|
|
■■■
■■
■ 丘にのぼれば空へちかづくから。
丘くじらです。
三方を海に囲まれたエディンバラの街。 そのなかに、雄々しく威圧感のある岩山がそそり立つ。 アーサーズシート。
ハイキング気分の登山コースをたどる。 行って帰ってほんの二時間ほどのコース。 隙のない切り立った崖の、岩の存在感。 木がまったくはえていない、岩と草の丘。 なだらかな斜面が、天へと導く。
わたしは何故のぼるのか。 「丘にのぼれば空へちかづくから。」 そのときだけ、いまは亡き人との想い出をとりだし、 生きている自分の、地を踏みしめ登りゆく 足に腕に肩に、そこに流れる血液の温度に、 大切に染み込ませてゆく。 これは、生きている自分のための、ささやかな儀式。
360度のパノラマは、古い街に秘められた魂と 遠くに煙るブルーグレーの山々と島。 そして、なんだか哀しい色の海。 あたたかい風景、だとおもった。 地球の上で、わたしがどの位置にいるのか、 考えてみた。
2001年04月22日(日)
|
|
|