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■ 東電OL殺人事件
以前も「東電OL殺事件」についてふれたことがありました。
今回、犯人とされ刑が確定していて無実を訴え続けているゴビンダさんのDNA以外の男性の体液が被害者であるWさんの身体に付着されていた件のニュースが飛び込んできた。
人々の記憶からこの事件のことが薄れていきつつあるなかで、私のこの事件に対する思いの距離は、今日も昨日もこれからも縮まらないような気がする。
何も私が、彼女と同じような境遇というわけでもなく、彼女のような奇行をしたことがあるわけでもない。
同じ女性として、彼女の不遇の一ミリくらいは、理解できるのである。私のように思っている女性は実はたいへん多いらしい。
この事件ついてふれているサイトをネット検索しいくつか読ませてもらった。
多くは、The 事件として男性が書いていた。
男性は、あくまで「?」という立ち位置なのだ。
でも女性からすると、それはまったく理解しがたいということではないのである。
そうなんとなくわかるということなのだ。
この事件とイコールではないが、私の知っている女性で東電OL的な人がいた。
彼女は今、結婚して健在。姓が変わりふっくらした表情で映ったフェイスブックを見かけたのである。
彼女は学校時代、成績優秀だった。(こういう点が東電OLと共通する点だ)
でも進路が判然しないまま卒業式をボイコットし、その後しばらく姿をくらましていた。
ある日、彼女は男と腕を組んでひょっこり現れた。
高校在学中、彼女はまったく男っ気がなかったので、なんか不自然に感じた。
彼女の母親は、彼女の育成について狂信的だった。とくに勉学について。
でも生憎、私たちの通った学校は、母親の思いにかなうような勉学を懸命にするような学舎ではなかった。
でもそのなかでも彼女は、優秀な成績を保持していた。
私たちの記憶に残る彼女は、とてもかたくなでいつも笑いにあけくれる私たちのなかで異様な存在だった。
男と腕を組んだ姿を私たちにみせてからの彼女は、男を貪るように相手かまわずつきあっていた。
彼女も東電OLと同じように食を満足に摂ることができないタイプ。
やけに肩幅がせまい。
せまいというよりも「なでかた」ともいえないくらいに肩が落ちていて、いつも上目遣いで、顎をひっこめているので下あごのフェースラインはなく首と一体化しているのではと思えるほどだった。
身体は痩せていた。彼女の場合は、痩せているといよりも成長不良とうような感じだった。
この点も東電OLと共通している。東電OLの場合は、骨が見えるほどに痩せこけていたという。
彼女は、当時流行っていたテレクラにはまった。その後、人知れず妊娠中期に強行に中絶したらしい。
東電OLとの共通点と思える点をかいつまんで書いてみた。
でもこれは、表面的なことである。私が、最も言いたいことは、以下のことである。
東電OLの場合は、父親が亡くなる。母親と妹との狭い家庭。
私の知人の彼女は、父親と離別。詳細は不明でそれと東大卒の兄と母親との三人と暮らす。
父がなく、母だけの家庭。
東電OLは、セックスに狂ったというわけではないという取材した人らの共通した見解。
彼女の場合は、セックスとなると人が変わってしまうように豹変してしまうということらしい…元カレ談。
東電OLは、父への偏愛的なこと、母に対する怒りのようなものへのようなことを売春という形で自分に科していたといわれている。
私の知人の東電OL的な人の場合、必ず同じこととは言い難いのですが、なんとなく同じにおいを感じたのです。
母親が厳しい。彼女の素行がだんだん母親にもわかっていくわけです。
相手かまわずセックスをして、何もそこまでと言わんばかりに彼女は奇行を繰り返す。
私の記憶のなかの彼女との会話は、幸せを求める女の子のそれはにじみでてこなかった。
母親の娘に対する幸せの投影がゆがんでしかたのではないかと思う。
食もセックスも味けなくただ、消化しなければならいだけのものになってしまったのではないのか?私の目には、そう映っていた。
まあ、東電OLの場合は、原発関係で反論等の論文等も書いたりしてエコノミストでもあり、社会的には、立場があった。
でも、女という点、娘という点、母親の思いの重圧によって彼女らは、壊れていったんだと思う。
ちょっと形は違うけれども、援助交際にはしる女子。
「女」ということをなげやりにする彼女らの心理を汲んでいってほしいのである。
2011年07月22日(金)
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