永遠の1/2
まりあ



 【彼の闇 1】一歩づつ・・・

日にちを重ねて、メールが行き来し、
メッセンジャーで話し、そして、携帯で会話をするようになる頃。
どんどん、お互いの事を話すようになっていきました。

彼は、重大な事を告げるように
「結婚していて、子供がいる。」と言いました。
「そうじゃないかな、ってわかってたよ?(笑)」と笑って受け止めると
最初に言えばよかったのに、言わなかったから、言いづらくなってしまった。
と、必死に言っていました。

私たち夫婦とよく似ていて。
彼ら夫婦も、長い長い時間を費やしてから結婚した事。
そして、子供たちも年齢が近い事を知りました。
彼の子供の名前も。


ただ、私たち夫婦と大きく違うところは。
彼の家庭はうまく行っていない事。
彼の奥さんが、彼の事を深く恨んでいる事でした・・・。

何が起こってそんな風になったのかは、その頃は何も語ろうとしませんでした。

だけど、結婚当初から、SEXする事も
「子供を作るための行為」であって。
「今日排卵日だからね」といってやらされる事のようで、自分がロボットかなにかのような気持ちになる事。
その前に、子供をオレは欲しいと思っているのか?が疑問だった。
今は子供がいて嬉しいけれど、なんだか、逆らえない力に押し流されてここまで来たような気がする。と話していました。


もしも、今、核戦争が起きて爆弾が飛んできたら、
爆弾の落ちてくるほうに向かって走っていくよ。
生き残るなんて、たまったもんじゃない!

という彼に、
「悲しくなるからそんな事いわないで?
子供さん、守ってあげないといけないでしょう?」
と言ったらば


「子供は奥さんが守るでしょ。僕は必要じゃない。」

私はあなたを必要だ、と言いたかったけれど。
それも無責任な発言な気がして、何も言えなかった。

だけど、おなじ家に住む家族でそんなバラバラを感じてる彼を・・・。
なんとかしてあげたい、幸せを感じて欲しい、と、切に願うだけでした。





↑エンピツ投票ボタン
My追加


2005年02月20日(日)
初日 最新 目次 MAIL


My追加
エンピツ