今日は、早起き。
だって、ケーキがあるんだもん。
昨夜、明日の朝食は、ケーキって決めてたの。
だって、早く食べたかったんだもん。
そんな楽しみでたまらない私は、冷蔵庫を無我夢中で開けたのです。
開いてる。
ケーキの蓋が、開いてるじゃないですか。
中を見ると、ケーキの上に乗っかってるハズの、
苺とかみかんとかメロンとかキウイとかチョコとか無いよ。
誰かに、食べられちゃったよ。
何て事だろうよ。
いろんな想いが電気みたいに頭の先っちょからつま先の先っちょまで駆け抜けた。
驚き・絶望・後悔さまざまないろんな事。
私は、なすべもなくただボーゼンとそのケーキを見つめていた。
理子 「何見てんの?」
あみ 「ちょっと見てよ、私のケーキがこんなだよ。」
理子 「それ、私が食べたんだよ。」
あみ 「何?このこきたねぇ〜食い方は?」
理子 「ダイエット中だから、上っちょしか食べれないんだもん。」
あみ 「何ぬかしてんの?じゃ自分のだけ食べれば良かったぢゃんよ?」
理沙 「何か、止まんなくてさ。」
あみ 「責任とって?」
理沙 「もう食べちゃったから。」
あみ 「お金で返して?」
理沙 「やだね。」
あみ 「返しなさいよブス!!」
理沙 「ブスは、お前だ!!」
あみ 「大物ブスめ!!」
理沙 「お前は、ブスのうえにバカ者だ!!」
この姉は、血も涙もないよ。
私は本気で、泣き狂いたいよ。
私の姉が、矢田亜季子だったら こんな事は絶対に言わないハズ。
あみ 「えっ!?いいのお姉ちゃん?」
姉・矢田 「いいのよ、食べなさい。ねっ☆」
こんな事言っちゃうんですよ。
何て優しいの?
矢田亜季子よ。
これが、姉の真実の姿だよ。
そんな優しい姉・矢田の為なら私は、何でもする事だろう。
そりゃもう姉・矢田の為なら、命を落としたってかまわない。
そんな矢田亜季子が、ホントの姉だったらいいのになぁ〜と思っている私に
ホントの姉・理子がこんな事をぬかしやがったのです。
理子 「私の机の上に、大学の友達からもらった バームクーヘンがあるから食べてもいいよ。」
あみ 「いいよ、別に。」
理沙 「あれ、丸ごとあみにあげるから。」
あみ 「いいよ、別に。」
そんな心にも無い事を言って、理子は、家を出たのです。
まぁ理子があそこまで言うのなら、貰ってやってもいいかなと 少しは思うのです。
食べてやっても、いいかなと 少しは思うのです。
理子も悪気があって、食べてしまった訳でもないのですから。
そして、理子の机の上を見ると。。。
おや?
ホントにバームクーヘンがあるじゃないのよ。
パクッ!!!
矢田亜季子が、お姉ちゃんだったらいいのになぁ〜なんて 少し思っちゃってごめんね。
あれ、嘘だから。
今年一番の嘘だから。
やっぱ、私のお姉ちゃんは、理子ちゃんだけだよ。
そんな風に思いながら、涙のひとつもこぼしてみたのです。
すると、理子からこんなメールが来たのです。
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