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■ 死に値する生、ことば。
地球の大きさに、我々人間はなすすべもなく ただ生きるのみである。
命を落とした人間の その哀しみは誰が吸収するのか。
いったい、小さな人間のひとりとして どれだけのことができるのか。
驕り高ぶるべからず、であり 地球に優しく、などと死んでも口にするな、 ということであり、 いかなる理由があったとしても ひとを殺めていい人間などいないということであり、 哀しみは癒されてなくなるものではないということなのだ。
わたしはこうして 全身全霊を込めて今日を生き抜くしかない。 翻訳という作業をしながら、 その巨大な力に気付かないよう 心を封じ込めるしかない。
人生に翻弄され、愛を忘れ、 明日を思い煩い、異性に心かき乱される。
すべてなげうって ただここに坐って文字を綴る。 わたしはわたしとして、 死ぬ気になって生き、 心を削って、生命を費やして、 ことばをつむぐしかないのである。
革命のエチュード、そして ドビュッシーのEstampes
すべてを忘れ、あるいは封じ込める、音。
2004年10月31日(日)
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