虎子がまた、恋をしたみたいですよ。
今度の相手は、後輩の池西君。
虎子は、池西君の事を 考えると、夜も眠れないので
朝、眠っているそうです。
虎子 「あみ。聞いて!?さっき池西君が 私の事、ずっと見てんのよ。 これってさ、池西君も 私の事、好きって事じゃない?」
あみ 「たまたま見てた方角が、虎子の方だったんじゃないの?」
虎子 「そ〜かなぁ〜 かなりの確率で、私を見てた感じだったけど。」
あみ 「そーゆう考えは、止めた方がいいよ。 違ってたら、へこむよ。 虎子の 後ろの人を 見てたって事も、十分に 考えられるぢゃん。」
虎子 「そーね。そーね。そーね。それ当りかもね。 ちょっと私、焦っちゃってるかもだね。あっはっはっはぁぁ〜!!」
ホント焦っちゃってるね。
多分 池西君は、虎子の事 何とも思ってないよ。
てか、嫌いだと思うよ。
だってこの前 池西君が、こんな事 友達に言ってるの 聞いちゃったんだもん。
池西 「この頃、へんな女が、よく俺を 見てるんだよ。 マジ・キモイんだ。むかつくよ。」
って、言ってたもん。
きっと、へんな女って、虎子だと思うよ。
しかも、キモイだなんて、間違いないよ。
池西君は、むかついちゃってるよ。
だけどこんな事、虎子に 言えないよ。
可哀相で、言えないよ。
あと3日くらい、夢を見せてあげたいよ。
虎子を応援してあげたい心で、いっぱいだもん。
そこで私は、考えました。
池西君は、サッカー部じゃないですか。
サッカー部といえば、小泉拓也。
小泉君が、味方になってくれれば、もう怖いものなど
何も ありません。
だからきっと、大丈夫。
これぞ名付けて、”恋のまやかし計画”
またの名を、哀愁魔術で、もう何処にも 逃がさないぞ大作戦!!
この私に全部、お任せください。
池西君と虎子の上に、恋のバクダンを 落としてやりますよ。
あみ 「小泉君。虎子が 池西君の事 好きなんだけど いい考えはない?」
小泉 「池西? いいの? あんなんで?」
あみ 「あんなんでって?」
小泉 「アイツ。すっげぇ〜 性格悪いんだよ。」
あみ 「いいよ。気にしないから。顔がいいから許す。」
小泉 「だけど、アイツ整形してるけどいいの?」
あみ 「いいよ。気にしないから。」
小泉 「んじゃ 池西に言っとくよ。」
あみ 「断るんだったら、優しく断るように 言ってよ。」
小泉 「断る訳ねぇ〜ぢゃん。」
あみ 「何で?」
小泉 「俺の言う事は、絶対だから。」
きゃっほっほっほい!!!
これで、何にも心配する事 ないぢゃんね。
虎子は、池西君と 付き合えるんだね。
虎子喜ぶね。
いい事すると、心が気持ちいいね。
気持ち良過ぎて、吐きそうだよ。
もったいないから、吐かないけど。
遠くの方から、不気味な顔をして、虎子が走ってきますよ。
きっと、池西君から交際を申し込まれたって話しですよ。
虎子 「あみ。聞いて!! はぁはぁ。
池西君が、私と付き合って 欲しいだって! 欲しいだって!欲しいだって!欲しいだって!」
あみ 「ホント!?良かったね!!」
虎子 「私、断ったの。」
(゜□゜*) ぬぁんでぇ〜〜!?
一体全体 ぬぁんでよ?
あみ 「何で?もったいない。もうこんなチャンス二度とないかもよ。」
虎子 「だって、もう私のものになると思ったら、 急に、覚めちゃったんだもん。
私は、追っかけていたいのよ。 そんでさ、次のターゲットは、もう見つけちゃったんだぁ〜。」
あみ 「誰?」
虎子 「小泉君。」
何も知らない、愚か者よ!!
そして、ホウ酸団子を食って、自分でしね。
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