眠る金
沈
●2011年11月14日(月)
今日、とてもお世話になった方が、その役割を辞することになったようだ。一見堅物そうな肩書きや見た目に反して、意表をつく登場の仕方、軽妙なやり取り、破天荒さ。
背後の計算も含めて、優秀かつ親しみやすい方だった。
ただ、同じような役割にいて、同じようにチャレンジャーな他の人に比べても、その方は周りからの風当たりが一際強かったようだ。大きすぎる母体のクレームを一身に受け、次第次第に、当初の精彩が目に見えて褪せていった。
誰に守られることなく守るばかりで、時に理不尽な言動にも対応する理由が義務感だけになってしまったら、それは続かないだろうな。
今日の日が来ることはすでにずっとずっと前から予想できていたことだから、驚きはなかった。
おつかれさまでした。
こうして人柱を海に沈めて、束の間の満足を得た人は、その存在をきっと一瞬にして忘れるのだろう。