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■ 今更遙か3+今更蟹工船
藤原です、こんばんわ。 遙か3が届くのが楽しみすぎて夜大興奮、久しぶりの感覚だ…!
昨日も「今プレイしたら誰に落ちるのか」考えてて、そこで「景時と譲と敦盛はない」って結論書いたんだよね。
私、九郎さんの存在すっ飛ばしてたわ。
いやーうっかりうっかり。 それにしてもある意味逸材。 あれだけパッケージにでかいスペースに描かれ、その他の全員集合絵でもだいたい中心に位置し、あまつさえ源義経である。 偏差値4くらいの人間でもその名くらいは聞いたことあろう、日本史上のメジャーキャラ。
だのに存在を忘れられるとは、これは私の記憶力の問題じゃない。 九郎さんの才能だ。 私の失った心のかけらの名前は「九郎さん」だったらしいな。(見つからなくても困らないが)
まあ、好きか嫌いかでいうと本当にブレることなくド真ん中から針が動かない鉄壁の中盤キャラなのですが、ストーリーは好きだったと思う。 今回私の針は動くのか、楽しみです。
九郎さんの、”俺は絶対に空気は読まない”という断固たる決意すら感じる天然っぷりに笑えるかイラっとするか、そのときの体調にもよるだろうなー。
さてさて。
突然ですが蟹工船を読みました。 存在は知ってたしだいぶ前によく話題になったけど、読んだのは最近になってからであります。 なんというか…。
多喜二ただもんじゃない、としか。
今絶好にハッピー!さいっこー! 世界が輝いてるぜ☆ …みたいな人は読まない方がよいだろうと思った。
逆に、世界はなんてモノクロで色あせているんだ、自分はなんて不幸なんだ、と思ってる人は読めばいいんじゃないかな!
読めばいかに自分がぬるい水に浸り、やわらかな大地に足をつけ、まわりにおんぶにだっこで、ぬくぬくポヤポヤゆとり教育のもとで育ったかよくわかると思う。
キーワードは「最下層」「生き地獄」「救いゼロ」。
このあたりを見て、よっしゃそれこそ我がテリトリー!と天に向かって拳を突き上げた人は今すぐ読めばいいと思うよ。
なんか著作権の権限?が切れてるとかでネットでばんばん読めるから。
そして多喜二のすごさを思い知ればいい。 伊達に拷問で死んじゃいない。 拷問で死すくらいの人じゃないとペンが進まないだろうな。
ちょっと文才があるくらいの正常な人だったら、途中まで書いた段階で自殺したくなるんじゃないだろうか。 もっと普通の人ならプロット段階で発狂かな。 そこを乗り越えても、ラストであそこまで救いゼロにはできないだろう。
普通、あそこで読者に「パンドラの箱の底には希望が残っていたんだよ」と思わせる終わらせ方したくなる。
それか投げる。
「もうこれ夢オチでいんじゃね?」 「もう船ごと爆破、全員死亡、はい終わり!」みたいな。
監督に逆らったら銃殺、とか冗談でも「マジウケル」と言って笑えない。 弾を装填したピストルを持って仕事場ウロウロして、時々空に向かって撃っていたらしい。
そんな上官に監視されながらあたたかく見守られながらの、あの仕事。
バットマンやスパイダーマンはこいつらを救ってやれよ、と思った。 特にバットマン。 金持ちなんだろう? 正義の味方を道楽でやってるバットマンや、母親に11億もらっておいて「知らん」と言えるハトヤマさんのような人にはこれはファンタジーの世界に近いだろうな。
石川啄木が「働けど働けどなお我が暮らし 楽にならざりじっと手を見る」とか言ってましたが、彼は当時の若者としてはそこそこいい給料もらってて、貧乏だったのは娼館通いが原因であった、と言われると、右の頬を殴って左の頬に肘鉄、アゴに膝蹴り、回し蹴りで肋骨の2、3本は覚悟してもらって、シメに脳天にかかと落としのひとつもキメて、「蟹工船を読め」といいたくなります。
蟹工船の連中と比べると全てが生ぬるい。
じっと手を見るヒマすらない、暮らしと呼べるものじゃない、仕事と呼べる環境じゃない。 憲法第25条の存在、もはや失笑。
いやー、ほんと最後すごい。
あの悪環境の中、とうとう立ちあがってストライキだ、銃持った監督なんざやっちまえ!みんな力を合わせて一矢報いるぜ!という雰囲気になり、ああよかった、せめてラストくらいは少しはね!
…と、希望の光を見出したらまさかの展開。 ここらへんが多喜二クオリティ、やるなこいつと思わせる。 さらに大きい権力登場、悪者は当然上官をフルボッコにしようとした労働者たる俺ら。
上官してやったり!な表情。
〜希望の光終了のお知らせ〜 本日のストライキまことにありがとうございます。 しかしながら失敗のため、まもなく終了のお時間です。 またのお越しをお待ちしております。(※BGM:蛍の光)
人生フルボッコ。おいしくないにも程がある。 ちょっと希望があった後だけに凹み倍増。
しばらく蟹は食わないことにした。
しかし最も恐ろしいのは、現代の日本でこの話を読んでシンパシーを感じられる人も、少なからずいるだろうという事実だ。
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遥か3開封! いちおう攻略本も買ったのだが、何この細かさ…逆に見づらい。 複雑すぎる。 まあ当時はメモ欄だけで攻略できたし、今回もそうしよっと。
電源入れてちょっとだけプレイしました。
ああ、懐かしい…!!!! 超感動だよ!!!
そうそう、雨の日の教室移動?の時将臣と歩いてたら白龍に出会うんだよね…!
そして濁流の中将臣に手を伸ばすんだけど届かなくて、異世界へGO。 この時点で悪役は、確実に白龍です。(真顔)
もうウロ覚えだけどエンディングまで知ってる身としては、この将臣の手が届かなかったという始まりが、将臣エンドの伏線になってるんだよな。 ああ、もう感動してるよ私…!
異世界で朔ちゃんに会って、いきなり怨霊に「ギ…ギギギ…」と襲われ、戦闘。 ああ、懐かしい!(怨霊にすら抱きつきたい衝動に!) っていうか弱い状態から始めるのって大変…。 神子が最強になってる状態の記憶しかないからもどかしい。
すごい懐かしかった。 5年ぶり、っていうか6年近くぶりになる遥かなる時空の中で3。
この始まりの部分を友人の家で見て、「買う!!!」って決心したんだよ。
そっからのドはまり具合と言ったらもう知っての通りで、サイトは始めるわ、名前彫れるペンダントに「BENKEI」と入れるわ、ネオロマンスジュエリーで2、3万出してヒノエのネックレス買うわ、イベントはチケットが取れればホテルに1泊して土日の昼夜フルで参戦、歌が出ちゃーCDを買い、ドラマCDが出ちゃーCDを買い、ボイスカードやら、何やらかんやら、もうコーエーの奴隷のようだった。
でも遥か3にはそれだけの魅力がある、と今でも思う。
しばらく、遥か3プレイ日記になると思います。 めざせ知盛!(※八葉全員クリア+白龍+朔+銀+大団円をクリアしてないと落とせない、それこそ遥かなる時空にいる攻略キャラ)
っていうかセーブ箇所30箇所って…。 もっと増やせよなぁ! ヒノエと弁慶と知盛で10箇所ずつ使ったらもうないじゃん!!
2010年11月15日(月)
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