訳なのですよ。
そこで私は、「箱崎さんに、こう言うのです。
あみ 「箱崎さん、私達クラスメートじゃない、一人で悩んでないで 何でも言ってよ。私にできる事は 何でもするからさ。」
すると、それを聞いたクラスメート達は、「水城って、イイ奴だな。」
「ホント、イイ人よね。」となるハズ。
そーなると私は、「あらやだん、見てたの?」ってなもんだもの。
ホント、照れちゃうし。
あみ 「箱崎さん、大丈夫?」
箱崎 「あのさぁ〜!!」
あみ 「なに?」
箱崎 「そこどいてくれる?」
あみ 「何で?」
箱崎 「二階堂君が、見えないぢゃん。」
どゆ事ですの?
あみ 「まさか、二階堂君と何かあったの?」
箱崎 「何もないから、泣いてんの。」
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