First Day New index HOME


あみの秘密日記
水城あみ

HOME

My追加



2006年02月22日(水)
乙女の決心。




頭の上のお日様が、眩しいような 眩しくないような 今日この頃。

女子たちの楽し気な笑い声が、何だか遠くに聞こえる。

私の隣で美華子がポツンとつぶやいた。





美華子 「痛いのは、初めの一回だけだから。」

あみ  「どんな風に痛いの?」

美華子 「アソコをピストルで撃たれた感じかな。」








マジ!?








そりゃもう、超・痛いじゃないですか。

てか、死ぬじゃないですか。

確実に、やだー!!!!






たね子 「私は、とてつもなく大きい爆弾を無理やり入れられた感じだったよ。
      それで、入った途端爆発しちゃったって感じ。
      その時、膜が破れた音聞こえたもん。ぐちょって。」










ぐちょ!?








そりは、マジですか?

膜がぐちょって、音を立てて破れちゃったの?

物凄く怖いんですけど。





あみ 「そりゃもう大騒ぎぢゃんよ。」

美華子 「たね子は、破れた音が聞こえたなんてさすがだよ。
      私なんて、痛いって叫んじゃったから聞こえなかったもん。」






あみ 「やっぱ、痛いんだね。」

美華子 「だけど、最初だけだから。」

たね子 「そうそう最初だけだから、後はもうやりまくりだから。」








あみ 「だけど、豆子なんて痛くっておしっこしちゃったって言うからさ。」

美華子 「おしっこしちゃう子なんて、豆子だけだよ。」

たね子 「そうそう、普通しないよ。」






あみ 「痛くって、オナラしちゃったらどーしよう。」

美華子 「痛くてオナラする人なんていないって。」

たね子 「そうそう、いないよ。」







ホント、心配。

不安でしょうがないよ。

だけど私ももうすぐで、中学を卒業しなければいけないんです。

何たって、中学生の時に経験したいじゃないですか。

絶対、中学生の時に経験しないと 胸が大きくならないもん。

テレビで有名な大学の先生が 言ってた気がしたもん。








だから私には、もう時間がないのです。

急がないと 大変な事になる気がしてならない。

『痛いからやだ。』、などと言って逃げてばかりいたら、腐ってしまうんです。





この時私は、重大な決心をしたのです。


自分で言うのもなんだけど、今日の私は、ちょっとカッコイイ。






あみ 「大澤君、今日大澤君の家 行ってもイイ?」

大澤 「いいよ。」







どーですか、この台詞。

女の子がこう言ったら、今日はOKって事ですよ。

大澤君だって、きっと解ったハズ。

今日の私って、ホント積極的で素敵。テヘッ。




きっと今日という日を私は、絶対に忘れない。

忘れられない日にするのだもん。

家に帰った私は、シャワーを浴び、

大胆なランジェリーに着替えて大澤君の家へ

マイ・チャリに乗って急いだのだ。






いつもより速くペダルを漕ぎましたから。

何たって、ずっと立ち漕ぎしちゃいましたから。

おかげで、汗だく。

もしかしたら、臭いかも。










あみ 「大澤君、まさか家に誰かいるって事ないよね?」 ハアハア。

大澤 「いるよ、二階堂と松田が来てるけど。」









あんで?









今日、やるって合図したぢゃん。

たった、1時間前に合図のような信号を送ったばっかぢゃん。

それに今日は、後期の受験日ぢゃんよ。

自分たちは、先に合格したからって

なにやってんだよ。







あみ 「何で?私の乙女の一大決心を見逃したの?」

大澤 「何?乙女の一大決心って?」

     






↑クリックするとコメントが変わる投票ボタンです。


あみ 「うん。やっとこさっとかしたのに。」 ショボ。

大澤 「大丈夫だって、二階堂と松田には帰ってもらうから。」






あみ 「ホントね?ホントね?」

松田 「おい!何やってんだよ、何か食うもん持ってこいよ。」

二階堂 「ねぇ、このゲームソフト何処にあんの?」








大澤 「お前ら、帰れよ。」

松田 「これ、美味いな何これ?」 ムシャムシャ。









大澤 「二階堂、帰れよ。」

二階堂 「あっ!あったあった!これやりたかったんだよ。うっひょ〜!!!」







大澤 「あいつらの事はほっといて、あっちの部屋でやる?」

あみ 「やだ。」






今日という日を私は、忘れない。

絶対に。  ムッカムカ。