雑記目録
高良真常



 とり残されて (本)

とり残されて
    宮部みゆき
   文春文庫



とり残されて / おたすけぶち /
私の死んだ後に / 居合わせた男
囁く / いつも二人で / たった一人


婚約者を事故で失ってから、“私”の生活には覇気がない。
知人からの紹介で学校の保健教諭を務めるが、生活には空白感が残る……。
そんな毎日の中で、“私”はある違和感に気付いた。
それは、見えもしない子供の声が聞こえるということ……。
不思議な声の正体も解らないまま、私は突然に起こった殺人事件に巻き込まれていき――…


宮部みゆきさんの、他の作品とは一味違った短編集。
これに収録されている短編は、やり場のない切なさや苦しさ、恐ろしさに溢れている。
ホラー色も強いのだけど、それ以上に物悲しさが残る、そんな話。










2004年09月18日(土)
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