無責任賛歌
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| 2001年09月20日(木) |
ま、映画さえ見られりゃいいんだけどね/『夜刀の神つかい』4巻(奥瀬サキ・志水アキ) |
福岡・博多の観光地の、昨年一年間の入場者データが公開された。 1位がホークスタウンで、年間およそ180万人。昨年まで4年連続1位だったキャナルシティの120万人を大幅に抜いた。ホークスの優勝効果が貢献しているのだなあ。でも、今年優勝出来なかったら、来年はまた落ちこんじゃうんじゃないか。 ぐんと下がって70万人利用の第3位が、ただいま経営不振でジリ貧の博多リバレイン。 しかし、閑古鳥が鳴いてても第3位。というか、70万人も入っててペイしてないってことのほうがスゴイよ。『クレオパトラ』を製作した20世紀FOXかってなもんで、ハナから博多の人間は誰もあんなもんが成功するなんて思っちゃいなかったのである。 不況の中、高級品で顧客増加を、って発想、どう考えても逆効果だ。庶民の街が庶民を無視してどうするのか。 結局、川端の商店街の連中の天神・福岡地区への対抗意識だけで作られたようなものだからねえ。「何もせんよりはした方がマシ」「やってみないことには分らん」って発想だけでものごとが全て片付くように錯覚するのは博多人の悪いクセだ。っつーか、戦前の精神主義から一歩も出てないって。 私だって、博多人のハシクレとして、リバレイン、利用してやりたいとは思うのだが、買いたいものが何もないのだもの。へっ、ブランドものなんてオタクにゃ似あわねえんだい。 経営母体である第3セクターのSBC(スーパーブランドシティー)、福岡市が援助を決定したようだけれど、こちらが買い物しなくても税金って形で持ってくってか。じゃあ、なおのこと出かけてやる義理はないじゃないか。 1位のホークスタウンだって、ダイエーの営業不振は未だに続いているし、2位のキャナルシティもメガバンドールが閉鎖したばかりだ。客は結構カネを落としてるのに、なぜそんなに経営が苦しい。どこかに放埓な部分があるんじゃないのか。 時代を経て、街が様変わりしていくのはある意味しかたのないことだ。上位3ヶ所に4位のベイサイドプレイスだって、全部この10年ほどの間に生まれたものばかりである。天神も、博多も、私の子供時代から残っている風景そのままなんてところは殆どない。馴染みの商店街や行き付けの店も、寡頭競争の中でいつの間にか消えていく。それを惜しむ気はないが、だったらその競争に買った連中が、勝った途端に企業努力を放棄してるように見えるのは、ちょっと腹立たしいのである。 ……中洲の映画館、軒並み潰れてるんだぞ。これでキャナルのAMCやホークスタウンのユナイテッドシネマが潰れたらどこで映画を見たらいいのだ。って、やっぱり心配してるのは映画館のことだけかい(^_^;)。
仕事から帰ると、しげがいない。 またどこかにフラフラと遊びに出かけたのかなあと思っていたら、しげから電話。 「今からマックに来ん?」 「なんでいきなり」 「BOOKOFFに行った帰りに食べたくなって」 もちろんこのマックはマッキントッシュのことではない(今更なギャグですみません)。 でもしげはマクドナルドが余り好きじゃなかったはずだよなあ。どういう風の吹き流しだ(by.那須雪絵)。 「オゴリなら行ってもいいよ」 「いいよ」 ど、ど、どうしたのだ。あのケチで吝嗇で(このギャグ前にもやったな)出すものはウ○コだってイヤだというしげが、気でも狂ったか。 これは、ぜひ「真相」を確かめねばなるまい。 とか言うほど大げさな理由でもないが、誘われて断る理由もないし、出かけることにする。ちょうどスパゲティを作ろうかと思ってたところだったんだけど、まあ、非常食をあえて減らすこともない(給料前でマジで金がないのだ)。晩飯にハンバーガーというのも味気ないけど。 自転車で近所のマックまで行くと、しげがいかにも「遅いよう」という感じの顔で待っている。ったって、10分しか経ってないのに。 ホントに、何をそんなに腹減らしてるんだと思って、ふとウィンドウを見上げると、そこに期間限定の「月見バーガー」のポスターが。 ……なあんだ、しげ、これが食べたかっただけか。 そう言えば、季節が巡るたびに「月見バーガーが始まったよ!(=^o^=) 」「月見バーガーが終わるよう(ToT )( T-T) 」と騒いでたよなあ。
世の中に 月見ばあがの なかりせば しげのデバラは のどけからまし
相変わらず世間は「テロ事件」報道で喧しいが、「“裏”モノ会議室」を覗いてみても、良識的な意見が殆ど見られないのは実に冷静でよいことだ。 「戦争なんて個人の力でとめられるものじゃないんだから」って死んだお袋がしょっちゅう言ってたのが思い出されるなあ。 こういう時にたかが庶民の分際で「今こそ平和を祈念する一人一人の力を結集して」なんてアジりまくる人間くらい信用ならないものはない。 「犠牲になった人の気持ちが分らないのか」とか言って粋がってるヤツだって、何かが出来るわけではないのだ。 「本当に戦争になったらどうする」なんて詰め寄られたら、「オマエと同じ行動をとるよ」と言ってやればいい。そのときそいつが慌てふためいたりしようものなら、そいつがイザって時にどんな行動をとるヤツか、底が見えようってもんだ。 こういう時に「何とか」してもらうために政治家に一票入れてきたんじゃないのか。庶民が出来ることなんて何もない。 ……いやね、またぞろ「戦争になったらどうすればいい?」って私に聞いてきたバカちんがいたんでね、「じゃあ、戦争を怖がってどこかに逃げるか? で、どこに逃げる? で、何も起こらなかったとして、ノウノウとここに帰って来れるか?」と言ってやったのだ。……実はこれ、『ちびまる子ちゃん』の『ノストラダムスの大予言の巻』で、マルちゃんがお姉ちゃんから言われてたセリフの丸写しなんだが(^o^)。 納得するねえ、みんな。だから今、政治家以外で騒いでるやつはただのバカということになるのだ。 ……お袋とさくらももこに感謝(⌒▽⌒)。
まあ、テレビを見てて楽しいのは、やたらとアチラのなんとか専門家ってのが出て来て、ベテランの声優さんの声が聞けることかな。 青野武、小林恭治、屋良有作なんて人たちが次から次へと出て来るんだもの。でも、昔だったら必ず出てきたであろう納谷悟朗さんの声を全然聞かなくなってるのが寂しい。 もう随分体を悪くされているというウワサだし、無理はされないでいてほしいんだけれども。
しげ、今日がホームページのリレー小説の連載のシメキリだと言うのに、一行もネタが浮かばないらしい。 「ああ、地球が終わらないかなあ」なんて呟いている。 しげは意外に「言霊」ってやつを気にするタイプなので、この手のことは冗談でも言わない方なのだが、よっぽど今回は困り果てているようなのである。 ミステリの犯人なんか、直感でよく当ててるくせに、書く方になるとなぜか論理的に物語を組み立てられないのだな。 足し算は出来るが引き算は出来ないってやつか(^o^)。 譬えがちょっと違うようだが、事実、しげは引き算がむちゃくちゃヘタなのである。で、掛け算と割り算は全然ダメなのである。九九も全部言えるかどうか怪しいもんだ。
マンガ、奥瀬サキ作・志水アキ画『夜刀の神つかい』4巻(ソニー・マガジンズ・546円)。 何となく『火焔魔人』にリンクして行くんじゃないかと言う予感で読み始めたんだけれど、同じ吸血鬼、同じ不死者の物語であっても、物語の肌合いというか、毛色はだいぶ違ってきた。 殆ど自分で絵を書かなくなって、原作だけを担当するようになった奥瀬さんだけれど、そのおかげで、「ストーリーテラー」として奥瀬さんが評価されるようになってくれればいいんじゃないかと思っている。 ……いやね、『低俗霊狩り』の解説で誰ぞが書いてたけれど、奥瀬さんが注目されていたのはいつもその「絵」ばかりだったのね。でも、昔は全く逆だったのよ。デビュー当時は天野喜孝の影響がモロに顕著でね、っつーか、『低俗霊』のころははっきり言ってマネにすらなってなくてドヘタクソだったのだ。作者自身、後書きでファンにボロクソ言われたようなこと書いてたし。 多分、奥瀬さんは「がんばった」のだ。必死になって、自分の絵柄を模索して、天野さんの影響を脱したのだ。けど皮肉なことに、今度は奥瀬さん、「絵」についてしか語られなくなってきた。 ……不幸だよなあ。 2ちゃんねるの掲示板でも「自分で絵を描け」とか最近はよく書かれてたし、私の周囲の奥瀬ファンも似たようなことを言う。でも、デビュー当時から付き合ってきたファンなら、奥瀬さんの真骨頂は「絵」にはないということに気づいていてもよいはずなではないのか。 『コックリさんが通る』でファンになったような連中は、うまくなりすぎた絵にかえって幻惑されているのだ。 いや、ストーリーだって、永井豪やら夢枕獏やらに影響受けてるのは事実だ。 吸血鬼と化したヒカゲの姿に、『デビルマン』の飛鳥了の姿を重ね合わせるのは容易だろう。ヒカゲは夕介を自分の仲間にはしたいが、かと言ってそうしたところで彼が自分になびくわけではないということも知っている。不動明の心に牧村美樹が住み続けていたように、夕介の心には菊璃がいる。 そしてヒカゲは飛鳥了と全く同じセリフを夕介にぶつけるのだ。 「お前に何ができる!! お前一人で何が出来るって言うんだ! 何も出来なかったじゃないか! みんな死んだじゃないか!」 そうだ。 菊璃を守ろうとした人々はどんどん死んでいっているのだ。それも『デビルマン』と至極似通っている。 では、夕介は矢折れ力尽き果て倒れる結果になるのか。 菊璃を守れぬまま終わるのか。 しかし、私には、これは奥瀬さんが『デビルマン』を自分なりに越えようとする物語を作ろうとしているように思えてならない。奥瀬さんは一貫して、異形のもの、人間に受け入れられないもの、彼らのいるべき場所を探し求めるようなマンガを描いてきた人だ。それは相手が「低俗霊」であっても同様で、私は、巨乳マニアの低俗霊が、魔魅の貧乳に包まれて、「誰よりも小さなムネだったけれど、魔魅さんのムネが一番暖かかった」と言って昇天するというギャグが大好きだ(笑)。 奥瀬さんは、夕介にも、ヒカゲにも、菊璃にも、生きるべき「時間」と「居場所」を与えるような物語を作ろうとしているのではないだろうか。 普通のストーリー展開なら、ヒカゲは3巻あたりで自分自身の邪な恋自体に押しつぶされて滅びていてもおかしくはない。凡百の作家ならそうする(ジャンプ系はたいていそう)。 しかし、この『夜刀の神つかい』のサブタイトルは『ヒカゲの時代』。そしてヒカゲは変わり果てた姿にこそなれ、死なずに「生き」のびたのだ。そこにあり続けることの苦しみ、哀しみ、やるせなさ、それを描いてなお、存在することの意味を奥瀬さんは問おうとしているのではないか。そう思う。 異形となったものにすら生きるべき「時代」があるとすればそれはどういう時代なのか、奥瀬さんが出す答えが待ち遠しいのである。
2000年09月20日(水) 頭痛と頭痛と頭痛と……/ムック『山下清のすべて』
| 2001年09月19日(水) |
ヤンキーたちの好きな戦争/『日露戦争物語』1巻(江川達也)/『探偵学園Q』1巻(さとうふみや) |
今朝のスポーツ新聞各紙、米国防総省が対テロの報復として大統領に核兵器の使用を進言したと報道。 見出しはどでかく「核戦争か?」と煽っているが、アナタ、せっかく盛りあがってる大統領人気、それを一気に打ち消してしまうようなアホなまね、ブッシュがするわけないやん。 まあこの報道がガセって可能性もあるのだけれど、一般誌は見事なくらい全くこの件に触れていない。 人心に騒乱を起こしたくないという判断なのか、単にウラが取れなかっただけなのか、それも判断はつかないが、本気で「核戦争」の勃発を危惧する必要はないだろう。 ……余裕があるから記事にもできるんだよな、スポーツ誌は。テロ発生以来、一週間が過ぎたが、マスコミも一般人もみんなこの状況を「楽しんでる」ねえ。全くどうしてこんなにみんな「戦争」が好きなのかね。
「楽しむ」とか「戦争が好き」なんて言ったら、かえってキリキリと顳に青筋立てて怒り出す方もいらっしゃるかもしれないが、人間は自分が意識しているしていないに関わらず、それがたとえ逆境であろうと状況を楽しんでしまうものである。 アメリカ本国で顕著なことであるが、今、テロの報復が市民レベルでイスラム教徒や関係の施設を対象に行われている。 中には、「オサマ・ビンラーディンに顔が似ていた」ガソリンスタンドの店員とか、「アラブ人に似ていた」インド人とかが、トバッチリを食らって殺されたり乱暴を受けたりしているのである。 普通、マットウな教育を受け、ごく普通の知性を持ちあわせている人間ならば、イスラム教徒がみんなテロに走ってるわきゃないってことくらい見当が付きそうなものだ。アメリカ人がどんどん狂っている、と判断する識者が現れるのも当然と言えば当然だろう。 でも、本当に彼らは興奮のあまりトチ狂っちゃったのだろうか? 関東大震災の際、日本人が朝鮮人の暴動を恐れて虐殺を行った集団心理、さてあれを「狂気」のヒトコトで片付けることが果たして可能か。 あのとき、「日本人は朝鮮人を差別している」という自覚があるから、「朝鮮人の暴動」というデマゴーグには根拠があると多くの人が信じた。 「アラブ諸国をアメリカは不当に迫害している」「イスラム教徒はみな危険だ」、もともとそういう思いがあるからこそ、“アメリカからアラブへの”無差別テロが頻発しているとも言えるのではないか。 日頃の鬱屈を発散する対象を人は求める。それが「公明正大に」行っていいということになれば、人は日頃の反感、偏見、疑心暗鬼、そんなものを一気にぶつける。 間違っちゃいけない。 例えばスポーツは戦争の代償行為として生まれた。 もともと人間の闘争本能は「戦争」を欲しているのである。 アメリカ人は「やられたからやり返す」と思っているのかもしれないが、今までは「やられなかったからやり返せなかった」だけだ。 「持ってる兵器は使いたい」で、原爆を二発も日本に落としたことを想起すれば容易に知れよう、あれは戦争終結のための手段などではなく、戦争終結を口実にした「実験」であり「力の行使」に過ぎなかった。 べつにアメリカ人に限らず、人間はみんないつでも機会さえあれば、差別し、迫害し、苛めさいなむ「欲望のはけ口」を探し求めている。だからアメリカは「ただのテロ」を「戦争」にまでグレードアップさせたのだ。 今、世界は「戦争を楽しんでいる」。 否定できるか。
最近、テレビではパキスタン、アフガニスタンの両国で診療所を経営しているNGO「ペシャワール会」の医師、中村哲さんの露出が増えてきている。 政治的な動向だけではなく、現地の民間の実情を知る関係者が少ないということなのだろう。中村さんは一貫して大旱魃で住民が水も食料もなく飢えている実態を訴え、「報復は事態の解決にはならない。住民の虐殺にしかつながらない」と警鐘を鳴らしている。 でも、報道はこのコトバをただの「平和主義的発言」としてしか捉えてないみたいなんだよなあ。 そうではなくて、テロ組織もタリバン政権も、アメリカが報復攻撃に出れば姿をどこかに隠すに決まっている。だからこそアメリカは「今度の報復は長期化する」と明言しているのだ。 つまり、アメリカが標的にしているのは「住民の虐殺」そのものだ、ということだ。アフガンの人々は、難民として他国へ逃げることが出来るものばかりではない。恐らくは最初に、動けない病人や子供たちが殺されていく。しかしアメリカは、自国民の怒りをどこかで発散するためには、ともかく「早期の犠牲者」を必要としているのである。 力のない彼らを殺すことで、報復を果たす気だということを中村さんは指摘しているのだ。これは「やむを得ない戦争」などではない。
テロ実行犯がかつてイラクの諜報員と接触していた、黒幕はやはりフセイン、なんてニュースも流れてきているが、これとても報復が長期化し、アメリカ国民の怒りが米政府に向けられた時に言い訳をするための予防線を張っているようにすら見える。 アメリカにはバカしかいないが、したたかだ。 なんだか日本がバカに振り回されるもっとバカになりそうな気がして情けないのだが、この事態に反対してる連中がただの「平和主義者」や「社会主義者」でしかないのがもっと情けない。 「協力してるフリして何もしない」政治的手腕が、一番のお得意じゃなかったのか。口先三寸、ノラリクラリで誤魔化して、金だけ出してケツまくって逃げる卑怯者の道をあえて選んでたんじゃなかったのか。 「多国籍軍の中にちゃんと日本の旗を掲げたい」なんて、ただの「見栄」だけで自衛隊を動かすのかなあ。それとも「犠牲にするのは自衛隊だけだから」って考えてるのかなあ。もしそうなら、「自衛隊派遣」、必ずしも反対する理由はないな。日本人全員がバカになることはない。「バカな日本人を助けるためなら死んでもいいと考えてるもっとバカ」だけを外に出しときゃいいだけの話だ。つまりは「醜(しこ)の御楯」(笑)。 ……死者を英雄視するって、そういうことだったのね。
今月のCSファミリー劇場「ファミリー探検対」第2週、先週に続いて佐々木剛さんがゲスト。 今回は主に共演者についてのコメント。 2号のコスチュームは、もともと1号のリニューアル用に準備されていたものだったってこと、何となくそうじゃないかとは思っていたが、やっぱりそうだったか。だって、2号の横の線、1本なのに、新1号は2本線なんだもの。当時疑問に思ってた子供、多かったろうなあ。 ロケ中のホテルの立てカンが「山本リンダ様御一行(仮面ライダー)」だったって話は聞いたことがあったな。でも当時だって山本リンダ、そんなにトップスターってことでもなかったぞ。どんなに視聴率取ってても所詮は子供番組だと思われてたんだなあ。 千葉治郎さんがとてもいいやつだったとか、宴会で、死神博士役の天本英世さんは、みんなの前で踊ってくれたとか、楽しそうに話されてるのを見るにつけ、今度の「アギト」にも何らかの役で佐々木さんに出演してほしいなあ、なんて思っちゃうのである。初代の藤岡弘さん、今度の映画版に警視総監役で出るんだよなあ、それはちょっとだけ見たいような気もするが。
CSキッズステーション、『こみっくパーティー』9話、そろそろ展開が臭くなって来たなあ。なんだか「同人誌に関わってる人たちだって、みんなと同じく青春に悩み傷ついてるいいやつばかりなんだ!」ってプロパガンダが、鼻についてよ。主人公が「売れることだけを目的に同人誌を作るんじゃない」なんて堂々と言い放ってるのは単に企業努力を怠ってるだけの話なんだがねえ。 この「アマチュアならば赦される」って感覚で同人誌作るなら、タダで配れや。金を取るなんて、一億万年はえ〜や。 先日の某○○○博でも、ゲストに多大な迷惑をかけたスタッフの一部が、なんだか開き直って、ゲストの誰かに対して「あんなに怒るなんて人としてどうか」とかなんとか自分のホームページで書き込みしてるのを見たんだが、ゲストの方々が「人としてどうかしている」こと、事前に知らなかったのか(^^)。我々はみんな知ってるぞ。 ヤ○ザのことを知ろうと思ってヤ○ザを呼んだりしたらどんな結果になるか、わかるじゃん(いや、たとえがヒドイね、どうも)。 まあ、悪態をつくのも自由だし、それこそこれっきりで双方ともに縁を切るつもりなんだろうから、傍観者の私が何か言う必要もないことではあるのだが、「オマエの代わりなんかいくらでもおるわ」っていう、スタッフのゲストに向けた捨て台詞は、自分のバカさ加減を思いっきり露呈しちゃっててどうしても笑えてしまう。 つまり「いくらでも代わりのいる」程度のゲストだと思って初めから呼んでるってことじゃないの。そりゃ、腹を立てられるのが当たり前ってもんだよ(後で見たらこのセリフ、削除されてたな。さすがに誰かから注意を受けたらしい)。 プロ意識だけが強いアマチュアってのが多いってのは巷間よく言われることだが、基本的にプロ意識を持ってるやつで本当のプロだったヤツなんて、まずいない。プロ意識を持ってる時点でアマチュアの証拠だってことなのかもなあ。
マンガ、江川達也『日露戦争物語』1巻(小学館・530円)。 著者略歴に最近やたらと「表層に見られる軽薄な作風の中に、誰にもわからない深いテーマ性が隠されている漫画を描き続けているが、全然評価されない、本人だけががんばっている漫画家である」と書いてるけれど、そういう読者の歓心を買おうって態度がみっともないぞ。 日本海海戦の作戦参謀、秋山真之の生涯を描こうってんだけれど、人気出るのかなあ。ホントに表層だけなぞってるようにしか見えないんだが。 江川達也の真骨頂は、決してその「深いテーマ性」などにあるのではなく、「本人だけが誰にも分らない深いテーマ性を内包した漫画を描いているとつもりでいるが、大多数の読者にはその浅薄さがバレバレになっている漫画家」として評価されてると思うぞ。 ちょんまげ結ってる正岡子規の絵なんかはうまいなあ、とか思ったりはするんだけどねえ。変なテーマ性なんか絡めないで、屁理屈抜きのエンタテインメントを実践してほしいもんだ。
マンガ、天樹征丸原作・さとうふみや漫画『探偵学園Q』1巻(講談社・419円)。 まあ『金田一』ってパクリをやめただけでもマシか。 学園物で、みんなで探偵って設定も使い古されてはいるんだけどね。 さとうさんの絵が結構うまくなってきているので、イヤミな部分は随分減ってるんだが、トリックが不自然過ぎるのは相変わらず。 犯人がある方法で現場を行き来するんだけど、「本人はその方が速くて目立たないと思った」って、かえって目立つってば。 ……願わくは、金田一少年がゲスト出演なんてしないことを望む(^^)。//
2000年09月19日(火) 塩浦さん、今度はご夫妻で遊びに来てね
| 2001年09月18日(火) |
声だけ美少女/『スタジアム 虹の事件簿』(青井夏海)ほか |
しげと電話で会話したことがおありの方はどれだけいらっしゃるだろうか。 いや、殆どいないってことは知ってるんだけどね。 実は、職場関係者で、初めてウチに電話をかけた人などは、たいてい次の日に、「有久さんの奥さん、いったいおいくつなんですか?」なんて聞いてくるのである。 私はそうは感じないのだが、メチャ若いらしいのだ、しげの声って。 ……冗談ではなく、人によっては、しげが10代なのではないか、と、ムチャクチャ誤解してたりもするのである。 いや、あのね、いくら私がロリ……ああ、いやいや、一般の人々よりは多少、うら若き乙女に対して微笑ましい眼差しをおくることがないわけではないと言っても、さすがに親子ほどもトシの離れた相手を妻にするほどの体力はないってば。 第一、今年で結婚して丸10年になろうってのに、未だ10代だったら、結婚した時、しげはいったい何歳なんだよ。それこそ私が変態みたいじゃないか。 ……でもまだ20代なんだよなあ(-_-;)。 同年輩の連中に「くぬやろ、くぬやろ」と言われてしまうのも仕方がないと言えば仕方がない。立場が逆なら私もマジでそいつに蹴り入れてるだろうし。 しかし、しげ本人も自分の声について、「ちょっと舌足らずかな」とか言ってるが、電話口では更に作り声でブッて、「あ、どうも初めまして♪」なんて喋るものだから、ますます誤解が増大していくのである。 声だけでなく、「有久さんの奥さん、超美人説」が何度流布されたことか。 ……実物を一目見れば、穴の空いた風船が、しゅしゅしゅしゅしゅ、と萎むようにそんな幻想は消えていくんだけどね。 この天然ブリッコのしげが、知り合い相手になるってえとガラリと豹変してしまうのである。 横柄、なんてもんじゃない、ナマイキ、エラソウ、アザワライ、電話の向こうの相手をせせら笑うかのように鼻で「フフン」と息をして、森羅万象を睥睨し「自分以外は全部ゴミ」的な態度を取るのである。
今朝も私は、そのしげの「フフン」という鼻息で起こされてしまった。 どうやら電話口の相手は鴉丸嬢らしい。 内容は解らぬが、時折聞こえる来宮良子のプロメシュームが野沢雅子の星野鉄郎を嘲笑するような笑い声に、えらくムカついて目を覚まし、ふと枕もとの時計を見ると、午前3時。 ……お前ら、いったいいつから話をしてるんだ。何の用事だか知らんが、しげの「悪代官笑い」から判断して、そうたいして深刻な話題ではあるまい。こっちは睡眠時間が限られてるんだよ、ちったあ、自分には家族がいるんだってことくらい、思いやる気持ちを持ってくれよう。o(ToT)o
テロ事件以来ずっと閉鎖されていたニューヨーク株式市場が一週間ぶりに再開、予想通り売り注文が殺到して全面安の展開、下手すりゃ世界恐慌にもなりかねないとか。 実はワタクシ、経済のことはチンプンカンプン、株なんてどんな仕組みになってるか皆目見当もつかない。 ……死んだお袋は天性の山師で、あらゆる賭け事に通じ、本業の不振も株でカバーするくらいの才能があったんだがなあ。どうやらそっちのほうの血は、全く継いでないらしい。 親父は株でン百万くらいスッてるらしいから、そっちの方の血だろうな。 どっちにしろ株に手を出したことは生まれてこのかた、一回もないし、この先手を出す可能性も多分ない。私の心の中では、株だろうがなんだろうが、「経済に関わる=賭け事」という図式が出来あがっちゃってるのだ。 宝くじ買ったことすらないってのは自分でも面白味のない人生送ってるなあ、とは思うが、そういうヤツなんで、訪問販売、宗教の勧誘の類は、一切受け付けないと思います。そのへん、悪しからず。 日本での一万円割れがどーのってのも、自分の生活にどう関わっていくか解らないでいるってのに、今度の件がどう世界経済に影響していくのかなんてハラホロヒレハレである。 あの、間違ってたらごめん、要するに、業績不振を見越して手持ちの株価が下がる前に売っちまおうって連中が大挙したってことなんだよね? ……解釈、それで合ってる? でもその「株売り」自体が経済破綻を起こすってんでしょ? それ、「自業自得」ってんじゃないの? と言うか、世界の企業って、もともと自分だけ助かりたいって船から逃げ出すネズミみたいな連中が支えてたってことなの? それじゃ、「経済機構」そのものが豆腐の上に立ててるビルみたいなもんじゃないの。 なんつーかねー、WTCビルがもろくも崩れ去っちゃったってのがいかにも世界経済の正体を露呈しちゃったみたいで、こんな象徴的過ぎるのって、あまりにも出来の悪いコメディーみたいでアホラシイんだけど。
テロの影響で、あちこちで「自粛」ムードが高まっちゃって、実際にアーノルド・シュワルツェネッガーの新作映画なんかが公開延期になっちゃったりしてるそうである。 筋はテロリストに復讐する話らしいから、かえって公開した方が「戦意昂揚」になってよさそうなもんだが(^o^)。 WOWOWを見ていると、番組変更のお知らせが連発していて、『乱気流 ファイナル・ミッション』『マーシャル・ロー』『バック・ドラフト』なんかが軒並み「都合により」放送中止だと。 いや、放送中止するならするで、その「都合」ってのを説明しないのはなぜなの? 「米国のテロ事件の被害者のご心情を鑑み」とか堂々と言えばいいではないの。やましいことがあるわけじゃないんでしょ? それともあるの? まあ、説明できるわきゃないよね〜。本当はこんな自粛、なんの意味もないことを映画関係者もみんな知っているんだから。 なのにどこからどう抗議が来るかわからんということで初めからビビって、「臭いモノにフタ」してるだけなのだよ。 『バック・ドラフト』を放映中止するなら、新宿の火事が起きた時点でなぜやらなかったのよ。結局、アメリカに阿ってるだけじゃん。 この事件が春に起こっていたら、『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』も公開中止になってたんだろうと思うと頭痛がしてくるよ。というか、ビデオの発売が相当遅れちゃうんだろうなあ。……はああ(´o`;)。 そんなことしてテロが防げるわけでもないのに、どうして映画界にはこうバカが多いかね。
仕事から帰ってみると、しげは留守。 どうやら鴉丸嬢とどこかに遊びに出かけたらしいのだが、さて、汗を流そうかと風呂のフタを開けて湯船を覗いてみてギョギョギョッとした(楳図かずおかい)。中がとんでもなくヒドイことになっているのだ。 お湯は白濁し、カエルの卵のような濁った水泡がブクブクと浮かんでおり、その泡に絡みつくように何十本もの髪の毛がザラリと広がっている。 しげが湯船の中で髪を洗ったのだ。 ……いや、いいよ、外は寒かったのかもしれないし、湯船の中で髪洗っても。 だったら最後にお湯を流していかんかい(`m´#)! 私は男が女よりも先に風呂に入るべきだなんてこれっぽっちも考えちゃいないが、「ホントにキタナイ」場合は別だぞ。 しげはトイレや風呂の掃除なんて、この数年、全くやってないのだ。 ……テメエの垢ぐらいテメエで落とせや。
テレビ『ジャングルはいつもハレのちグゥ』第25話『恐怖! 人情鬼ごっこ』見る。 もう、サブタイトルからしてふざけまくっとるなあ。何しろグゥが鬼ごっこしながら、ホントに人間を次々食ってくって話だし。どこに人情があるのだ(^_^;)。 この『人情なんたら』ってタイトル、時代劇(特に市井物)のタイトルなんかによく使われてるんだけど(山中貞雄の映画『人情紙風船』とか、山本周五郎の小説『人情裏長屋』とかが有名)、そんなん子供にわかるパロディじゃないってば。で、あまつさえその上に「恐怖!」なんてつけるかよ。 視聴者もこのアニメ見て笑ってるんだろうけど(あるいはポカンとしてるか)、それ以上にスタッフが視聴者を笑ってるよなあ。 ……非道なアニメだ。ε=(^u^)プッ。 で、今回ついにハレはウェダの母さん、つまりおばあちゃんに出会う。 かつて家を出た娘になにもしてやれなかった自分を責めるおばあちゃん。自分が孫だってことを言い出せないハレ。なんとか母と娘の絆を取り戻せないかと思い……。 来週が最終回なんで、「泣き」の芝居で落とすつもりなのかなあ、でもそれじゃあグゥの出番も少なくなるばかりで、どんどんつまんなくなっちゃうぞ、と心配してたんだが。 予告編を見てぶっ飛んだ。 『ニュータイプ』の予告じゃ、最終話のサブタイトル、『おかえり』になってるんだよね。なのに実際に出たタイトルは『おしまい・おしまい』。 しかも都会からジャングルに帰る話じゃなくて、あの原作者のオタク度爆発の「巨大ロボット」もの(笑)。 「いろいろあったよなあ、ハレが×××したり」 「……大冒険!?」 何のことか解らんだろうが、それは来週のお楽しみというヤツである。 いや、これで落とすかよ横手美智子(笑)。根性あるぞ水島努。 DVDを予約したのは間違いではなかった。さあ、来週の『ハレグゥ』は必見だぞ、全国のオタク諸君!
青井夏海『スタジアム 虹の事件簿』(創元推理文庫・650円)。 これがデビュー作の青井夏海、どういう人だかよく解らない。別にどういう人でもないのかもしれないが、なんとこの作品、自費出版されたものの文庫化である。 つまり、賞をとったとか、そういう肩書き付きでデビューしたわけではなく、「こんな面白いミステリがある」とネットなどを通じて口コミであちこちに伝わって、ついに創元の戸川安宣編集長の目に留まったというわけだ。 帯には新保博久キョージュの推薦文でこう書いてある。 「本書を次のような方にお薦めします。 北村薫『空飛ぶ馬』 天藤真『鈍い球音』 都筑道夫『退職刑事』シリーズ 泡坂妻夫『奇術探偵曾我佳城全集』 が好きでたまらない人に。」 こりゃ、随分ぶち上げたもんだなあ、と思って、ノボリを高く上げすぎるってのもかえって期待倒れに終わってマズイんじゃないかと思っていたのだが。 いや、確かに、これは上質のミステリだ。一読して「女性版泡坂妻夫」の惹句が思い浮かんだくらいで、ミステリの仕掛けどころをよく知っている。 探偵役は、パ・リーグ(パラダイス・リーグなんだって)の万年最下位チーム、東海レインボーズの新オーナーにおさまった、岡田斗司夫さん以上の野球オンチ(笑)虹森多佳子。 「ストライクゾーン? それはどこに付いているのですか?」 「べつに印は付いていません」 「まあ、そうですの。わたくし、サッカーのゴールのように、何か目印が立ててあるのかと思いました」 どこに立てるんだよ。ピッチャーとキャッチャーの間にワクでも立てとくんかい(^_^;)。 ところが、この「野球オンチ」ゆえに、彼女はスタジアムで起こった事件を次々と解決していけるのだ。 ミステリーでは、謎を解くきっかけが、その事件とは全く関係のないことからの連想によって与えられる、という描写がよくある。 例えば、映画『犬神家の一族』で、石坂浩二の金田一耕助が、鏡の前に映ったミカンを見て、あのトリックに気がつくといったような例だ(実はそんな描写は原作にはない)。 この方法、探偵が綿密なデータからではなく、ただの偶然に頼って謎を解くため、一般的には安易な解決法と取られがちなのだが、「読者に与えられるヒント」として機能している場合には全く問題がない。私たちがそのアナロジーに気づくかどうかが作者の仕掛けたトラップだからである。 この手法を多用したのが泡坂妻夫だったわけだが、このタイミングの取り方が作者の青井さん、実にうまい。 私も話テンポが小気味よく進んでいくので、この「ヒント」をつい見逃してしまうこともしばしばだった。 なんたって、多佳子さんが「あのう……」といい出したときにはもう、「犯人、解っちゃて」いるんだからなあ。……『ケイゾク』かい(^^*) 。 難を言えば、後半の話に行けば行くほど、多佳子さんの影が薄くなっていくことなのだが、作品と使用トリックの性格上、それはしかたがあるまい。 どっちにしろ、これは久々のヒットだ。 ……こうたろうくん、ようやく久しぶりに、お薦めできるミステリを見つけたよ。
マンガ、青山剛昌『名探偵コナン』34巻(小学館・410円)。 絵柄的に好きなほうなのになんでこんなに面白くないかなあ、『コナン』は。 ……と思いながらもう34巻まで買ってるよ。 面白くない原因の一つに最近やっと気づいたんだが、あれだけマンガチックな絵柄でありながら、主要キャラの表情が一様に乏しい、特に口のバリエーションが少なすぎるのである。 極端な言い方をすれば、呟いてる口と笑ってる口の二つしかない。たまに怒ってる口を描くが、これが実にぎこちない。 この作者、自分の作ったキャラの動かし方が解ってない……というか、顎を細くしたせいで、口の表情をつけにくくしてしまったのだ。それが証拠に、特に顎が小さく描かれているわけでもない脇キャラのほうが、よっぽど表情が豊かになっている。 マンガよりアニメのほうがまだ見られるのは、アニメーターのほうが原作者よりもよっぽどあのキャラに表情をつけることがうまいおかげだろう。……蘭の表情、たまにゾクっとくるしな。特に毎回のエンディングとか。 いつもトリックのアラばっかり見つけて文句をつけてるから、たまには絵柄のことでも注文をつけてみたが、だからって今回の収録事件にアラがないわけではない。 まあねー、小学生向けのマンガだから仕方がないのかもしれないけどねー、犯人がなんでわざわざ足がつくと解ってるような珍しいナイフで人を殺すかねー。最近はもう、マトモに推理しようって感じで読まなくなってんだよ。データそのものがデタラメだから。 『コナン』を名乗るんなら、「与えられたデータが間違っていれば、正しい答えは導き出せない」って「初歩の初歩」の論理くらいは守ってもらいたいもんだけどねー。
2000年09月18日(月) ゴキブリと音痴娘と構造記憶と/『僕らは虚空に夜を視る』(上遠野浩平)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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