あふりかくじらノート
あふりかくじら
■
■
■
■
■
■
一年飛ばして夏が直撃。
ガラスの自動ドアが開いて一歩外へ出れば、
蝉時雨とむんっとしたトロピカルな日本の夏が
体当たりしてくる。耳の奥がぎゅっとする。
世界が白い。
いかん。
すっかり忘れていたよ。
日本の、東京の夏は熱帯の夏みたいだったこと。
ミルンズ・コートは石造りの古い建物で、
冷房設備なんてまったくなかったんだっけ。
スコットランドの歴史のかたまり。
一年、季節を飛ばしてしまった。
くじらは風邪をひいてしまった。
なんで、本屋で立ち読みをしているのだろう。
エディンバラの街は、そこでは生活の場ではなく、
旅行者として訪れる場所として映っているのに。
2002年07月31日(水)
■
■
■
■
■
■
くじらはシャツにアイロンをかける。
だから、そういうひとつひとつのこと。
アイロンとか洗濯とかお部屋の片付けとかスーパーマーケットとか、
そういうこと。
生活だから。
NGOとかボランティアとか学会とか勉強会とか講演会とか、そういうこと。
世界とつながっているから。
どこかで誰かが生きている、その生活のこと。
自分とシェアできるということ。
ごくごく普通のこと。たったそれだけのこと。
すごくもなんともない。
でも大切なこと。
イルカは「かわいい」だけじゃない。
オーロラは、「きれい」なだけじゃない。
安易な言葉で、誰かを評価してはならないね。
どれもこれも、深く大切なこと。
2002年07月27日(土)
■
■
■
■
■
■
背中から台風に捕まるのはくじらだから。
台風がわたしを追ってくる。
背中から、捕らえられる。
逃れられない。
夜の闇が濃度を増して、わたしはこの街を泳いでいるけど、
それはすべてを飲み込んでしまうのだから。
何故?
日本の国会が郵便ポストの数について
真剣に議論しているとき、
「グローバルスタンダード」の狂気が
アフガニスタンで「価値の低い」生命を奪い、
この地球で同じ過ちは否応無しに繰り返される。
わたしはおんなじ道を、おんなじ間違いに陥りながら
何度も何度でも通り過ぎる。
背中から捕まえてくれればいい。
開発とは、誰のためなのか。
2002年07月16日(火)
≪
≫
初日
最新
目次
MAIL
HOME
エンピツランキング投票ボタンです。投票ありがとう。
My追加
★『あふりかくじらの自由時間』ブログはこちら。★
Rupurara Moon
〜ルプララ・ムーン〜 ジンバブエのクラフトショップ
『あふりかくじらの自由時間』
を購読しませんか?
E-mail
【あふりかくじら★カフェ】
を購読しませんか?
E-mail