過ぎた日々に残して来た悲しみの数を数えていると、
理沙から、こんなメールが来たのです。
理沙 「おいしいバイトがあるんだけど、しない?」
おいしいバイト?
ちょっと、アヤシくないですか?
理沙が持って来るバイトは、何かあるんですよ。
絶対、何かあるんですよ。
あみ 「どんなバイト?」
理沙 「おじぃちゃんと遊んで、一回一万も貰えちゃう夢のようなバイトだよ。」
ほらね。
アヤシイよね。
おじぃちゃんと普通に遊んで、一回一万円じゃなくて、
じじぃと何かして、一回一万円ってヤツじゃねぇ?
あみ 「理沙は、やるの?」
理沙 「もちろん、やるよ。」
あみ 「何して遊ぶの?」
理沙 「私とあみは、担当が違うから。」
あみ 「担当ってなに?」
理沙 「あみは、牛乳配達員だよ。」
あみ 「理沙は、なに?」
理沙 「私は、水道局員。」
あみ 「何それ?」
理沙 「いろいろと担当に、分かれているんだよ。」
あみ 「選べるの?」
理沙 「選べないよ。」
あみ 「誰が決めたの?」
理沙 「私のおねぇちゃん。」
理沙のおねぇちゃん?
全く信用できない人物ぢゃんよ。
アヤシイにも程があるよ。
あみ 「牛乳配達員って、おじぃちゃんに牛乳を飲ませてあげる係りなの?」
理沙 「まぁ〜、近いかなぁ。」
あみ 「それで、一回一万円くれるの?」
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