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あみの秘密日記
水城あみ

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2007年10月05日(金)
思い出の夏、夢のキズ




夕暮れに向かう柔らかなアメ色の日差しの中で、

祐太が、こんな事を言うのです。







祐太 「ところで、マコちゃん、今頃何してるかなぁ?」

あみ 「マコちゃんって何処のマコちゃん?」






祐太 「あれ?何処のマコちゃんだったけか?

    だけど、マコちゃんだったじゃん?」


























あみ 「マコちゃんって誰?知らないんだけど。」

祐太 「何だよ、今年の夏ずっと一緒に遊んだ仲間じゃんよ。

    あみって意外と冷たいな。」




























あんまりだよ。

私は、冷たくないよ。

私が、冷たくない証拠だってちゃんとあるよ。








あれはたしか今年の夏か去年の秋、

祐太がプールに入る前、ワキ毛剃るの忘れた事に気づいた時、

慌て乱れ狂って暴れるから、私が優しく祐太のワキ毛を剃ってあげたよね?











ほらごらん。

私、冷たくないじゃん。







あの時は、ホント大変だった。

だって、男のワキ毛だよ男のヒゲじゃなくて男のワキ毛。

どんだけ、臭かったか。

どんだけ、技術がいたかって話。

そこんとこ、分かってないんじゃないの?って物語。











何たって私は、男のワキ毛剃り準2級なのでプロ級なのです。











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あっ!思い出した気がする。

マコちゃんって確か、日本人離れした陽気な昆虫じぃさんの事?

それなら、薄ぼんやりと知ってる気がする。








だけど、マコちゃんじゃないよ。

絶対マコちゃんじゃないよ。

お金賭けたっていいよ。

自信満々だしね。

名前、知らないけど。