朝の教室で、私はどーしようもなく疲れていた。
歩くのもめんどくさいので、窓の外をボンヤリと見ていると、
私の横で、日頃目立たない男子グループがこんな会話をしていたのです。
A君 「早く言った方がいいよ。」
B君 「う〜ん。言いたいけど、やっぱりやだよ俺。」
C君 「何でだよ?言えよ。」
A君 「今、言わなかったら絶対に後悔するよ。」
C君 「そーだよ、後悔するよ。」
B君 「そーだけど。。。」 ショボ。
なになになに?
これは、愛の告白大作戦ってヤツですか?
そりゃ今、言わなかったらダメですよ。
何たって、もう少しで卒業じゃないですか。
もう私たちには、時間が無いじゃないですか。
今、言わなければきっと後悔するハズ。
一度きりの人生じゃないですか。
後悔だけは、しちゃいけませんよ。
B君を見ると、明らかに視線は箱崎さんなのですよ。
箱崎さんしか見ていないもの。
絶対にターゲットは、箱崎さん。
箱崎さんも、明らかに自分だと解っている様子。
ちょっと、上目づかいでB君を見つめちゃってますから。
ガタガタ震える足を、無理やり動かしてB君は箱崎さんに、
熱い想いを、ぶつけたのです。
B君 「おい箱崎!昨日の鼻血は箱崎のケツを見たからじゃないからな。」
箱崎 「何よいきなりエッチ! ばぁか!!!」
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