あふりかくじらノート
あふりかくじら



 磨けば愛がうまれるのです。

鍋を焦がした。

炊飯器などという文明は所持しておらず
鍋炊き飯生活なのだが、当初気を配っていた
飯の炊き加減もいまとなっては適当。

油断した。
電話がかかってきたので、話しこんだ。
なんと初歩的なミス。

テフロン加工の鍋が焦げつくのは相当である。
さすが。すごい。
自画自賛。
しかもフラットメイトの鍋だし。

お焦げをエンジョイしたあと
一時間かけて鍋をこすった。
これでもか、というくらいこすった。
熱湯をやさしく入れ、それからブラシでがしがしやった。
深夜になった。

きれいになったとき、何だか鍋への愛着を感じた。
ひとの鍋なんだが。

2001年07月28日(土)



 発酵させるのだ。

旅をして
たくさんのイメージが心のなかにどっとおしよせて
それで、かえってものをかけない自分がいる。

だから、発酵させる。

どんどん心の中に沈んで、しみこんでいったイメージ。
そのフラッシュバック。

ひとつひとつ、するすると紐解く。

アフリカにいってからもう三年がたつみたい。
でもわたしは、次の旅のことばかり考えているけれど。

2001年07月22日(日)



 静かに生きること。

ずっとずっとひとりでパソコンに向かって
朝焼けがきれいだったとき。

夏なのに、とてもひんやりとした空気が
あんなふうに慌ただしく暮らしていた冬を
思い出させたとき。

たくさんの観光客の笑い声が、
城でやる、スコットランドに似合わない野外ライブが、
わたしの静かな部屋に響いたとき。

なんで、淋しいのに淋しくないんだろう。


2001年07月21日(土)



 都会くじら、心地よい音。

エディンバラのとなり街、グラスゴーを舞台にした映画だった。
Late Night Shopping
色・音・都会暮らし・夜中の喧騒・通りの紙くずを踏む足音。
すこし暗い色調に、若者たちが今夜も動く。深夜の仕事。

都会って淋しいんだな、と思う。
でもだからこそ、やわらかい雨がとてつもなくやさしいんだと思う。

いきているというかんじ。

青い海のくじらもそうだけど
砂漠の上に暮らすわたしもそうだけど
でも
都会のあの若者の顔も、そうだった。

そういえば、わたしはどうやって生きてきたんだっけ。

2001年07月11日(水)
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