うたかた
sakurako
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2011年09月26日(月) ■ |
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「Jesus, Joy of Man's Desiring」 菊地成孔 3DAYS@新宿PIT INN〜デュオ with 山下洋輔〜 |
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1st 1.グガン(ハードグガン(笑)) 2.ラッシュ・ライフ 3.インプロ 4.オレンジ色は彼女の色 5.インプロ
2nd 1.黒と茶の幻想 2.you don't know what love is 3.Ev'ry Time We Say Goodbye encore.When Sunny Get Blue (2ndのラストとアンコール逆かも)
今夜のキーワードは(勝手に)「やりはじめてすぐつけてないことに気づいた」 重ねて「コンドーム忘れたので取ってきます」 更に1stの終了時にも「二人ともコンドーム忘れたので取ってきます」 どんだけ……(笑)。 実際はキクチさんがつけてるマウスピースの話でした(楽屋に忘れてきて、演奏し始めてすぐ気付いたらしい)。故ナンシー関似の歯科医がいるという「ミューズ歯科」の話をしてくれた(BGMはいつも「アニモンティーヌ」らしい)。マウスピース、紛失するとイチから作り直しなのだとか。 初日から会場は危険ぎりぎりの大入り満員。恒例の「失神・転倒に気をつけて」ネタが出る。「失神して倒れないように……ま、いいか、大人になって失神することなんて滅多にない経験ですからね(笑)」。えええー(苦笑)。 「オレンジ色は〜」「黒と茶の〜」「When Sunny Get Blue」と、セトリが微妙にカラフルなのは全部色つながりでまとめようと思って挫折したからなのだとか。 1st、ラッシュ・ライフの山下さんのきらびやか、かつ望郷の念にも似たピアノが呆然と、いや陶然とするほど凄い。深い深いサックスの音色もまた、ひたすら心の奥底に染みる。 ラジオで一躍有名になったD&Gレディースの腕時計(ちょっと欲しい(笑))を見て「演奏中は時計見てなかったけど、PIT INNはさすが古巣といいましょうか、1セットの時間が身体に染み付いているらしく、1stはきっかり1時間でした。2ndは意表をついて17分にしましょう(笑)。もしくは4時間(笑)」というMC後、一旦退席。 そして2nd。 本当に幻想的な(「アニメ的なインスピレーション」)「黒と茶の幻想」を経て、ラスト3曲はただただ時間が過ぎるのがもったいないほどの贅沢な経験だった。山下さんのピアノは(どこかでキクチさんもおっしゃっていたけれど)円熟してきたと僭越ながら思う。すごくおいしい。最後の最後にアドリブで「主よ、人の望みよ喜びよ」をひと節。キクチさんのバッハはどうしてこんなに胸に突き刺さるのか。祈りのような。おいしい水のような。「毎日が誰かの誕生日で、毎日が誰かの命日ですから」。彼のそういう気持ちがひしひしと伝わってくる。特にピットインのような空間、確かにここにはいるのだろう。そういう、なにかが。 じゅうぶん吼えたので「古時計」は今年はなし、とのこと。残念だけど、また来年聴けるのをものすごく楽しみにしている。
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