あおい世界
DiaryINDEX|past|will
2016年11月30日(水) |
本■理髪店とゲバラと総選挙。 |
荻原浩さんの 『海の見える理髪店』。 直木賞受賞作品ということで借りてみました。 タイトルと同名のを含み6つの短編集。 どれもちょっとせつない人間関係。 特に子や母、父、夫への懐古や、 思念などを繊細に表現してありました。 すべて心にじんときましたが、 最後の 『成人式』 だけ涙してしまいました。
次に久しぶりに海堂尊さんの新作、 『ポーラースター ゲバラ覚醒』。 いつもの医療系小説かと思ったら全然違ってました。 キューバ革命の英雄チェ・ゲバラの青春を描いたものでした。 このシリーズは長編4部作で、今回のが1作目だそうです。 このゲバラは未だにカリスマ的な人気があるようで、 来年は没50年にあたるそうで、巷では話題になっているようです。 南米のこととか、革命とか、全然分からない分野なので、 半分も理解できていないと思いますが、 なんか平々凡々と過ごせている現在の自分が幸せに感じます。 面白いという内容ではありませんが、次の作品も読んでみたいと思います。 余談ですが、実際に存在していたこのゲバラさん、すごく格好いい♪
最後に桂望実さんの最新作 『総選挙ホテル』。 最高に面白かったです。 ある日、畑違いの大学教授が中堅ホテルの社長になり、 専門分野である社会心理学の視点から改革を進め、 低迷していた売り上げと評判を快復させるという話。 仕事に対する姿勢とか、企業(ここではホテルですが)内での立ち位置とか、 他人に遣らされる仕事と自ら遣りにいく仕事との違いが分かりやすく、 それぞれの心の変化が爽快に描かれていました。 これからも桂さんの作品、楽しみです。
検索WORD = 本■
|