会社を休んで、鳥の葬儀。いつか散骨することもあるのかもしれないが、取りあえずウチは火葬してつれあるくことにしている。野辺送り、という単語が過ぎる。晴れた空に飛んでいったようだった。ありがとう。たいしたことはしてやれなかったが14年一緒にいてとても楽しかった。ねがわくば花の下にてまた会おう。 前に1羽別の鳥を亡くしたとき、可愛がっていなかったわけじゃないのに全く顧みられなかったことを思い出した。骨もわたしひとりで拾った。 明け方に亡くなって、夕方にはぜんぶ済んで骨壷ひとつになってしまった。 精進落としに回転寿司を食べに行くことにして、電車に乗った。熱燗が染みた。おいしかった。今際のきわに選択で心弱くなったときも、泣き腫らしてめちゃめちゃみっともないときも。よかった。ありがたかった。ひたすら感謝する。この件だけの感謝じゃないけど、一生返そうと思った。 グリュワインを飲んで眠った。
|