眠る金
Oh the thrill of control
●2011年11月12日(土)
調子が出ず、ひとつひとつ石を積み重ねてその低さを嘆息する、ひたすら無力感ばかりを味わった一週間が終わった。幸いにして連休のこの週末はひたすら寝倒そうと決めた。
なのに、寝床の中でお腹がぐうぐうと鳴って抗議しているので、買ったまま冷蔵庫に押し込んであった野菜をざくざくと刻み、夜ご飯を作り始めた。
料理する間、ひたすら無心になれる時とそうでない時があり、今日はそうでない時。
きっと空腹で、きりきり気が立っていたのだろう。腹立たしいことを思い出したら、止まらない。
私は特定の信仰を持っていないが、現在の仕事では何故か、ある宗教を信仰する人との関わりが欠かせなく、内心困っている。
皆が皆、唯一無二の神様を信じているのならば何故戦争が起きるのか、とか、結局宗教が争いの種になるのが何故なのか、とか、冗談交じりに愚痴ることもある。
そして今日、野菜を刻みながらぷんぷんと考えたのは、あなたがた結局、神様を自分の都合の良いように利用しているだけでしょう、ということ。
だから、自分の都合の悪いように神様を利用している同士がケンカするのだ。
唯一無二の力を使う権利があるのは自分だけなのだ、とばかりに。
やれやれ。神様も大変だなあ。同情いたします。
どうでも良いのだが、私を巻き込まないでほしい。
そういう人々から「誠実」という言葉が出ると、心底ぞっとする。
なんてことを考えながら夕食を作った。
挽肉と茄子と他色々野菜を炒めたの、エリンギと帆立の香味煮、きゅうりの塩昆布和え。
空腹がひといき落ち着いたところで、何年ぶりかに好きだった映画を観たら、改めてとても良かった。
Tommy: Have you accepted Jesus Christ as your personal Lord and Saviour?
Hedwig: No, but I... I love his work.
from Hedwig And the Angry Inch
先月みなとみらいで観た雲。