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■ 【彼の闇2】生きたまま死んでろ・・
3年間彼と繋がっている間に、 彼と奥さんの異様な関係には、驚いたり怒ったり。
頭に来た奥さんは、翌日の仕事の彼にも関わらず明け方までくどくど叱り続けたり。
仕事から帰ってきてから、洗濯を畳み、茶碗を洗わせ、掃除をさせ。 彼女が仕事をしているなら、それも仕方ないじゃない、と思うけど。 彼女は専業主婦で、子供ももう幼稚園に行くほどなのだから、そんな忙しくもないはず。
子供を車に乗せたまま、一瞬車から離れた事を子供から聞いた奥さんは、 子供の目の前で彼をひっぱたきつづけたり。
聞いてるだけで異様だと思った。
だけど、表面はいい夫婦を演じる。 幼稚園の行事のすべては必ず仕事を休ませて参加していた。
彼は、自分によく似た子供をとても愛していた。 子供の話をする時の彼を私はとても好きだった。 彼の影響で音楽好きな子だとか、奥さんが怒り出したら2人で目配せしてたり。 家の中での唯一の味方だったちいちゃな彼の分身。
彼にとって、食べる事と寝る事と音楽。 これが生きていくために必要な事。
奥さんにとって、彼が生き生きと楽しめる物があるのが不愉快で仕方なかったのかもしれないし。 私の存在を隠していても、わかっていたのかもしれない。
かなりの量のレコードを売って来いと売られた事があった。 「生きたまま死んでろ、って言われてる気分だよ」 「休みが苦痛・・。」
その頃の彼にとって、「ただいま」は私との時間だったんだと思う。
一度、夜中に電話をしていたら、突然私の夫が帰宅してきた事がある。 「ごめん、帰ってきたから、切るね」と電話のボタンを押しながら
「おかえりー」と声を夫にかけた。
その「おかえりー」は彼に聞こえていた。 「あんなに悲しいお帰りを聞いたのは生まれて初めてだったよ」
彼は孤独だった。
あの頃も・・・・。 今はもっと・・・・・・・・・・・・。
ここからは、現在の話。
昨日の夜、何度も携帯にメールしようか、と思ったんだけど 出来なかった。
電話もメールも迷惑じゃない。 だけど、返事を書くかはわからない。 返事がないからと言って、嫌われてるとか思われるのはイヤだ。 だけど、メールしたら迷惑かなと、遠慮されたり気遣われるのも、もっとイヤ。
彼に、どう接していいのか、わからない。 だけど、彼が正式に離婚の届けを出した頃から 私は「連絡しなくちゃ!」って思っていたらしいことがわかった。
それは無意識に彼が出しているSOSを私が感じ取ってからなのだとしたら。 今私に出来る事は、ちょっとはあるのかもしれない。
でも、踏み込んでも彼が苦しむなら、何もせず去るべきかもしれない。
どんなポジションでいたらいいんだろう。 そして、 これから先、彼には新しく恋人ができる可能性だってある。 彼だって充分満たされて愛されて幸せになる権利がある。
それを、ここで見守る覚悟が私にあるか? 祝福して、幸せを祈り続ける存在になれるか?
中途半端な私の想い。 これで愛してるなんて、口が裂けても言えない。
2005年02月23日(水)
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