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■ 愛すべきささやかなものたち。
いまのわたしは、とても落ち着いている気がする。
ハラレでの生活。 自分ひとりの生き方みたいなものを、事故以来ことさら強く考えるようになった。いま、この瞬間のこと。他者との関係性も大切だけれども、それよりも前に自分の生を落ち着いてこなしていくということ。
気がつけば、わたしの身の回りには気に入ったものたちがある。 チャプング(センスのいいおみやげ物村みたいな)で買ったゾウさん模様のランチョンマット。鍋敷き。タイルの鍋敷きには手書きの素朴で愛らしいキリンがやわらかい色合いで描かれている。それから、キリンの身体の模様みたいな色合いのティーポット。コーヒー豆の絵が小さく書かれたオフ・ホワイトのコーヒーカップ。カラフルな模様のついたオレンジ色の木彫りのゾウ。いい香りのするキャンドル。
たくさん自分の好きなささやかなものに囲まれている自分にふと気がつくと、自分はひとりで自分の好きな人生を生きていることに気づく。
そういった意味で、いまは心がとても落ち着いている。 わたしにはわたしの好きなものがある。 静かな、時間がある。
ちいさな幸せをかみしめるとともに、いい意味で余計な焦りを感じなくなった。ほんとうにいい意味で、わたしはきっとあの事故の瞬間、人生の中におけるネガティブな貪欲さを失った。
そして、ポジティブなものが強く残った。 それはある意味とても哀しいような気もするけれど、いまはそれでいい。
そう思っている。
週末、また休暇中の同僚の車を借りて、すこし遠くまで出てみた。あいかわらずうんざりするほどお天気がよくて、わたしはひとりで歌を歌いながらまた運転をした。
2006年06月25日(日)
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