ヒルカニヤの虎



 こんなときは踊るが勝ちよ

日曜、シェーWAVEおそ松ステーションの公開録音(昼の部)のライブビューイングに行ってきました。本イベントが「いずれ放送される・Webラジオの公開録音を・全国の映画館で・ライブ中継映像で見るもの」ということがなかなか理解できなかった三十路。世の中は知らん間に進んでおるのう。

「これは言わないで」なオフ松ゾーンがあったんですが、心配せずとも今後の情報などほとんど覚えていない。覚えているのは全国八百万の○○松ガールズにとって塵芥同然の情報だけです。私が書いておかないといけない気がするので、おっさん臭いメモだけ置いておきますね。
・麻雀松で麻雀の解説を一手に引き受けてたカラ松役/中村悠一さん、実は麻雀ぜんぜん知らなかった。えええええ?「普通こんなん言わんで」満載の無理くり詰め込んだ言いにくい麻雀用語をあんなに流暢に!声優さんすごい。声の説得力。
・好きな麻雀用語は一松役/福山潤さん=チョンボ、イヤミ役/鈴村健一さん=カンチャンずっぽし。カンチャンずっぽしは確かに気持ちいいが、しかし「ずっぽし」まで麻雀用語に含めてしまっていいのだろうか。
・シェーWAVEを続けるうちにFMラジオのDJもいける気がしてきた鈴村さんの迷言「うんこちんこAMっ子」。おい。AMどころかFMとクリス・ペプラーも敵にまわした手ごたえ。
・バレンタインにチョコ貰ってないのにホワイトデーに職場でお返しを配る若い男性の話で、福山さん「おのこが?」「とんだ益荒男だね」と渋い合いの手。この人の言語感覚はすばらしいな。
・アシュラマンの家庭教師・サムソンティーチャーの話をしていたのはTシャツに顔うんぬんの流れでしたっけ?寄生したサタンクロスが腹に浮かび上がるやつな。劇場でうっかり大爆笑してしまったよ。突然の筋肉マンは卑怯きわまりない。
・福山さんは若いのに物事をよく知ってるなあと関心、同行の友達に聞いたら同世代どころか年上でただの童顔だった。失礼しました。しかしいくつもの無茶ブリにも逃げるでなく引くでなく往なすでなく、やや前のめりで正攻法にボケ返すという真摯な対応をしていて、しかもオチまできっちりもっていくので正直感動した。あれはお笑い畑の人では、お笑い畑の人こそ、なかなかやれないことだと思う。

あとちょっといい話。
3話の時点でおそ松さんがアニメ層を超えたムーブメントになると考えていた福山さん、その理由が「普段から深夜アニメを見ている層ではなくて、月曜に終電で帰ってきたサラリーマンがコンビニ弁当チンして、テレビつけたら子どものとき見た懐かしいアニメがやってて、見てたら超ナンセンスで深夜テンションでゲラゲラ笑って、そこから口コミで広がっていくと思った。そういうたくさんの人を大きく巻き込んでいく力がこのアニメにはあるから(大意)」だと。私もおそ松さんはそういうものだと思っているので、あんまり若いおたくの女の子たちに蕩尽されてしまわないといいなあと、少しだけ祈っています。彼女たちはとても強くてとても残酷だから。
たとえばそう、1989年の日本シリーズ。先に3勝した近鉄バファローズのある選手が巨人を口ほどにもないと挑発し、奮起した巨人がその後4連勝、奇跡の大逆転でリーグ優勝を飾ったのが近鉄のホームグラウンドである藤井寺球場だった――と記憶しているおっさん・おばはんのためにこそおそ松さんはある。ちなみに藤井寺球場は巨人ファンにとって「夢のような場所」でも、私のような近鉄ファンにとっては苦い思い出でしかない。それでも懐かしくて深夜に大爆笑しました。
※ここでは例として「十四松祭り」における「十四松パン」を挙げています。

2016年03月13日(日)
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