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■ 刹那。くじら。音。
懐かしさがいつもわたしのこころを苦しめたけれど、 いつのころからか、消えゆく哀しみとか そういうものを知ったとき、現在の瞬間を こころから幸福に思えるようになった。
音楽がきこえる。 街の空気を感じる。 空と海。
それらをうつくしいと思うようになった。 なくなることばかり、心配していないで。
そうしたら、生きるのが哀しくなったし、 幸福にもなった。
スカイ島という場所は、静かなところ。 荒荒しい景色と、やわらかい空気。 雨が降って、陽が射して、そして海が広がる。 山と丘を羊にみつめられながら自転車で走る。
ここの海にも、くじらは来るという。
わたしはただ、そうして生き延びているだけだけれど。
2001年06月17日(日)
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