あふりかくじらノート
あふりかくじら



 くじら・浮遊。

地球の北のすみっこスコットランドにて
東のすみっこからきたわたしは、
おっきな大陸のことを考えている。

ざとうくじらは、夏の間アラスカにいてニシンを食べ
冬の間、小笠原あたりで子育てをする。

まるい地球について考えるきっかけとなったアラスカでの中学時代。
わたしの人生のある起点となる、小笠原。
そして、故郷もないまま浮遊する。
アフリカという、ふれてもふれてもまだ足りない大陸。

友人が、春の休暇のしばしの帰郷。
タンザニアにゆくことが、まるで初めて行くみたいだと、
記憶の中の故郷に胸を躍らせていた。

また、故郷ってなんだろうと考えた。

陽が暮れる。

2001年03月20日(火)



 腰巻写真、獲物を狙う。

非ネット生活を終え、南アのエスニック問題からちょっと離れる。

最近印象的だった写真。

メルマガにも書いたとおり、ボツワナでいわゆる「ブッシュマン」の
開発の研究をされている方の講義を最近受けた。
彼が見せてくれた、少し前にある雑誌に出ていた写真。

ボツワナのブッシュ、左手には伝統的な皮の腰巻を身にまとい、
弓矢と槍を手にした狩猟スタイルのふたりの「ブッシュマン」。
そして、右手にはフランスのテレビ局からの撮影隊が三人。
むろん三人とも白人で、テレビカメラとマイクを手にして
「ブッシュマン」に指示を与えている。

彼の話によると、この「ブッシュマン」のふたりは普段
その写真のフランス人と変わらないシャツやパンツを着て、
銃を持って狩猟に出たりするのだという。
つまり、やらせだ。

それは、「ブッシュマン」のイメージ作り。
「ブッシュマンらしさ」の幻想。
たしかに普通に洋服をきた彼らをみるより、皮の腰巻の方が「らしく」はある。
ただ、そこにはあきらかに彼らに対する先入観がある。

メディアは話題性がないと問題だ。
だから、そうする。
だから、ますます先入観・誤解・偏見が広がる。

おそろしいことだ。おそろしいことだ。

新聞、さかさまにして読んでみよう。

2001年03月06日(火)
初日 最新 目次 MAIL HOME

エンピツランキング投票ボタンです。投票ありがとう。

My追加


★『あふりかくじらの自由時間』ブログはこちら。★




Rupurara Moon 〜ルプララ・ムーン〜 ジンバブエのクラフトショップ



『あふりかくじらの自由時間』 を購読しませんか?
めろんぱん E-mail


【あふりかくじら★カフェ】 を購読しませんか?
めろんぱん E-mail


 iTunes Store(Japan)