窓の向こうは、朝から凄くいいお天気だった。
大澤君と約束していた私は、もしかしたら何かあるかもしれないので
スペシャルエロチックなおパンツを選んでいたのです。
すると、奈々からこんなメールが来たのです。
奈々 「あみ、暇だったら今スグ、ウチに来て。」
暇じゃないよ。
暇っこないぢゃんよ。
今年一番、暇じゃないよ。
だって、これから大澤君とデートだもんよ。
今日こそ、何かあるかもだもんよ。
何たって、地球に一番脱がされやすい下着はどれか、
迷い狂っている最中だもん。
あみ 「今から大澤君とデートだけど。」
奈々 「キャンセルしてよ。」
あんで?
何えばってんの?
奈々は、私より上か?
えっ!? 上なのか?
話の内容によっちゃ、許さないよ。
大澤君とのデートを断ってまで行く大きな意味があるのだって事を
200字以内で説明しろっつーの。
あみ 「どーして?」
奈々 「今、死のうと思って一応手首を切ってみたんだけど、 まだ死んでないみたいだからさ。」
どっぱ〜ん!!
あみ 「何してくれてんの?」
奈々 「あれ?来たの?大澤君は?デート止めたの?」
あみ 「だって奈々、自殺しようとしてんでしょ?」
奈々 「うん。だけどうまくいかなくってさ。」
あみ 「何で死にたいの?」
奈々 「卒業式の翌日、大門君に振られちゃってさ。 人生について考えてたら、死にたくなった。」
あみ 「それで、私に何の用なの?」
奈々 「死ぬの手伝って?」
やだよ。
やに決まってんぢゃんよ。
私を犯罪者にするつもりなの?
絶対にお断り。
あみ 「どんなアイテムで死ぬ?」
奈々 「カミソリはダメだったよ。」
あみ 「何で?」
奈々 「ほれ!これしか切れなかったもん。」
何それ!?
何処、切ったか解んないぢゃんよ。
何たって、血がでてないぢゃん。
あみ 「もしかして、痛いのダメなんじゃないの?
奈々 「うん、一応。」
あみ 「じゃ、ガスは?」
奈々 「ガスだと、死顔が不細工じゃねぇ?」
あみ 「なに?ブスの分際でキレイに死にたいの?」
奈々 「うん、一応。」
あみ 「じゃさ、海で死んだら?」
奈々 「今から海へ行くの?だり〜よ、それにまだ水が冷たいんじゃないの?」
あみ 「冷たいから、キレイに死ねるんじゃないの?」
奈々 「よく考えたら、私泳げないしさ無理だよ。」
バカバカバカ泳げないから、死ねるんぢゃんよ。泳げたら死なねっつーの。
あみ 「ねぇ、お腹すいちゃったよ。」
奈々 「あれ?あみも?私もだよ。」
あみ 「じゃ、食べてから死ぬ?」
奈々 「うん、そーする。}
って事で、コンビニへお買い物へ行ったのです。
すると、卒業式の翌日に奈々を振った大門君がエロ雑誌を
立ち読みしてるじゃないですか。
すっげぇ〜大人のエッチな雑誌を立ち読みしてるじゃないですか。
もちろん大門君は、私たちに気付いていない様子。
目の色が違うんですよ。
人間、一生懸命になると目の色が違ってくるんですよ。
何たって、黄色ですから。
黄疸化しちゃってましたから。
面白かったので、大門君をずっと観察していると、
大門君は、やってはいけない事をしはじめたのです。
しはじめたにも程があったのです。
なんか、いじっちゃてんも〜ん。
いじくりまくっちゃってんも〜ん。
更に、観察を続けていると衝撃の事実が。。。。
大門君は、そのエロ雑誌を買わないで、隣の少年ジャンプを買ったのです
そして、足早にその場所から、立ち去りやがった。
あみ 「ねぇ、ホントにあの男に振られたの?」
奈々 「そのようで。」
あみ 「ホントに食べたら死ぬの?それとも止める?」
奈々 「止める。」
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