※前回までのあらすじ※ 某広告制作会社に事務(正社員)として転職したMは「性格の不一致」という理由にて勤続半年でクビを食らい、いじめられっ子小学生のように泣き泣き家に帰ってくる。 ファッキン。
む・な・く・そ・わ・り――――――――――――――――!!!!
はい。 1週間、ファー様(出典:神聖モテモテ王国)よろしく「バンカラビーム」の閃光を四方八方に飛散させ、本社のあるところと職場のあるところをそれぞれ跡形もなく消滅させたい(仮想現実)管理人です。 子リスなんかどうでもいい事でもばしばしメール返事出してきたのに、今やこっちから業務連絡してもシカトだぜ。職場で話しかけても来ないぜ。どう思う。むかつくからネットで書いちゃう。←こんなコトしているから心の偏差値低いんです私 何をやっても没法子な人生についに途方に暮れ、
「ケッ当たるもんかボゲッ!!」
と鼻でハナハナ笑っていた細木数子の『○星人の運命』をついに買ってしまいましてよ。 ついに寒さに耐えかねてババシャツを着てしまったような、あるいは、ジーパンの下にストッキングを穿いてしまったような、なんか、すっごい、自分に負けた感じですことよ。 ちなみにそれによると、今年は大殺界のどんづまりですってよ奥さん。
今年いっぱい続くんかい。まだこれが。
そんな時に救われるのが、こんな時のこんな私にもいただける人様のはげまし。 家族とか友達とか皆さん、ありがとう。まじでまじでね。 人の情けが身にしみるるる。
会社のやり方は、汚い。 言いたいことは、山ほどある。 正直、最初の1日は線路に飛び込みたい衝動に駆られた(それ言ったら皆にものすごく怒られた。当たり前だけど。ってか、言うなよ自分)。 法を盾に居座ることも、批判することも責めることも出来る。 でも、忘れる。 私も悪い事は山ほど思い当たるし、人様に好かれる人間になる要素が足りなさすぎたし、知らなさすぎた。 この会社が求めていたのは、「事務」じゃなくて「職場や皆に義務を超えて尽くすことが苦痛でなく、みんなが居心地よくなれるように気配りが出来る人」「皆に好かれるものを持っている人」だったのだ。 そんな会社から見れば、ネジが抜けてて気配りの出来ない私は、さぞかし厚かましく、自己中心的で、世間知らずな鼻持ちならない女に映ったことだろう。会社は「事務員としての私」ではなく、「人間としての私」を拒否したのだ。 勿論、人の一生を左右する雇用の問題で、企業がそんな事をしていいはずはない。 それは採用した会社の人を見る目がない、我が儘というものだろう。 だけど、小さな会社の5人しかいない職場のこと。一人だけ異物が入り込んだことで、売上の主力である支社長がイライラして効率が落ちれば、もしかして業績や売上まで左右するとしたら、どうだろう?何もかも承知の上で、というか何があってもそうしたい一心で、異物を取り除く判断を下すんじゃないか? ・・・・・・・・・でもまあ、だからといって、今の私に、この会社が求めるものはないわけだし。 それは私が事務の仕事より知らないことで、苦手なことで、孤独になりたくなければ、これから頭を使って鍛えていかなければいけないことだから。
前任の女の子が羨ましかった。 彼女は仕事が出来る人で、よく言えばヒューマンスキルの高い、悪く言えば要領のいい人だった。プロに徹し、皆が気持ちよく仕事をするため、職場のためなら時に義務以上の事も辞さない、会社と職場のために尽くせる人だった。職場に気を配り、目上の人を立て、自分は一歩引いて振る舞える人だった。 そして、ほとんど初対面の私にも驕らない。 一言で言うなら、できる人だった。 子リスに「○○さんはああだったんですよ」「○○さんはこうだったんですよ」と教えられるたびに、職場にとけ込みたかっただけに私は彼女と比べられ、彼女のした通りにしなければならないような気がしていた。 だけど、なれなかった(当たり前だが)。 できないとわかって来ると、私はいまだに職場でそれほどの影響力を持つ彼女に嫉妬さえした。 羨んだのは、彼女がとても幸せに見えたからだ。 だけど私は(たぶん制作職は知らないだろうが)、引き継ぎを通して彼女の仕事ぶりを見て、知っている。 彼女が仕事以外の局面でも、特に人間面でとても努力をしていた事を。 それが私の人生で全くしてこなかった、考えたこともなかった事だったのだと。 彼女の善意と犠牲を当然と勘違いして甘受していた職場に、私みたいな気の回らぬ女は異物以外の何者でもないだろうし、そして彼らの内なる要望と不満を「勘違い」と言い切る私には、所詮水と油だったのだ。 それでも今回は、私は自分にも原因がある事を認め、そして変わりたいと思う。
自分の内面を磨こう。 要領よくといかないまでも、成長しよう。 これが決めたことのひとつ。
客観的に見れば「解雇」なわけだから、別にムカつかないわけじゃない。 いきなり路頭に迷わされるわけだし、再就職しようにも履歴書に傷は付いたと思っていいみたいだし(←面接で早速訊かれた)、しかも理由も理由だから、どーしたもんかと頭抱えてるし。 だけど、いつまでも自分を可哀想がっても、別に首が繋がるわけでもなし、繋がったところで私がこの会社を嫌になっているし、そんな暇とカネがない。 それに、こんな目に遭っても、あのまま前の会社に居座るよりずっと良かった気がする。 前の会社にいたら、私は大手にあぐらをかいてたくさんの人に埋もれて機械的に仕事をして、自分の人間的な欠陥に気づく機会さえ与えられずに一生を終えていたかもしれないのだ。 それが拒絶された事で、自分に足りないものをたくさん、具体的に自覚できただけでも凄い進歩であって、それだけでも賃金以上の価値がある。 もう会社に未練はない。 後はもう国から貰えるものを貰えたらおさらばさらば、それでいい。
今は難しく考え込まず、時間をやり過ごす事。 とにかく前へ前へと頭を動かし、手足を動かす事。 金のあるうちに美味いものをたらふく食え。 そして出来るだけ眠る事。
・・・・・・・・・・ん、いや、結局、こーなったからには早急に飯の種を見つけなければ、ってとこなんですけどね。 貯金はないし退職金は出ないし、失業保険も3ヶ月待たなければいけないかもしれないけど、とにかく親への生活費と生きていく日銭だけでも確保できたら、まあ生命の危機には直結しないわけだし、しばしの間は休みたいですよ。
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