冷たい汗が流れるのを感じた。
大物デブの名前は、日野あかね 15歳。
広末涼子とゴリラを足して、ドラム缶でかけた感じ。
むしろドラム缶だけでイイ感じ。
そんな日野さんとは、クラスが違うので、
当然、教室も違うんですよ。
だから何の接点も共通点もないので、友達になったりしないのです。
てか、生きる世界が違いますから。
食べる物が違う。
飲む水が違う。
吸う空気が違う。
親が違う。
だから、あり得ません。
そんな日野さんが、廊下でひと目もはばからず 馬鹿笑いしてるじゃないですか。
手を叩きまくって、笑いじゃくってるじゃないですか。
全く止まらない模様。
一体何が面白くって、笑ってるのか解らない。
だって、他の人は笑ってないんだもん。
あら?
まさか、私を見て笑ってるの?
なになになに?
何がそんなにおかしいの?
私、どっか変なの?
ちょっと ムカついたので、セレブ的な手話でバカと言ってやった。
するとどーでしょう。
日野さんが、私の方へ走ってくるじゃないですか。
ちょっとふざけただけなのに、本気で走って来るじゃないですか。
日野 「ねぇ、名前なんて言うの?」
あみ 「水城あみだけど。」
日野 「私は、日野あかねって言うの、間違ってもあかちゃんなんて ふざけた呼び方しないでね。 ねぇ、友達になろうよ!?」
やだよ。
反抗的にやだよ。
何で私があなたと、友達にならなければいけないの?
あみ 「あれ、もうこんな時間!?早く教室に戻らなくっちゃ、じゃぁね。」
はい!?
イマ、アナタ、ナント、イッタデスカ?
私の事、あみと言ったのか?
呼び捨てか?
どー考えたって、おかしくねぇ?
私はまだ、あなたの要求を承諾してないぢゃん。
承諾してないのにも程があるぢゃん。
だってまだ、ハンコ押してないもん。
だから、この契約は成立してないよ。
あみ 「急ぐから、じゃまたね。」
日野 「私、逃がさないから。」
あみ 「どゆ事?」
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