あおい世界
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先月15日に75歳で亡くなられた樹木希林さん。 演技もですが、生き方も好きな女優さんでした。 随分前に映画館の上映予告で知って、観たいなぁと思い、 先に原作本を読んだら、とても良かったので、 ますます絶対観ようと思っていた矢先、 樹木さんの訃報が流れてきたのでした。 遺作のひとつになってしまいましたね、哀しい。
茶道の師匠として、凛としつつ、優しく穏やかな樹木さんの演技。 この時すでに、毎日病魔と闘っておられたなんて、 演技には微塵も感じられず、改めてすごいなぁと思いました。
主人公である作者の典子さんを演じる黒木華さんが、 師匠の姿に多少ならずとも影響を受け、成長する姿も良かったし、 約25年ほどの流れを演じる中で、 樹木さんもそれだけ歳を重ねた演技をされていました。
静かで地味な作品ではありますが、 茶道とは五感で感じ、季節を大事にし、 おもてなしの心を重視するという基本的なことが伝わりましたし、 それは人の人生にも当てはめられるということ、 そういう繊細ながら壮大なテーマが秘められていたように思います。
樹木さんの作品、たくさん残っているので、 これからもたくさん楽しませていただこうと思います。 ご冥福をお祈りいたします。
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