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■ 雨が降って、バスに乗るのだ。
無意識的に移動する空間と湿度と、 たくさんのひとが密接に存在するその二酸化炭素と いちにちの疲れの異様な混ざり合い。
それでも雨の日は、仕事じゃなければ そんなにいやじゃない。
雨の匂い。 ふっと、懐かしいどこかの街の匂いを思い出すこともある。 どこが登場するかはわからない。 誰とも共有できない、わたしにしかわからない感触を胸に、 バスの中ではぼんやりする。
仕事の上で愚痴ばかり言うのは、他人から見れば けっこうはっきりものを言う人間に見えるかもしれないが、 自分自身で気分が悪い。
言うべきところで、言うべきことをうまく言える人間になりたい。
しかし、いやになるくらい、ひとをけなすことばが たくさん湧き出てくるのである。 仕事という場面においても、そう。馬鹿馬鹿しい。 ひとの欠点はよくみえるのである。
アフリカの貧困のことを叫ぼうと、所詮自分は そんな小さな世界で生きている。
気付けば大抵のひとが、いつの間にか小さな世界に 閉じこもって生きている。
滑稽である。
2005年05月30日(月)
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