あおい世界
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2016年07月27日(水) |
本■女とジジイとおじさん。 |
黒木瞳さんが監督デビューをした作品が気になり、 原作を読んでみたくなりました。 桂望実さんの 『嫌な女』。 すっごく面白かったです。 映画では吉田羊さんと木村佳乃さんのW主演ですが、 あの原作をどう切り取るのか観てみたい。 吉田さん演じる弁護士と、木村さん演じる奔放な女が同い年。 原作ではその二人の年齢が24歳から始まり、 29、36、40、47、55、64、71歳までという、 飛ばし飛ばしのシチュエーションになっています。 経験不足の駆け出しから始まる弁護士は、 実績を重ね、ベテランになり、引退しても細々と続けていきますが、 奔放な女は、問題が怒る度に縁戚である弁護士を頼るという流れ。 このような流れは初めてだったので、 1冊を通してのストーリー展開も面白かった。
あまりにも 『嫌な女』 が面白かったので、 桂さんの作品を続けて読みたくなり、棚から選びました。 『WE LOVE ジジイ』 と 『僕とおじさんの朝ごはん』。
『WE LOVE〜』 の方は、 やり手だった主人公が心の傷を負い、田舎に身を潜めたものの、 その田舎の人達の心温まる姿に癒され、変化していくというもの。 ぅん、これも面白かった。
次の 『僕とおじさんの朝ごはん』 も、 やる気のない、適当な人生を送っていた40代の男性が、 ある少年と出会うことにより、みるみる変化していく話。 この少年に出会う中盤までが長かった。 何を伝えたいのか分からず、登場人物ばかりが増えていく感じしたが、 キーマンである少年が出てからは色がついたように面白かった。 最後の最後はぅるぅるする感動作品です。
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