Cloud/黒澤清
「行け」でgoしたミライ、あんまりあかるくなかったね…
率直にそんな気持ち。
貶しているのではない念のため。 噛んでるうちに「ああこれは黒澤清のあじ」 と五感がよみがえってくる体験はかなり面白かった。 「この味金払って食べたい」と思うカスタマーが存在する限り、シェフにも映画監督にも存在意義はある。たぶん。そんなん言うたらやっぱり宮崎駿はバケモノだなー。余談。しかし転売ヤーには?存在意義?
アカルイミライにあった熾火のような熱はもうない。 それが私の加齢によって作品のワカモノたちに共感できなくなってしまったのか、それともそういう作品なのか判別付きかねるが、無かった。 ミライ、アカルくなかった。 あの頃の未来に僕らは立っていないよね? 知ってますか「夜空ノムコウ」って1998年リリースなんですよね。アカルイミライが2003年。もうギリッギリなわけです。何がって言われても。景気ですかね。リーマンショックまでまだ少しありますからね。震災もあって、コロナ禍もあって、ミライ、もうボロキレみたいになってます。 あるのは雲みたいな空虚、それだけ。ここが地獄の2丁目です。そうゆうのが好きな人は死体埋め部も読むと良いと思います。 ザワみたいに振り切ってスピード全開でもなく、登場人物全員悪人、というわけでもなく、この異様な気持ち悪さ。この味この味。そして登場人物全員菅田将暉に激重感情持ち。 なんでみんな菅田将暉好きなのなんなんそれは。 個々に解像度が上がってきて雲のようでなくなってきたと思ったら倒されていく脇役というひとことでは片付けられない名演熱演の脇役たち。 あなたさっき劇場版でパリで腹減ってませんでしたか? 古川琴音の作画が完全に沙村広明。 私は荒川良々のサイコな感じがとても苦手なんだが、苦手な演技をやり切っててすごかった。ちなみにうま街道の人ではないからな。どっちにも微妙に失礼だぞう。でも彼が東京のアパートの下に立ってたの結局いちばんこわかったよね……。 奥平くんが来てくれた時はどこの零崎人識これと思いました。ウェルカム地獄の王子様。人識やんこんなん。
ドライブ・マイ・カーの家福とみさきはドライブの果てに仄かな希望みたいなものをゲットするわけですが、車に同乗していても地獄の2丁目という行き先もあり得るわけで、車とゆうモチーフの象徴性よ…みたいなことを考えてやめました。
メモ書きしたい映画を観たら勝ち。勝った。 しかし個人的にはやっぱり浅野忠信がだいすきです。 今富士ゼロックスのCMとかそれこそネットにあるわけですが、見てくれ、ください、段違いだ。アカルイミライレンタルして見直してきます。
そういや転売ヤーに天誅の会ってにちゃんみたいな場所からホームページみたいなとこにいくわけですがホームページは見間違いでなければ「since2023.11」とかなっててどんな時空!?ってなりました。狙いなのか黒澤監督のインターネットちしきが更新されてないのか微妙でわからん。 でも新撰組とかも実際のところこんなんだったのかもね…と謎にしんみりしてメモ終わり。
終わらない。そうだ雪。雪よかったです。 あれなんなん。雪待ちしたのかスケジュール的に降っちゃって繋がらないけどすごくいい絵になったから関係ねえ!のがオレの美学!みたいな感じなん?いずれにせよ良かった。
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