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日々闇雲日記。

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2005年03月26日(土)
てゆーか


 はい。観てきたよ。三月花形大歌舞伎、『自雷也』。
 スペクタクルという言葉を聞くと無条件に血が騒ぐ管理人、和製アクション映画を観ているよーで、わりかし面白かったですよ。

 遅れて一幕1時間分すっとばしたけどな。

 いや、着いた時点で間に合っとらんかったのともう行くの面倒臭かったのと、腹が減ってたので、大半残ってたけど一幕は捨てて近くの『神戸屋ダイニング』で昼飯兼晩飯をのろのろと食ってました。

 南大阪在住の私に京都四条は遠いんじゃコラ――――!!

 ・・・・・・・・・早く家を出ろって話だね。そうだね。いいんだよ、筋書きは番付でわかったから。
 わしの住むエリアからじゃ南座に歌舞伎観に行くとなると往復4時間、観劇と食事の時間を合わせると、まさに一日がかりなんじゃよおおおぉぉぉぉぉ!!
 ・・・・・・・・・でも南座って決まっていい演目するから、懲りずに何度も行くんだが。

 そんなわけで二幕以降の感想。
 義賊の場などで「メールアドレス」とか「母上超イケてる」とほざくコギャルのお辰とか現代的視点をふんだんに取り入れている部分と、元からある歌舞伎の部分(他の場面ね)がすっげぇギャップ。
 が、三幕目最後の殺陣はミュージカル風で、しかもスピード感があってなかなか良かった。
 尾上松緑の大蛇丸も、艶な悪役ぶりがなかなかよかったな。
 しかし、その最後の殺陣の間、大学生と思しきアベックが、ず――――っとぺちゃくちゃ喋くってて、ものすごく気が散ったんですが。
 彼女は歌舞伎をあんまり観たことがないようで、筋書きが全然わからんらしく、彼が得意げにあれはあーでこれはこーなるからこーなんだよー、と囁きながら説明してあげるのはいいんだが、

 頼むから俺のま横で囁き合うな。ちゅーか、オチまで言うな。

 しかも彼氏、歌舞伎観ながら「これ、ミュージカルなら最初から最後まで30分で終わる内容だよね〜」とかゆうな。 それ言ったら身も蓋もないですから。
 しかし歌舞伎の内容自体は私はなかなかだと思ったので、やっぱ最初から観とけばよかったと後悔。
 あと謎だったのは、京都が観光シーズンだったせいか、題材が題材だったのか、それとも別に理由があったのか、外国の方の観客率がいつになく高かった事。
 それはもう、吉永小百合の映画を見に来るオヤジやおばはん並に。
 自雷也って、世界でも人気あんのか?

 あと、最近なんか仕事がうまくいっとらんので、フラフラと立ち寄った、街頭で京女どもが行列をなしていた占いの婆さんに手相を観て貰ったところ、「結婚したら運気が安定する」「結婚しなきゃいけません」とか、予想の範囲外のことを言われる。
 私、占いを信じているわけでも、頻繁に行くわけでもないんだが、しかしここ一年ほど、細木○子の本(母親が買ってきた)から始まり、観て貰えば、

「お前いま運気が悪いから、しばらく大人しくしとけ」

 ・・・・・・・・・と必ず言われるのは、細○数子はともかく、よっぽどそーゆー人から見て「人生行き詰まってます」オーラが漂ってんだろーかとも思う。
 まぁ、悩んでなければ、「占って貰おうかしら」なんて気弱な気にもならんわね。
 そこで本当にそういう占いの結果なのか、客の人間を観察しての結果なのか、試しに一度、

「人生ってすばらしい!みんな大好き!毎日が充実してます!エヘッ!」

 って感じのポーズを作って占い師の前に坐ってみたら、またそいつは違う返答を返してくるのではないかとか思ったりもー、する。
 あ、でも、「これから運気が良くなる」「弱い弱いと言いながら長生きする」とは言われたな。
 前者はともかく弱い弱いと言いながら長生きする、それはつまり、

 棺桶に片足突っ込んだままいつまでも往生できない老婆になるって事だろうか。

 ・・・・・・・・・いやだ、そんな往生際の悪い長生き。