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日々闇雲日記。

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2006年02月26日(日)
前略仲間由○恵様、歌はあの「携帯の曲」だけにしといた方が。


 どうも。
 給料が入って通信教育の学費といきなりの貯金額倍増とカードローンの返済で青息吐息、それでも携帯の機種を3年振りに替えた「ゴッド・ギャンブラー」管理人です。
 4月から否応なく「サドンデス貧乏耐久生活☆働け働け昼も夜もキャンペーン」突入なので、まあこれが最後の晩餐ならぬ最後の贅沢と思ってですが、一番最初にインターネットで繋いだのがゴ○ゾの携帯サイトってな、大人としてどうよ私?
 しかも画像が30枚ぐらい豪気に落とせたので、調子こいて待受画面をしこたまダウンロードしてみたのですが(オタ公街道まっしぐら)、それがどうやら『SAMURAI7』のキュウゾウばかり選んでいたらしく、気がついたら画像フォルダがキュウゾウギャラリーになっており、自分で自分にドン引きしました。
 何でキュウゾウ。・・・・・・・・・・・
 そんなに好きだったかキュウゾウ。・・・・・・・・・・・・・
 怖いと思ってたのにキュウゾウ。・・・・・・・・・・・
 て事は、これって、恋のダウンロードby仲間由○恵?←アホ
 ちなみに着メロは『SAMURAI7』の『斬る』で待受画面は北斎の『富嶽三十六景』で、ストラップは福助さんです。イェッフー、和風携帯イタタ系!

 しかし今日言いたいのはんな事ではなく、

 なんだよあのカードローンの累計残高(@日@)!!!

 くらくら。ああ走馬燈が。
 だいたいの金額は把握してましたが、今年1年の返済計画を再度立て直すためにはまずは現実を見なければ、とこわごわ久々に照会してみたら、鼻血噴いて倒れるかと思いました。おのれあの淀○橋のマック遣いの肉塊め、夏のボーナスで一撃完済できると思ってたのに、どーしてくれる!!!ファーック!!
 はっ、いけないいけない。
 これからの私は悪口を言わない事にしたんだったわ。私は生まれ変わるのだから、いつまでも過去の細かい事にこだわらないで、志を高く行かなくっちゃララー(病気か?)。
 というわけで、

 俺王国財政、同盟国の肉王国からの襲撃により非常にピンチ。

 県庁の星あたりにお越し頂きたいほど戦々恐々。
 もう金利や手数料も余計に掛かる事だし、残り少ない貯金から一括返済すべきか、来月までは今まで通りの返済額で払って、後は分割返済額減らしてこつこつ返すか、微妙に悩んでおりますです。
 ・・・・・・・・・・・まあ、本当にお恥ずかしい話なのですが、毎月のカード支出を減らせば返済も楽になる道理で、今アドレス取得用にだけ持っているプロバイダを来月中に解約する可能性が非常に高くなりました。
 もし何か御用があれば、HPからヤフーのアドレスにヨロシク願います(※一応以前も告知いたしましたが、HPの掲示板は先月撤去させていただきましたので、なにとぞ、よろしく、よしなに)。これは変わらないので。
 しかし。
 一時は貰えるものなら失業保険を貰おうと本気で思ったものですが、こういう浮世の事を考えたら、やはり社会保険の面倒見てもらえる会社と、人様や世の中と関われる仕事があるのは有り難いと思うです。
 何とかならんと困るので、なるようにしかならんですよ。

 しかし今度の仕事。
 バイトで10時出社で完全週休2日制とはいえ、8時間勤務で残業も皆無ではない仕事とは聞いているので、そこに小説2本と資格の勉強を組み込むってなぁ、OL生活やってきた今までの経験から顧みて、

 一体どーなんですか?できるんですか?

 と自分に問いかけたい感じ満々ですがな。
 映画『ナルニア国物語』でアスラン(喋るライオン)のように「過去は過去」とかなんとかさらりと格好良く流してみたい気満々ですが、さすがにそこまでトリ頭にはなれないし、気合だけでどうにかなるのか不安。
 ・・・・・・・・・いや、上に借金のこと書いてますから余計に印象悪いんですけど(汗)、私の性格だと失業保険が会社都合だろうが借金が無かろうが、多分働きに出たと思いますけどね。・・・・・・・・・・・今回の会社は(事務でない以上)、金のためだけに選んだところではないので。はい。
 家に1年間1日中いたって本人にやる気がない、スイッチが入っていなければそりゃあその間何してたかなんてめぼしい結果は出てこないと思うし、エンジン全開ならその逆だってあり得よーさ。
 確かに物理的な問題はあるけど、半分は意識の問題な気もする。

 最近ちょくちょく拝見させていただいているこんな某ブログによると、

「やる事がたくさんあって何をしていいやらわからない時は、角から攻めろ」

 という事で、つまりやらなきゃならん事を全部並べて、ちょっとずつ取りかかるとついには全部終わる、と昔の侍から坊さんになった人が言っていたらしいです(微妙に意味違うかもしれませんが)ので、実践してみようと思います。オス。
 忙しくても残業代出て助かる。
 暇ならやりたい事に没頭出来る時間があって助かる。
 どっちに転んでも貧乏暇無し。
 余計なネガなど考える暇無し。

 小説の方は、「推敲は後回し☆とにかく打ち込めタッチタイピング北○神拳キャンペーン」(あんた今月キャンペーン多いな)絶賛実施中。
 ノルマは80×80=6400字詰めのフォーマット1ページ、遵守中。原稿用紙換算だいたい10枚程度で、本日でだいたい400字詰め60枚突破(頭が弱いので正確な枚数計算できません)。しかし昔はそこそこで1日10枚程度は書いてた訳だから、推敲や資料の裏付けなしでこれってやっぱ遅いよな。
 うーむ。
 さっさと勘を取り戻さねば。
 プロット書いた時はだいたい150枚程度だとどんぶり勘定で踏んでたけど、この展開とペースで行くと200枚超えそーで嫌だな。そもそもそんなボリューミーな感じを想定して作ってない、むしろスピード感が命。
 それよりも問題は、はかどっとらん目安500枚の長編。
 題材こねくり回していた時は、「1000枚行くかな」とぬるまったくも漠然と思っちょりましたが、時間がないのでもう理想より現実的な枚数でやります。
 だいたい500枚ってのは長編を書くのに基本的な目安だと思い、途方もなく遠大な枚数というわけでもないので、枠内に収まる事を想定して主眼を見直しプロットを再構成(何度目よ?)。
 もうやり直しはせんですよ。
 もう本当に時間がないもんで。
 制作時間ではなく、自由という名の時間が。

 まぁそのうちいい事もあるでせう、と自分を叱咤しいしい今日も現実逃避。



2006年02月22日(水)
うるうる、ぐるぐる、ぎゃふん


 どうも。
 テレビを賑わすトリノオリンピックフィギュアスケート関連の番組を見るたび、
「こんな可愛いのにこれだけ苦労して『スケートだけが心の支えでした』なんてけなげな事言うてんねんから、いい加減スルツカヤに金メダル取らせてやろうよもう!!」
 と朝、トーストをかじりながらうるうると目を潤ませていた、人情派非国民の管理人です。
 それはとにかく、数時間前から腹がゆるくて下痢が止まりませぬ。
 たぶん今日のお茶請けに食った『おしゃぶり昆布』と『味付いかするめ足』と『黒糖銘菓○○○カルシウム入り』のどれかが原因と思われますが、下手人(ブツ)がどれだかわかりませんで、明日もまた地雷を踏むと思われます。
 だいたい口寂しいからってんなもんばっか食ってるからだ。太るぞ私。
 さて、有休消化3日目。
 とりあえず、会社に行っていた時と変わらん時間に起きてがっつり朝食を摂り(=運動量は減ったのに3食は摂っている)、せめて散歩代わりにと近所の図書館と本屋とレンタルビデオ屋をはしごしてはいるものの、後は読書三昧と書き物や調べ物で動かずと、健全オタク街道まっしぐらでございます。
 働かざる者食うべからずが習いの世で、好きなことだけ朝から晩まで出来る、こんな密度の濃い生活が1ヶ月まるまる続くと思うと夢のようで、デパスが久々に必要なほど発狂しそうです。
 看護婦さーん看護婦さーん、黄色いお薬ー!(by明石家さんま)

 ここ数日読んでいる本。
 ゲーテの『ファウスト』と、家にあった(おかんが若い頃買ったまま誰も読まず、○十年もそのままにしていたらしい)文学全集からスタンダールの『赤と黒』と、まだ残ってる『カムイ伝』と資料少々。
 白土以外は何だか一昔前の文学少女みたいなチョイスですが、どろどろと濃厚な人間描写がたまらない。
 ページをめくり行を追っていくうちに、半年間の広告会社生活の間、脳の中で凝り固まっていた部分が解きほぐされていく感覚が嬉しい。残業漬けと仕事が忙しくて読書量が激減しておったが、どんどん刺激して脳を研ぎ直さねば。
 レンタルは店に入荷していたのでとりあえず『バジリスク』6巻(そのうち買います)。
 ほ、蛍火と夜叉丸がコント役者に見えた。ぎゃふん。
 特に御前試合の選手に選ばれて喜ぶ夜叉丸のお調子者ぶりは、1話に出てきた三度の飯より流血沙汰と破壊工作が好きそうな凶悪面の若者と同一人物とは思えませぬ。画面で吉本新喜劇ばりに浮き足立ってる彼を見ておねえさんは、

「パワーがない分、毎日毎日密計奸策陰謀プレーで頭脳を鍛えてきた甲賀のおっちゃんじいちゃん達にはさぞかしカモりやすかっただろうなあ」

 とその後の彼の運命を思い、瞼をそっと押さえました(嘘)。
 しかもその時の歯の浮く台詞の薄っぺらさがまた、彼が後々見せる芸術的天才的迂闊ぶりがばっちり暗示されているようで、脚本さんグッジョブと言えましょう。ぎゃふん。

 そんなこんなですが、やることは一応本日から着手し始めました。
 半年近く新しい仕事と残業汁に漬かっていたお陰か、必要な能力は落ちてるわ、去年夏まで勉強してきた分までも忘れているわで、色んな事で再勉強+ブラッシュアップがそーとー必要です。
 当分は毎日、
「あら、○○さん家のお嬢さん、最近会社行ってないのかしら」
 などと言われぬよう、近所のおばさま方の目をくらまして図書館通いと、家の本棚の資料総ざらえです。ぎゃふん。

 まあ長い人生のうち、1年ぐらい生活の事や将来の事や周囲の事を何も考えず、何かに集中する時期があってもいいと思うです。
「もはや怖いものはない」と豪語しながらも、本当は立ち止まる事が何より一番恐ろしく、とりあえず仏壇のご先祖様と北極のお星様に祈るけなげな毎日。




2006年02月17日(金)
ぷかぷか。どーん。


 はい、はい、はい。
 ども。
 どうやら映画『リトル・ダンサー』が母親と身内の間で今更大ブームらしく、「何よ何よ、私が『いい』『絶対いい』って言った時は誰も観なかったくせにさっ、プンスカ!」と頬ふくらませる管理人です。
 でも晩ご飯の時に母親とその話をして盛り上がっているうちに、だいぶ映画の内容を忘れておることに気づきまして、またDVD借りて観ようかなと思う所存。
 あと、駄作ではないようなんですが、観てきた人の感想が色々でどんな映画か全然わからない『オリバー・ツイスト』も、ゴールド定期(※)が生きている間に、劇場に観に行こうかと思っちょります。

(※ゴールド定期=大阪市営地下鉄某線のある区間からある区間までの定期。ただの通勤定期なのだが、その適用区間には大阪府内の経済・商業・産業主要エリアの最寄り駅が全部入っている為、有効期間内であれば、府内のめぼしい繁華街は全部タダで行き放題という、いわば地下鉄定期のゴールドカードなので、私が勝手にそう命名)

 ああ、当分は平日昼から堂々と映画館で映画が観られるなんて、失業生活ってスッテキー!!!(正確には有給消化)
 ちなみに行く日は勿論水曜日。レディースデーで安いから。

 はい!!
 という事で!!
 めまぐるしく過ぎた怒濤の3週間、広告会社OL生活は終了!!
 一応行くところは決まって無一文は免れたのと、おやっさん67歳の餞の言葉で復活しました!!明日からもう事務と名のつく仕事をしなくていいのが、愉快でしょうがないッス!!
 ありがとうおっさん!
 俺、誰に恐れず、負けず、頑張るから!
 ありがとう!ありがとう!ありがと――――う!!(心の中の幻影に手を振る)
 しかし、入社した時はこの人が一番困ったちゃんだったのに、いつの間にか一番仲良くなっていて、逆に「いい人」と思っていた(というか、何も言わずニコニコだったのでノーマークだった)支社長がラスボスだったとはな。
 まさに、

 人を目に見える部分だけで判断しちゃいけない。

 デザイナー2人は「いい人」言ってるけど、騙されてるって。いい人が社員に一言の叱責もなく、内緒でコソコソ求人出して会社から追い出すような真似するかっつの。大概めーさませ。
 ・・・・・・・・・・なんて言ってもまぁ、私と同じように彼には彼の切実な言い分がきっとあるんでしょうし、それを何回説明して貰ったところで私に納得できる自信はないもんで、このまま醜い泥仕合になるぐらいなら、責めずに去った方がお互いに得策というものなんでしょうねぇ。
 結果としてはアレなんですが、他にも本当にこの職場では色々と勉強させていただきました。
 さよなら。
 知らなかった事、気づかなかった事をたくさん教えてくれて、ありがとう。
 あなた方のこと、嫌いだった訳じゃないんです。
 でも、これで良かったのかも知れないと思います。
 いい思い出だけ抱えて、背筋を伸ばして去ります。

 という事で。
 土日明けから次の仕事の研修開始まで、また1ヶ月の春休みだす!(野沢雅子の声で)
 とりあえず昨日は、途中っぱにしていた『カムイ伝』文庫版をやっと10巻まで読み、後は給料アテにして申し込んだ通信教育の教材を待ちつつ、小説も書いたり、ぼちぼち求人広告を見ながら就職活動も諦めなかったり、何社か派遣登録も行っておくです。
 派遣にはまぁ、登録したところで仕事が来るかどうかはわかりませんし、そもそも今のところ、登録する行為そのものに意味があんのかって内なる突っ込みもあるのですが、なんしろ現状が、

「でかい船から、小さいけど乗り心地の良さそうな船に乗り移ったら、それが見かけ倒しのハリボテで、あっちゅー間に荒海の中に放り込まれて、あっぷあっぷ溺れていたところを救命ゴムボートを拾ってぷーかぷか」

 ってな感じなので、ゴムボートに浸水してきたときの事も今から考えて置いた方がいいだろう、というやつです。
 今度の新しい仕事も、社員待遇でもこれぐらいの月収の求人はあり得て、時給にしたらまあそれほど悪くはないのですが、時給×勤務時間を概算して社会保険料引いたらあまりの薄給に卒倒しそうになりましたしね。
 うーん。
 節約すれば何とか生活はできると思うが、貯金できんのかよ俺。
 22日勤務はともかく、20日勤務の月は残業しないと。まあ、納期前とかなら、さすがに嫌でもする羽目になるとは思うけど。
 それも恐ろしいことに、今年に限って血縁関係結婚ラッシュだしヒィィ!!ご祝儀なんぼ飛ぶねん!
 お、俺の血縁で現在イチャついている人ら、別れろとまでは言わないがせめて今年は待て!!たぶんきっと今年は不吉な事が!(偽占い師細木M子)
 なんだったら、「最近の彼氏に元カノの影、ホテルから出てきた2人を偶然目撃」とか「マリッジブルーな時、仕事先で気の合うイケメンとの出会い、これって禁断の恋?」とか、そんな不穏な展開密かにウェルカム!!(※暴言)あと棺桶に片足突っ込んでる人(香典)も、今年は気合と小宇宙(コスモ)で持ちこたえてお願い!!(※無理難題)
 ええ。
 まぁその、細かいツッコミを入れたらそりゃあピンチな事には全然変わりがないけど、ダイジョブヨ。何とかなるアル。ホントアル。アルアルアルアル大辞典。

 何とかなる!!(どーん)

 管理人は普段はとんでもなく小心者で後ろ向きですが、今回だけは運を天に任せて、どーんと構えます。
 今の事態だって1ヶ月前は十分予測不可能だったんだから、未来を憂えてもしょうがないし、過去にこだわっても無意味なだけだし、そんな事をするよりかは(白夜さんの受け売りになるが)、難しくならない程度によーく考えつつ、指と頭をひたすら動かし、自分の中のネガティブ要素は極力排除しますです。
 寝る時は寝る。
 夜更かしはしない。
 食う時は食う。
 人とたくさんお話する。
 散歩に行く。
 趣味にどっぷり浸かる。
 金は何とかなるとどーんと構える。
 運を天に任せる。
 1日を楽しむ。
 それらが、現実を脱却する最短の方法の気がするです。



2006年02月16日(木)
(泣泣泣泣泣)、ちょい(笑)



 どうも。
 先日、書類で落ちたと思っていた某広告会社(事務)の面接をしゃーしゃーと受けてきた管理人です。
 最近竣工したばかりという関西支社ビルの美しさを見上げて、普段着の自分にちっと後悔したもんの、

「ま、バイト面接だしね」

 と舐めて掛かって通された部屋は、巨大な本革ソファと大阪の高層ビル群を一望できるカーテンウォールも素敵な応接室で、迎え入れたのは乱れ髪でヒゲぼーぼーのクリエイティブ現場担当でも、ホワイトカラーの中間管理職でもなく、人生の酸いも甘いも知り尽くしていますって顔の取締役2人という予想を裏切る事態にまずビビり気合い入る。
 しかもそこで事前に郵送した履歴書の職歴が、ざっと2年半ばかり仕事内容をすっ飛ばしていたことが発覚し(つまりその間プーだと思われていたらしく、よく書類選考通ったなみたいな)、その後の一般常識の試験では、

問:次の空欄を埋めよ。「三権分立の3権とは司法と(   )と立法である」
答:「内閣」

 と苦し紛れとはいえ臆面もなく書き、30にもなってあわてん坊の上に常識なし子ぶりまでさらけ出すのかよ私、とその夜は自己嫌悪に枕を濡らす。
 惜しいかな、正解は「行政権」よ私。まあ、行政権を持つのは内閣だから、「いいじゃん、かすってるし」ぐらいは言い張っても許されると思うんだけど、そうだとわかって書いていた訳では全然なく、そもそもそんな問題じゃない気がするってゆーか。
 まぁその時は頭に左手の爪をめり込ませながら、

「(どうせわからんのだから)ここはいっそ玉砕承知で、「司法」「立法」「サモ・ハン・キンポー」ぐらいかまして帰るべきなのか?」

 と右手でシャーペンぶるぶると握りしめて思い詰めたものだが、それをやったら今日、内定貰えなかっただろうしね。
 何の因果か、30の春から職業は「コピーライター」です。はい。5年振りに物作りの世界に舞い戻ることになりました。
 人生って本当、息の根が止まる瞬間まで気が抜けませんね。

 そんなこんなの一環で、身分証明に住民票を取る必要があった(私は運転免許持ってません)ので、今日も遠慮無く早退して適当に油を売っていたところ、出張中の肉塊現在の上司から、携帯にメールが入る。
 「月曜までの出勤予定でしたが、明日までで結構です」とのことで、それは前からKさん(デザイナーの女の人)に聞いていたのでさほど衝撃も受けなかったのだが、「欠勤扱いにもしないから大丈夫です」と書かれている。
 ほっほう。

 この会社は年俸制という名のもとに残業手当も休日出勤手当もなければ、有休も欠勤もないと思っていたが。

 欠勤届自体がないもので、足しても引いても月収には1円も変動無しと思っておりましたが、そんな概念がちゃんとある会社だった事に驚きました。私もまだまだ功夫が足りません。今更とってつけたようなお心遣い、有り難くって涙が出ます(全て棒読み)。
 というか、今更そんな単語を思い出したように引っ張って来るあたり、「うちはちゃんとした会社なんだから、労基署に訴えられるものなら訴えてみろ」とも読めますね。
 もう、私にはどっちでもいいんだけどね。
 たぶんそういう大人の事情に耐えられる人だけがやっていける会社なんだとは、もう重々わかりましたし。
 昨日も昨日で、

「会社都合で失業保険がすぐ出るんだから、出ない人もいる事を思えば全然マシ」
「締日が20日なのに3月末まで在籍できるなんて、あの社長相手に私たちではあり得ない」
「みんなMさんには悪いと思ってるし、私たち制作職に比べて、まだ会社に大事にされてたんですよ」

 とかKさんと子リスのデザイナー2人から、現実が真っ黒くろすけでも無理矢理白に解釈しようとする禍々しいまでの善意と、どう聞いても釈然としない慰め1時間以上両脇から連発されると、逆に堪える。
 まぁ、幾ら参っているからって、この人らまで敵と見るほど私もヒネてないし、特に子リスなんぞはちょっと配慮が足りないピンボケねえちゃんなだけでもともと悪い子でないのは承知しているのだが。
 だが。

「3末までの賃金もつけてもらって失業保険も出して貰って、(そこまで会社に大事にして貰ってという意味らしい)Mさんが羨ましくて嫉妬しますよー

 という、感情移入も共感も欠片も感じられぬその露骨な台詞は、むしろ厭味という名の凶器で、私が銃を持っていたら脳天ぶち抜かれても文句は言えん気がしたのは、私の心がねじ曲がっているからだけなのでしょうか、チャールズ・ブロンソン?
 つか、3末までの賃金はいわゆる解雇予告手当というやつで、失業保険も会社都合で辞めさせられるならすぐ出るように法律で決まっていて、出て当然のものが出る事に対し、何が羨ましくて何が嫉妬で何がラッキーなんだ?
 確かに、そういう事をしない無法な会社は、吹けば飛ぶよな制作系の会社にはごまんとある。だけど、それを周囲に流されて当然と受け止めてしまうか理不尽と感じて抗うかは、あくまでも人間性の問題であってだな、自分の言っている事が、法に背くことを容認しているとわからないほどのバカなのか?
 Kさんも、

「私はMさんが最近面接にばっか行ってるから、『もう金曜で出てこなくていいよ』というのは、支社長の気遣いだと思ったんよ」
「そこまで嫌われているとか思ったらあかんで」

 とも言っていたが、それはあくまでも今見ている全てが他人事で、しかもこの人らが「上の言うことなら黒でも白に変換する能力」を持っている人間だからこそ可能な解釈な気がする。
 まぁ、事前に言われたことでワンクッションは置かれたのだが、そんな「円楽師匠を前にした三遊亭楽太郎」みたいな能力なんぞ欲しくもない私には、

「だから私たちの前でそんな不安そうな顔しないで、見てられないから!」

 みたいな感じで言われても、そこまで肉塊に気を遣う義理はない。
 一応、言われるままに引き継ぎはしてマニュアルは残した。
 もっとも私でさえまる3日で前任者から引き継いでも、半年間素人同然でひーひーだったのに、あんな数時間の付け焼き刃な引き継ぎじゃ絶対わからんだろーけども、私は来週以降の事は一切知らぬ。
 これ以上、この人達に情けをかけるこたない。
 構成人数の少ない社会では、偉いヤツの一言で黒も白で罷り通り、黒を黒と言い張るヤツは異物として葬り去ろうとする。その中で我が身可愛さとグレーゾーンが暴かれる事の恐怖、ひたすら良心の呵責から目を背けて不幸の降りかかる他人を見殺しにし、わかっていても黙認する。
 恐ろしく閉鎖的な社会がそこにある。
 獄門島だね。犬神家だね。横溝正史もびっくりですさ。
 かたや私は、この会社に売ったのは時間と労働力だけであり、人間の魂まで捨てた覚えはないもんな。そんな青臭い私とこの大人な会社じゃ、やっぱり最初から合わなかったって事なんだから、破綻したって仕方のない事だったんだな。

 でも、得たものはたくさんあった。
 私はこの会社に行ったお陰で、窮屈で退屈で、本当に金を稼ぐためだけに行っていた前の会社を出ることが出来た。自分の至らなさをたくさん勉強できた。向いていない仕事がはっきり分かった。
 生きているうちに本当にしたい事は何なのか、死ぬほど考えて結論を出す機会も貰えた。
 逃げがもう通用しない事も知った。
 今日まで、半年間懸命に仕事してきたのが拒絶された気がしたり、「それは違うんじゃないのか」とか思っている自分一人が、何だか取り残されている気がしてただただ悲しかったが、それは違う。
 今日(上司が何も言わないので)、見切り発車で退職の旨を私が告げると、67歳のおっさんはぽつりとこう言った。
 
「何で君が辞めなければならないんだ?」
「俺はこの席で毎日君を見てきた。君は何も悪くないし一生懸命やっていた。企業は人を育てるものだろう?それなのにこの会社は、何故そんな理由で簡単に君の首を切るんだ?」
「だって君を育てる努力をここの会社は何もしていない、あの支社長は君に何もしていなかったじゃないか?引き継ぎだって3日しかなかった君に、何か教えたり注意をしたりしたか?」
「落ち込む前に、この新聞の切り抜きを見て欲しい。そこに書いてある通り、『仕事とはその人間の人生が一番輝ける舞台で、素晴らしいもの』なんだよ」

 この修羅場の3週間で一番泣いたわよ!!ああ、びよっとぶわっと泣いたとも!!

 ○○さん(名前)、ありがとうございます。
 ひとえにあなたのお陰で胸を張ってこの職場を去り、自信を持って次の仕事が出来ます。
 私ダメじゃない、やっぱ全然ダメじゃない。
 頑張っても結果としてはダメな時もあるけど、ちゃんと見てくれる人が必ずどこかにいて、自分と同じ疑問を持ってくれる人はちゃんといる。
 何となく働いてはいけない。
 生きることに手を抜いてはいけない。
 それがわかったから、これまで通り引き続き、全能力を賭けて自分の人生を切り開き始めます。

 という事で、広告会社の事務OL生活、明日で最後です。
 出来るだけ綺麗に、忘れ物もせず去ろうと思います。




2006年02月11日(土)
歩いていくんだしっかりと自分の道を踏みしめて(by水戸黄門)


 どうも。
 バレンタイン用品の売り場で割チョコを買い、気がついたら立て続けに1袋ぺろりと食っちまい、しかもそれで腹壊したのか何だ夕方から下痢気味の管理人です。
 そんな私は、カレーを食いながら大便の話ができる、エレガンスでソフィスケイティッドな大人の女。ララ。
 ああ、きっとこのままバレンタインが終わるまで数日間、あの割チョコを毎日食い続けて、3キロまで太ったら、『ゴッド・ギャンブラー』の称号が貰えるのだろう。・・・・・・・・・・・・
 いいんです。あの割チョコは、バレンタイン期間限定製品ですので。
 誕生日にケーキを、クリスマスにクリスマスケーキを食わない奴がいるか?
 いや、いるかもしれないが、たいていの人は「まあ、1年に1回の誕生日だし」とか「クリスマスでしか食べられないんだから、今日ぐらいいっか」と『期間限定』を盾にして欲望のままむさぼり食うんじゃないか!?特にクリスマスなんて、キリスト教信者でもないのに「今だけ」と言ってはデコケーキだのケンチキだの明らかに身体に悪そうなものばかり食っとるじゃーないか!!

 バレンタインのチョコもそれと同じ!!

 ただちょっと誕生日やクリスマスと違う気がするのが、贈るのが自分か男かの違いだけ!!そんな「好きな男の子にチョコレートをうんたらかんたらどーたらこーたら(はぁと)」なんて甘っとろい世迷い言も、日本のお菓子業界の仕組んだ陰謀神話と言い切れば雲散霧消ノープロブレム!!
 ・・・・・・・・・・とまあ、毛糸の帽子とイモジャーという「女ジ・エンド」な出で立ちでふんぞり返った腰に手を当てて、スルメみたいにチョコを食いちぎり、「30過ぎても己が道を行く素敵な自分」を再確認してみたところで、テンション上げて履歴書と職務経歴書書かなければ。・・・・・・・・・・・・←言ってること支離滅裂
 
 ・・・・・・・・はー(がくり)。
 
 あかん。
 最近眠くて倒れそうです。
 寝てはいるのですが、求人見たり、履歴書書いたり、小説書いたり。
 単純に時間が足りない事もあるんですが、やっぱそういう時にうっかり電気つけたままだったり、パソの電源切らずと寝るのは、光が脳に入ってくるし、パソコンも本体から機械音ががりがり鳴るので、やっぱり脳がろくすっぽ眠れなくて、翌日脳の疲労が蓄積した感じでイカンです。
 1時間半や3時間しか寝ないのなら、少しでも質の良い眠りを確保するのだ。
 図太く生きるのだ。
 ぐっすり寝てがっつり食うのだ。
 水戸様だって言っている、「人生楽ありゃ苦もあるさ」「泣くのがイヤならさあ歩け」と!!
 やりたい事は見えている。
 この2週間、久々に脳髄を絞って、しこたま考えて決めた。
 親と身内に承諾も取った。
 方向性は決まった。
 現実が巧くいくかなんて全然わからないので、可能性のありそうな事は全て並行して進めるし、ひょっとしたら6ヶ月で片が付かない事も十分考えられる。いやその確率はけっこう高いだろう。
 だけど世の中、自分が生ける屍だと気づかない人は大勢いても、生ける屍になるとわかってて何も動こうとしないアホはおらんので、

 これから自分の全能力を賭けて人生を切り開く。

 と、力んでいる私を見た人に、

「まー、お前はそんな力入れててばっきり折れると立ち上がれなくなるのが心配やから、焦んなやー」

 などと言われましたが、まあそれはそれとして聞いておいても力みたくもなると言うか、金ないからね。
 貧乏って、限度を超すと気が狂いそうになってどうしようもなくなるんだけど、生活できるうちは原動力だね。・・・・・・・・・・・

 1年後どころか半年後の自分が何しているのか全く見えん!!
 でも生きてるとは思う!!


 生きている限り、何とかなるのでしょう。たぶんね。




2006年02月09日(木)
0円スマイルとヤンキー


 どうも。
 会社の近くにあるエクセルシオールカフェのプルミエール(ケーキ)のうまさに、予想以上に感動してしまった管理人です。

 ウマ――――――――――――!!!
 なんじゃこれ――――――――――――!!!


 あの、クレープと色鮮やかなフルーツの積み重なった美しい層と繊細なボリュームをたたえたクリームを、是非一度食ってみたくて狙ってたんだけど、どうりでいつもお昼頃に売れちゃって夕方にはないはずだよ!何度行っても売り切れてるんだもん!
 会社行かなくなる前に食っといて良かったー!!ウ――――――――ンマァァァァァ――――――――――――!!!(←あまりの衝撃で語彙が乏しくなっております)
 しかしこの発言、読み返してみると、普段おいしいもの食べてない人みたいでちょっと恥ずかしいです。
 たかがケーキです。はい。
 
 そんな訳で、短かった広告会社OL生活も残すところ1週間なのですが、今や仕事がないので(いやほんと)半ば労働を放棄して、定時までネットに繋いでひたすら求職サイトを巡りまくり、職場がハローワークになってしまっております。
 ・・・・・・・・・・さ、最低の、過ごし方だな、それって。・・・・・・・・・
 これがまだ繁忙期で仕事があればいいけど、外注の仕事もどうやらガタ減りみたいで、電話や雑用もないんだなあ。
 人目を避けてヒマを縫って、ばたこらばたこらと定時以降に就職活動していた去年を思えば、時間が有効に使えるのと体力が温存できるのはいいけれど、社員としてはこの上なく腐ってる気がしてなんか自分自身まで嫌になる。
 いや、腐ってるんだろーよ。
 でも、する事ないけどうだうだしているヒマもない事だし、いきなりおっぽり出すなら求職活動するくらいの時間と通信費は、貰おう。
 いいのか悪いのかわからないけど。
 しかし、職探しする傍ら、失業保険を貰いきる事も考え始めているので、支給できる程度のバイトも検討し始める。
 この前はランチを食したマクドナルドで、壁に貼られた「アルバイト募集」の張り紙を何となく見ていたら、横にいたチーフらしきお兄ちゃんにいきなり寄ってこられ、
「よかったらどうですか?」
 などと軽いノリで話しかけられ、気がついたらあれよあれよと電光石火の早業で面接の予定まで取り付けられそうになってしまったのが、すごく嬉しく感じたし(ちゃんと断りましたけど)。
 別にマックがいいとか悪いとかいう問題じゃなくて、人の勧誘に何も考えずフラッとしていい顔見せそうになってしまうあたりが、なんか俺、今ダメかも。

 応募先に履歴書出さなきゃーと焦っていたせいなのか、単にパソコンつけっぱにしていてよく眠れなかったせいなのか、夢見も悪い。
 夢の中で私は何故かどこかの一軒家で面接(就職相談?)して貰っており、相手はここで何故か会社が外注しているライターのおばさんで、独特のキンキン声とたたみかけるような口調で、

「今のあなたはね、そうやっていつもヤンキー座りなのよ!いつもだらしなく足おっ広げてるから、どこも採って貰えないのよ!」

 と怒られる。
 ・・・・・・・・・・ヤンキー座りなど、ここ10年ほどした覚えはないのだが。
 とりあえず、座り方は気をつけようと思う。

 とりあえず、方向性を見つけたつもりになって、色々と手足を動かしているのだが、こう書いてみると頭の中、結構ぐちゃぐちゃ。
 やっぱ俺、今ダメかも。



2006年02月05日(日)
さて、どない生きたろか(by三代目魚武濱田成夫)


「正直、トホホなのかそーでないのかよくわからんというか、中途半端なところがいかにも私らしい選択というか、無駄に積んだ人生経験効きまくりの選択というか、またどんな修羅場が私を待ち受けているのやらって感じで。・・・・・・・・・・」
(2005年07月13日の日記より)

 その半年後にはやばやと修羅場が待ち受けているとも知らずにな自分。フッフッ。

 悪いのか、全て私が――――――――!!!(怒りのちゃぶ台引っ繰り返し)
 なんだその曖昧な、納得いってるのかいってないのかわからん会社選択の動機は。中途半端なとこ行くからこーなるんだプンプン(半年前の自分に説教)。
 見なきゃよかった過去の日記。

 ・・・・・・・・・・・ああ、どうも。
 ネットでモニターに映る『バジリスク』DVD発売情報を見つめる自分の目が、トランペットを見凝める子供の目になっていることを自覚した管理人Mです。
 なんしろこれからお金が激しくなくなるので、今から節約のため、ベランダでもやし(夜のおかず)でも栽培してみましょうか。貝割れ大根とか。
 ・・・・・・・・・えーと。

 (又聞きしたところによると)どうやら私の後釜選びが難渋しているとの事で、なし崩し的にデザイナー2人に引き継ぎ中だが、二人とも及び腰で聞く気無し。
 ていうか子リス、人が喋ってる時にあんた横見てたね?
 そりゃあ、事務みたいな仕事が嫌いだからデザイナーなどしているのだから、今回のことだって「何であたしらがしなきゃなんないのよ!」って感じだろーけど、

 でも、悪いの会社ですから――――――――!!!(ピンポンダッシュ)
 
 はいはい。はーいはいはい。
 お茶くみ、コピー、備品発注、請求書管理と発行、経理処理、小口現金処理、宅急便、電話応対、来客応対、契約書業務に手形業務、おっちゃん67歳の相手に会社統合の業務、朝のコーヒー、その他諸々。

「だって事務なんて誰にでも出来るじゃないですか」
「事務なんてヒマでしょ?何がそんなに大変なの?」

 とあんたたちが私に言った事務という名の雑用、後はぜーんぶヨロシク、ざまぁみろ。
 後の人がやっと来たところで、引き継ぎがないんだからまぁ残業は増えて滅茶苦茶になるかもしれないけど、一応マニュアルは作っておくし、組織なんて一人穴が空こうと放っておけば、足りないところは残された者同士がちゃんと補い合って機能していくもので、何とかなるでしょう(いや、マジで)。
 オフィスがほこりだらけで汚くなろうと。
 お茶が飲みかけでいつまで経ってもお茶碗がほっぽらかされようと。ゴミや古新聞が溜まろうと。机に手垢やスプレー糊がこびりつこうと。来客にお茶が出ない接客を見抜かれようと。
 ただでさえ忙しい君たちの気が立とうと、負荷が掛かって罵り合おうと。私の知った事ではないのだよ。サヨナラ。
 私はおっちゃん67歳に、

「半年でこれだけの仕事をして、まったくあんたは大したもんだ」

 と今日言って貰っただけで十分さ。
 ああ、そうとも。
 私は確かに半年頑張ったんだ。
 間違ってなかったんだ。自己満足なんかじゃなかったんだ。
 マニュアルが書けるほどに業務だって上達していたんだ。
 東京でふんぞり返ってる社長や出張と外回りばかりの上司が見てなくたって、見てくれる人は側にいたのだ。その人がこの会社に自分の仕事を托して、職人人生の幕を引けるだけのレールは敷いていったんだった。
 ありがとうございました。
 まだこの事をご存じないのが気がかりですが、

 でも、悪いの会社ですから――――――――!!!(トンズラッシュ)

 ・・・・・・・・・・・で、これからどうするか考えたのであるが。
 正直、3ヶ月は働きたくねえっすね。・・・・・・・・・・・・・
 秋口くらいまでの暮らしの目処は何とか立っているし、家は実家だし、今のところ煙草もやめられているので、1日200円亭主生活を半年ぐらい続けても十分イケると思うし(まあこれは今の会社の余録だね)。
 とはいえ、退職金もない貯金もない、ない、ない、ないないシックスティーン状態(死語)では、「ジタバタ、す・る・なよ♪」(歳がばれる)ってな感じで近い将来、再就職しなければいかんのですが。
 とゆーわけで、来週も面接決定。
 有り難いことに今の時期は結構な数の求人があるもんで、興味があるのはガンガン行っておいた方がいいし、面接も気晴らし代わりに行くんですが、たぶんよっぽど気が向かない限り行かないで、それも覇気がないのが見え見えだと落ちると思うです(といって、年齢的にさほど時間があるわけでもないので、いいところは絶えず虎視眈々と狙うのですが)。
 行きたいところは向こうが思うように採ってくれない、というのもあるんですが、その原因のひとつにもなっている、私が仕事で何をしたいのか、何の仕事に就いたら一番頑張れるのかが、今ひとつ自分で見えてないので。
 ただ、仕事以外にやりたい事だけはあるわけで。 
 半年以上もまとまった休みが取れるなんて、ここ十年来初めてと言ってよく、まだやり直しが利く年齢ならば、長い人生、節目の年に少し立ち止まって、非生産的でもやりたい事に一点集中する時間があってもいいのではないかと。
 何のために働いているのかは生活のため。
 飯の心配せんでこそ、夢を語ることができる。
 でも飯のためだけに生きて夢を忘れるのも、かなしすぎる。
 5年後はもう絶対にできない。
 そう思ったら、今回の事は、何しろ自分の面倒さえ見て行ければいいんだから、意外とチャンスかもしれないしな。

 で、今までやるやる言うてしなかった小説を、狂気のように書き進める。
 8年近く掛かって出来なかったものが3ヶ月で出来たら、

 笑う!!




2006年02月04日(土)
毛穴の汚れがね。するっと落ちるのナノテクで。



 イヤッフー!!
 みんなー会社辞めてるかーい、イェー!!


 ・・・・・・・・・・・どうも。
 先日書いた、「映画館のもぎりの姉ちゃん」に半分冗談(失礼な!)で応募してみたところ、1分以内で面接取り付けの旨の返事が返ってきて、出しておきながら半分本気で悩んでいるこの日記の管理人Mです。
 い、いいのかよ。・・・・・・・・・・・・
 気休めというか冷やかしだったのに、本当にすいません。・・・・・・・・・・・
 年齢で、お、落ちると思ってた。・・・・・・・・・・

 落ちると言えば、面接と応募した2社に見事に落ちる。
 まあ1社目は、行ってみて通勤不可能な場所柄と内情を聞いて行く気も失せたのと、面接の反応でわかったので、ある意味予想通りな感じでしたが、2社目は結構自信あったのに応募書類で落ちるとは。・・・・・・・・・ううむ。

 Q:どこが不味かったんでしょう?
 A:きっと履歴書を見た人事担当の眼が、私の写真のあまりの美しさに潰れたか、前日に食ったサバのせいで腹を下したのですね。

 そうに違いない。そう思っとこう。ハイ次、次ー。
 あともう1社の面接では、「派手な経歴ですねえ」とか「うちのように地味な作業は向かないんじゃないですか」とか「うちは長く勤めてくれる人が欲しいんですけど、勤務半年で何故職探ししているんですか」とか「うちはDTPなんで、目指している方向と違うんじゃないですかぁ?」とか色々と何とかかんとか突っかかってきた主任デザイナーのねえちゃん。
 (そこは本当に通勤が無理だと思ったので)落ちてもひがむつもりもなく、女性の方には余計なお世話だとも思いますが、

 その鼻に詰まった角栓は、何とかしましょうよ。

 御社のお仕事は、鼻の毛穴ケアも忘れるほど大変かつやり甲斐があるとお察しいたしますが、面接でその人の顔ではなく鼻しか思い出せない方は私、社会人人生の中でも初めてお会いしましたとです。・・・・・・・・・
 でもお陰で面接終わった後、

「・・・・・・・・・そういえば今朝、クレンジングオイルが切れてたな」

 とトリ頭の私でも思い出して、私は(近所に売ってないけど愛用している)ファンケルのクレンジングオイルを、そこからの帰り道にしっかり買って帰ったのでした。ありがたや。
 
 なんて偉そうな事を言っているが、確かに行ってみて分かったことだがDTPやデザインはちょっとだし、企業も自分も「違う」と思って、私にもその企業の求める能力がないんだから仕方がない。ライターというのも、ああいうのは「ただ書く」能力だけじゃなくて、取材能力やリライト能力、コミュニケーション能力が必要とされるから、優秀な人は他にもいるだろうしねえ。・・・・・・・・
 そもそも私、ライターでさえやりたい仕事ではないんだよな。どこの業界で働きたいんだろう。
 印刷でもない。
 広告でもない。
 WEBでもない。
 デザインでもない。
 ゲームでもない。
 その他の業界でもない。
 営業でもない。
 営業事務でもない。
 癒やし系でもない。
 サービス系でもない。
 接客業でもない。
 飲食系でもない。
 ・・・・・・・・・・・ここまで書いて、本当、何があるのかしら。

 事務(クビ)じゃあない事は確か、みたいな?(真顔)

 経歴は持っていても昔の事だしスキルがどれも中途半端な上に、「(リストラでない)会社都合でクビ」(言わないけどね)なんてミソがついたこの履歴書で事務にしたいまともな企業はたぶんない。っつーか、何せ去年の就職活動でも、事務の応募はどこも書類選考で全滅で、唯一採ってくれたところが今の会社だったんだからなー。
 はっはっ。
 はっはっ。やべーぞー自分。
 でも、もともと前の会社に事務として就職する時も散々周囲に「せっかく肩書きもあるのに勿体ない」とか「向いてないからヤメとけ」とか言われて、自分でも5年近く事務をして、「自分は事務に向いている」とか「この仕事、楽しい!」とか1回たりとも思った事ないからな。
 私がそもそも事務になったのは、在宅勤務をしていたゲーム会社が倒産したのと家庭の事情で、安定した収入がどうしても必要だったからと、修羅場だった家の中から外へ逃げ出したかったからだが。
 事務の人には失礼ですが、何でも良かったのですね。
 誰でも出来そうで、残業がない仕事なら。
 もっとも、その頃はまだ1年か2年勤めて辞めようと思っていたら、父親が突然脳梗塞でぶっ倒れて当座の治療費やら何やら、残されて母親が継いだ自営業の手伝いやら相変わらずの資金援助やらで、とてもじゃないが、

「会社、辞めたいんだけど。・・・・・・・・・」

 なんて言い出せる状態でなくなり、そのまま「まあ大手だし」「生活困らないしね」という理由で、入った理由も忘れて数年ずるずる居着いてしまったと。
 そして去年、家庭の事情に全て片が付いてみてハッと、

「私、なんでまだ事務やっているんだ?」

 と気づいた時はすでに遅し、20代もどん詰まり。
 去年、前の会社での部署消滅やら異動やらでシグナルは出ていたんだろうが、それでも無理矢理「次は正社員で」とか「残業が嫌だ」とかいう理由で、それも、

「身内も絡む会社のお局様がいる部署に回されるから、入ってしまったら当分は辞められないが、辞めるなら早く手を打たねば」

 とか何とか言う理由で自己分析もする間もなく事務路線を押し通して、このような事になってしまった、・・・・・・・・・・ような、・・・・・・・気がする。・・・・・・・・・・(違ってる事言ってたら嫌だから、後で前の日記読み返します。・・・・・・・・)
 職業や生き方の選択肢はたくさんあるが、その中のひとつが減ったという事は、その分だけ、自分が何をすべきで何をしたいのか見えやすくなったというだけだ。
 長い目で見れば、たぶんいい事なんだ。
 そう思えば、気が楽。

「Mさんは何かあると思うんだけど、向いてる仕事ってなんでしょうねぇ」
「夢はあっても、確たるビジョンがなくてここまで来ちゃったんだよ。Mさんの小説って今時の若者の『俺はギターで食っていくんだー!!』と同じ事でしょう?」
「要は、何を基準に仕事を選ぶかだよ。仕事なんてその気になって選ばなければ、幾らでも見つかるよ?レジ打ちや夜の仕事して、空いた昼を自分の時間に回してもいいし」
「今は頼るものがなくて不安だろうけど、絶対大丈夫だから頑張って」

 ・・・・・・・・・鍼の先生、有り難うございます。
 お金無いですが、国民健康保険に切り替えても月イチぐらいは行かせていただきますので、よろしくしてやってください。
 本当に景気が良くなってきたのか、単にシーズンなのか、求人が増えているようなのが有り難く、今回は前より時間があるのと、あれだけ「正社員で就職しろ」と毎日毎日せっついてきた家族も今回はさすがに何も言わないので、とりあえず「(待遇問わず)自分に向いてそうな仕事」で「事務はしない」という基本方針と直感を頼りに、腹をくくって色々と足掻きます。

 そんなわけなので、

 当分こんな話題ばかりが続きます。

 職探しと自分探しと日々の糧を得る為の思考の連続が。
 うーん、文字通り、闇雲。




2006年02月03日(金)
笑ったり泣いたりでスクラッチは今日も外れる


「おはよさ――――――――――――ん!!!」(挨拶だけは元気に)

 はい。どうも。
 ブルー状態が続き、爽やかな挨拶の方法と笑顔を、パウルマン先生とアンゼルムス(わかる人だけ分かってくださいな)に習ってくれば何かいい事あるでしょうか、なこの日記の管理人Mです。・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はー(タメイキ)。
 ・・・・・・・・・・・・ああ。・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・人生で3本の指に入る濃い1週間だった。・・・・・・・・・
 その1週間の毎日、私の周囲で色々な人間の思惑が絡んでおり、私は考えさせられたり悩んだりしたり救われたり色々して、私自身も結構情けない事をしているのだが、それらをいちいち克明に書くと激しくネガ入るので、書かない。
 うう。
 読んでくださる方には申し訳ないのですが、私は、よく他のネット日記で書かれておられる、
「読む誰かが不愉快になるかもしれない」
「だから自分の日記にネガティブな事は書かない」
 なんて事ができるほど強い人間でもないもので(ていうか、楽しいことだけ書かれたものは確かに読む方は楽しいが、日記本来の「文章を書いて自分の心を整理する」とか「その日あった事を記しておく」という意味がないっつーか、単なる他人へのサービスの気がして、その人本人の『日記』じゃない気がする)、やっぱり今日も書かせていただく事にしますが。

 世の中に自分の居場所が全然ないってのは、そーとーキツいです。
 (そういうのなかったけど)正直、毎日怒鳴られたり怒られた方が全然マシだ。

 だけど仕方がない。
 何が仕方がないのかは色々微妙なところだがまあともかく、あんまりこの事について考えるとなんか、本当に頭おかしくなってしまうばかりでなく、なんつーかこう、生存本能の危機に駆られるところまで来ているので(いやマジで)、もうそこは自己防衛機能フル回転で、頭の隅に片付けるしかない。
 私は物事を思い詰めやすいタチなので、今回は本当に自分が怖い。
 本当にヤバイ。
 どーしよう。
 どーなるの。
 もー知らない。じゃ。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやいやいやいや待て待て待て待て待て。
 よーく考えろ。学習はすべきだが、事実はミリとも変わらないんだから囚われるな。そんなもんをいちいちまじまじ見るより、もっと見るべきもの、するべきことがある。

 たかが職をなくしたぐらい、何だと言うのだ!!

 よくある事!じゃなきゃあの職安に通って職探ししている大勢の人たちは何!
 世の中、もっと酷いことになっても生きている人はごまんといる!莫大な借金で首が回らなくて妻子までパートに出して働かせている人だっている!半身が動かなくたって、言葉を無くしても笑って生きてる人だっている!
 それもだなー、今回なんて会社もさすがに悪いと思ったのか、2ヶ月分の給料プラス失業手当(会社都合)は貰えるし、っていうかあんた、毎月掛金払ってても出なかった事もあるんだから、(※在宅勤務の頃)出るだけマシじゃんか!!
 働かなくても3ヶ月もカネが貰えるんだぜ、日本ってすっげー!

「会社の在籍は20日まででも、社会保険の扱いは月末までにしてくださいね」

 って私の言い分もきっちり通るらしいじゃん!
 社会保険料、1ヶ月分余計に払わされるなんてまっぴら御免だったから、ダメモトだったんだけど、言ってみるもんだね!
 それも安心しろ、一応実家暮らしなんだからどんなに貧乏したって「電気止まる」「ガス止められる」「水道止まる」「餓死する」「ひからびる」(・・・・・・・・・)などという悲惨な事態にまでは発展しない!!もうこうなったら、ここぞとばかりに親孝行のチャンスだぜ私ー!!
 はあはあ。
 気が済んだか私。
 よしよし。
 ・・・・・・・・・・などと、人間の自己防衛機能とは凄いもので、あまりネガティブが続くと無理矢理ポジティブになり、反射的に戦い始めるという。
 そう。
 時間を悩む事に費やせば、足を取られて動けなくなる。
 人間ってダーク入るよな出来事があると、楽になるまではそれとの戦いで、今は事実を淡々と受け止めて前を向き、ひたすら手と頭を働かせねば、ズルズルと時間を無駄にして年を取り、本当に取り返しのつかないことになる。
 休息は必要だが迂闊に暇を与えれば、心だって歪んで僻んで腐っていく。
 それが一番怖い事なんだ。
 深く考えるな。
 時間さえ埋まって少しでも前に進むことが出来るなら、自分を取り戻すことが出来るなら、何でもいいんだ。
 笑われたっていいやい。
 バカにされたって構わないやい。
 楽になるなら、自己暗示だって何だって掛ける。
 前に進むなら、空元気など幾らだってほざく。
 自分と戦える元気があるなら、たぶん大丈夫。

 ・・・・・・・・・・・さて、どうしますか。
 やはりなし崩しにニートになって、この歳で親の年金を食い潰すのは自分も親も許さないし、職探しは勿論するんですけども。生活費は勿論今まで通り払うので、カネはきっちりなくなっていきますしね。
 それだけじゃない理由でも、やはしいつまでも無職を決め込むというわけにもいかんのですが、それでも、時間的余裕もある事だし、今回の職探しは焦らずのんびりとやります。

 とりあえず事務は二度とせん。

 そこまでよく懲りたもんですが、私にはこの職種、もう無理。
 しかし、それ以外特別な技能もないから事務なのであって(失礼な言い草だとは思うが)、であればこの仕事をせんでもきちんと食っていけるように、あるいは嫌だけどどうしてもやらねば餓死する(そこまで追いつめられないともうしない)っちゅー時に、せめてもう少しマシに出来るよう、自分をブラッシュアップします。
 これがクビを言い渡された日、決めた事の2つめ。
 でも、私が求人見てて目が引きつけられる仕事って、「本屋の店員」とか「映画館のもぎりの姉ちゃん」とか「競馬場の売店の姉ちゃん」とか、なんかそんなんなんだよなあ。・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・ブラッシュアップ要んのかよ。それ。