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日々闇雲日記。

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2005年07月10日(日)
それはちょっといやだ


 はい。
 隆慶一郎御大の『吉原御免状』が、劇団☆新感線により舞台化との事で、かんなりブルー入ってる管理人です。
 管理人、氏の作品の中でも一番衝撃を受けかつ感動したのがこれで(『捨て童子松平忠輝』とか『風の呪殺陣』もいいけどな)、何度も読み返すほど好きな作品のうちベスト3には入るのであるが、主役の誠さんが堤真一っていうのはなかなかいいとして、

 ハァ?脚色はやっぱ、あのステロタイプで脳天気な話しか毎度毎度繰り出してこない座付き作家なんですか(冷笑)?

 みたいな。
 なんか、ファンの方にはほんと悪いけど、「随分身の程知らずの課題に挑んだんだな」みたいな、すっげー意地悪な毒吐いてみたくもなるんだが。
 ちなみに管理人、いのうえ歌舞伎は結構観る方で、ここの座付き作家の戯曲集もほとんど読んでるし、去年の『髑髏城の7人〜アカドクロ〜』に到っては不覚にも感動したりもしとるんだが。

 でも、それとこれとは別なんだよな。

 ・・・・・・・・・いや、インタビュー見た限りでは、向こうも隆慶一郎ファンが怒り狂うことは計算済らしく、『吉原御免状』自体が格調高くかつ簡潔な文章と、綿密かつ膨大な考証で読者を引き込んでいくので、まったく別の舞台という媒体でどう予想を裏切って日本史の闇を見せてくれるのか興味はあるし、またやるからには中途半端に原作の真似をされてその価値を落としてくれるよりかは、あくまでも新感線テイストで新境地を開いていただきたいところではある。
 っていうか、古田新太演じる金髪の柳生義仙は、たぶん確定事項だし。
 柳生宗冬が「いいんじゃな〜い」とか言うのもたぶん確定事項だし。
 絶対原作の格調高いエロ(吉原の話なので)なんてどこへやらの、ガンガンバキバキだけの剣戟活劇になると思うし。
 しょーがねーと思いつつもイヤなら観なければいい話なんだが、チケは怖い物見たさで取れれば取る気でいるし。

 要するに、口うるさいお客さんなんです。すいませんね。